【境界線の問題・人にイライラ】「私の言葉、意味ないじゃん…」と感じたときに読んでほしいこと
誰かを励ましたり、応援しているはずなのに、だんだんイライラしてくる──
そんな経験はありませんか?
その背景には、「相手を変えようとしている気持ち」が潜んでいるかもしれません。
目次
応援しているのにイライラするとき──そこに潜む「コントロール欲」
心のどこかで「相手が変わってくれたら…」という思いがあると、
どれだけ励ましても、自分のタイミングで、自分の望むように変わらないことに
次第にイライラしてくるのは、ごく自然なことです。
「相手のことを思って」「良かれと思って」やっているのに、
モヤモヤや怒りが湧いてきてしまうときは、一度立ち止まってみましょう。
もしかして、自分は相手をコントロールしようとしていないだろうか?
そんな視点から、そっと自分に問いかけてみてください。
人をコントロールしようとする力が働いているとき、
そこには「境界線」の問題が隠れていることが多いです。
そもそも、なぜ「相手が何も変わらないこと」が、
これほどまでにイライラの原因になるのでしょうか?
その理由の一つに、「自分の影響力を感じたい」「自分には力があると思いたい」
という自己重要感の欲求があります。
本当は「相手のために」と思っているはずなのに、
無意識のうちに「相手が変わってくれないと、自分のやっていることに意味がない」
と感じてしまうのです。
「こんなにやっているのに…」という気持ちの裏には、
報われない無力感があり、そこに強い不快感を覚えるのです。
「自分が励ましたから、相手が変わる」はちょっと傲慢かも?
ここで大切なのは、「意味がなかった」と感じるその解釈、ちょっと変かもしれない?
と気づくことです。
相手が変わったかどうかで、自分の行動の意味を判断してしまうのは、
かなり相手に依存した考え方です。
本来は、
「自分が励ましたいから、励ました」
それだけで十分、完結しているのです。
相手がどう受け取るかは、相手の自由。
自分がしたいからする、それでいいんです。
たとえば──
親が子どもの草野球を応援しているとします。
親は応援席に座っているだけで、試合には関われません。
それでも、親は「応援したいから応援する」だけですよね。
でももし、子どものチームが勝ったときに
「私が応援したから勝ったのよ!」と思ったら…ちょっと変ですよね。
それと同じように、相手を励ましているのにイライラしてくるときは、
自分の力を過信しているサインかもしれません。
境界線を引き直し、自分の人生に集中しよう
「相手がこうなってほしい」と思う気持ちが強すぎると、
まるで自分が万能かのような感覚になりがちです。
でも、どんなに正しいことを言っていると思っても、
どんなに相手のためを思って行動しても、
相手には相手の自由があります。
「相手は本来こうなるべき」「こうであってほしい」
そんな自分の中のコントロール欲求が暴走していないか、次の2点を立ち止まって確認してみてください。
✔ 相手のことで、気持ちが疲れている?
✔ 心が軽い? それとも重い?
もし重たくなっているなら、今こそコントロールを手放すときです。
「見ていてつらい」「なんとかしたい」
そんな気持ちから、相手の領域に踏み込んでしまうこともあります。
でも、相手には──
落ち込む自由も、悲しむ自由も、苦しむ自由もある。
それを尊重するには、
「放っておく勇気」が必要です。
私たちは誰しも、自分にしかなれません。
自分の感情は自分のもの。
他人のことに首を突っ込んでイライラするよりも、
自分の人生に集中していくことが何より大切です。
境界線をしっかり持つことで、イライラからも解放され、
再び自分自身と向き合うことができます。
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