息子から距離を置きたいと言われた~考え過ぎてイライラにどう向き合えば?

人間関係と境界線

今回は、頂いたメッセージに回答します。

幼いころから、父親に我が強いと常に言われてきました。我儘とも言われ続けて来ました。意見を言うと、口答えするなと言われて来ました。
過去は変えられませんが、現在は考え過ぎて常に悩みイライラしています。
悲しみも、あります。
息子からも、距離を置きたいと言われ何故そんなに酷い事を私に言うの?と怒りが湧き悲しくて仕方ないです。
私にも完璧主義が当てはまりますか?

考えすぎてイライラしてしまうときに見直したいこと

現在、考え過ぎて、常に悩みイライラしてしまうとのこと。

考え過ぎとありますが、「何を考えているのか」を一度整理してみるといいですよ。
考え過ぎているときというのは、
実は頭の中で同じことをぐるぐる考えている(堂々巡りしている)ことが多いんです。

「自分は何を考えている?」
「この考えを深めて、どこにたどり着こうとしている?」

こういったことを、頭の中に留めるのではなく、
一度ノートに書き出して外に出してみる。

すると、少し客観的に自分を見られるようになります。

息子さんの「距離を置きたい」という言葉を、境界線の視点から見る

息子さんから「距離を置きたい」と言われたこと。
これはとても悲しかったですよね。

けれど、この出来事を「境界線」という視点から見ると、
少し違った見え方ができます。

息子さんには「距離を置く自由」があるんですよね。
そして、いきなり距離を取るのではなく、
ちゃんとそのことを言葉にして伝えてきた。

これは、実はとても誠実な対応とも言えるんです。

もしかすると、ご自身はこれまで、思っていることを言葉にするよりも、
心の中で我慢したり、押し流したり、
本当はNoだと思っているのに、Yesのように振る舞ってきたことがありませんでしたか。

これは、境界線がうまく機能していないときによく起こります。

そして、自分自身の境界線が整っていないときは、
他人の境界線に対して、反発してしまうことがあります。

「え、私のように我慢しない?それを言うの?」
そんなふうに感じてしまうことがあるんですね。

でも、不快感を持ち得るリスクを抱えながらも
(つまり、言いにくいことを正直に言う勇気を持ちながら)、
自分の意思をはっきり示したことは、耳が痛くても、
息子さんが「ちゃんと境界線を引けている」ということでもあるんです。

あえて言うと、心で思いながらも口にしないほうが、
実は少しズルいんです。

その瞬間の快適さ(言いにくいことを言わなくて済む)、
を選んでしまうという自己中心さでもあるんです。

「これから自分はどうしていくか」に意識を向けてみる

今回の件、「息子は母親に対してそんなことを言うべきではない」
という思いがあったかもしれません。
あるいは、「自分が否定された」と感じたかもしれません。

人からの拒絶は、誰にとっても痛みを伴うものです。
まして、親子関係ならなおさらですよね。

ただし、息子さんが実際に「距離を置きたい」と言葉にしなかったとしても、
その思いが彼の中にあったのなら、それは息子さんにとっての事実。

そこを受け入れたうえで、「これから自分はどうしていくか」に意識を向けていく。
それが、今できる大切な一歩だと思います。

完璧主義についても触れてくださいましたね。

頂いた文面だけでは断定できませんが、
もし「物事を自分の思い通りにしたい」「思い通りにならないと強く反応してしまう」
そんな傾向があれば、完璧主義の要素があるかもしれません。

完璧主義については、他の記事でも詳しく書いています。
よければこちらも読んでみてくださいね。

幸せであることの完璧主義を放棄する:悲しい気持ちをこらえないこと
完璧主義をやめるには?完璧主義のデメリットとやめるメリット
考えすぎという完璧主義~じっとしているのをやめて、身体を動かす

また、今回のテーマに少し関連する内容を以前取り上げましたので、
こちらの記事もおすすめです。
【家族問題】娘から暴言をはかれた時に意識してやってもらいたいこと

 

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