身体を整える

私は時間制限のない仕事については、いつまで経っても終わらないことがあります。なぜかというと、少しでも「より良く」という気持ちが強く出てくるからです。

少しでも「より良く」っていうのは、ここでは全然いい意味ではないです。ただ単に、「終わらない」だけですから。もっと言うと、終わらないのはまだましで、いつまでも「より良く」を考えて、始めないことだってあるくらいです。締め切りがあったり、終わりの時間が決まっているものだと、自分の中で十分に出来ようが、出来まいが、強制的に終わりが来るので、終了できます。

でも、時間制限がないと、際限なく、「ああでもない」「こうでもない」と考えてしまうことがあります。

完璧主義ですね。ただの考えすぎかもしれませんが。完璧主義は、こころの栄養にはならないと自覚してから、随分と前に、この考え方を大切にするのはやめました。それでも、やっぱり長年癖になったものは、気づいたら、ぽっと出てくることがあります。

洋服を捨てるのと違って、考え方の癖や思考って、認識しても、捨てても、ふっとまた戻ってきたりするから、厄介です。

身体を整える

今日は、朝からウォーキングをしました。私は、いつも夕飯の後に、ウォーキングをすることがあるのですが、夕飯の後だと、出来たり、出来なかったりすることがあるんです。

今から、2週間前くらいに、朝にウォーキングを習慣にしている人の話を聞いたんです。その時に、私は自分の心が「いいな、私もやりたいな。」と思ったんですね。でも、すぐに実現することはしませんでした。新しい習慣を取り入れたり、新しい何かをやるということは、すごい大きな変化だからです。だから、慌てず、時が来たら、きっとやると軽く受け止めました。本当にいいと思って、本当にやりたいと思ったことは、いつの日か、必ずやる自分がいるんだと、自分で自分を信じてあげるのは、すごく自分に優しいことです。

「今すぐ」とか「今日から」とか、こういう言葉は、ただでさえ、せっかちで、気分屋で、変に真面目過ぎる性格の私にとっては、むしろ自分を締め付けるだけだと気づいてから、「今すぐ」に価値を置くことをやめました。

そして、今日、朝起きて、なぜか自然と、ふっと、「朝、ウォーキングに出かけよう!」と思えたんですね。私のタイミ ...

シンプルに考える

完璧主義をやめるには、完璧主義のデメリットと、完璧主義をやめるメリットを考える必要があります。何かをするときは、それをするメリットと、それをしないデメリットがはっきりしていると、行動に繋がりやすいです。

完璧主義のデメリット

デメリット1:白黒思考になりがちになってしまうこと。

完璧主義の傾向が強いと、優れているもの、よいもの以外は全部ダメと捉えてしまいがちです。例えば、毎朝7時前に起きると決めて、7時10分に起きてしまったら、今日は、目標通り起きられなかったと考えてしまいます。7時前なら、7時前以外全部ダメとしてしまうんです。

本当は、毎日7時半に起きていて、7時10分になっただけでもすごい話なのに、こういうのを受け入れず、肯定しないので、目標達成がとても難しいものになってしまいます。

白黒思考になると、白以外は全部黒としてしまうので、物事の選択肢と可能性が狭まってしまいます。実は視点を変えれば、世界はもっと広くて、沢山の色で溢れているのに、全部自分で締め出してしまうんですね。もったいないです。

デメリット2:焦りが多く ...

シンプルに考える

私は自分の人生を振り返った時に、多くの時間を無駄にしてきたということの一つに、「心配」という感情の処理があります。

この感情の処理がうまくできず、絶えず心配しているという日々を長く過ごしてきました。

今回は、日々の生活の中で、心配に押しつぶされそうになっている時に、どのように対処していくのかについてです。

心配とは今を放棄した時間の使い方

心配というのは、未来のことを考えています。過去を心配する人はいないでしょう。なぜなら、過去は変えられないという事実を、誰もが知っているからです。誰もが未来を心配します。なぜ未来を心配するかというと、未来は良いものにならないかもしれないという前提条件が頭の中にあるからです。

今の連続は、未来を創っていきます。「未来は良いものにならない」という人は、今、十分に満足できていない場合が多いです。今、満足していないと、今の連続が未来を創っていくので、未来が良いものにならないという発想に結びつくことは自然です。

なので、心配を少なくするためには、「今」を改善していく必要があります。習慣を見直していく ...

想いの箱

頂いたメッセージを回答します。

私はHSPの特性を持っており、五感が研ぎ澄まされていて、とても感じやすく、生活が不自由です。
職場にいても、家にいても、気が休まるときがほとんどないです。
ときには、HSPでよかったと思えるときがあるのですが、やっぱり、デメリットが多いです。
少しでも過ごしやすくなる方法があれば教えて下さい。

お便りありがとうございます。

私は、HSPという言葉を何度か聞いたことがありますが、内容はよく知らなかったので、調べてみました。HSPは「とても繊細な人」という意味でしたね。病名でも、診断名でもなく、心理学の言葉ということでした。

とても繊細な人という意味では、私もとても繊細な方かもしれません。色々なことが気になりますし、些細なことを気にして、大事(おおごと)にしてしまうことがあります。

日本人の中には5人に1人はHSPのようです。日本人は、「細かいことに気にしやすい」国民性であるのは、今、私が住んでいるアメリカ人の様子を見ると、確かにそうだなと思うことは多々あります。 ...

想いの箱

今は資格取得の学校を卒業するために、課題を期限までに提出しなければいけないのに、4月から転職した職場で、適応出来ていなくて、上司に悩まされていて、とても心が落ち着かなくて、イライラして、集中して課題に取り組まなくて困っています。また、仕事にも邪念が入って、不安定で困っています。

まず最初に、すごく簡潔に書いてくださってますが、想いの箱は吐き出したいことは、自由に書いてもらって大丈夫です。

さて、今回書いていただいたことですが、読んで一発目に思ったことは、「やることいっぱいありすぎるな」ということです。テーマ自体は、「課題の提出」と「仕事」で2つなんだけど、全然タスクになっていなくて、やることがめちゃくちゃ詰まっている、すごく大きな塊が2つ、ぼ〜ん!ぼ〜ん!とある感じ。

誰でもそうなんですが、やることが沢山あって、しかも大きすぎて、更に、それを短期間にやらなきゃいけないってなると、頭がパンクします。頭がパンクすると、普段だったら冷静に対処できることも、冷静に対処できないで、落ち着きを失います。

不安定な気持ちになってる時とか、物事が落 ...

自己認識

昇進しても、しなくても、私の価値は変わらない。

このワークやってくれましたか?

前回のワークに、何の意味があるかというと、自分が大切にしている「価値観」が明確になってきます。

たとえば、

仕事をしてもしなくても、私の価値は変わらない。
結婚してもしなくても、私の価値は変わらない。
子供を育てても、育てなくても、私の価値は変わらない
○○に、電話してもしなくても、私の価値は変わらない。
△△へ行っても行かなくても、私の価値は変わらない。

と書いた場合、自分を縛っていた価値観というのは、現実とは反対のことで、「~しないと!」と頭の中で思っていたことになっている場合が多いです。

仕事をしていない人なら、「仕事する」、結婚していない人なら、「結婚する」、子供を育てていない人なら、「子供を育てる」、電話をしたくない人なら、「電話する」、行きたくない人なら、「行く」だと思います。

自分に厳しいから、今の自分にない「何か」やろうとし、今の自分がしたくない「何か」をしようとします。 ...

シンプルに考える

こころの栄養にならない考え方に、

他人によって、自分の(存在)価値を高めてもらおうとする考え方

があります。

この考え方を、ここでは頭文字をとって省略し、「他人によって(T)、自分の価値(J)、高める(T)」から、TJTの考え方と呼びます。頭文字ってのが、適当すぎますが、「他人によって、自分の価値を高める考え方」と毎回書くのが、あまりにも長すぎるので、いいネーミングを思いつくまで、TJTの考え方と、ここでは呼びます。

TJTの考え方が強く出ると、人から褒められたり、評価されたり、すごいと言われること、常に求めます。意識している、していないに関わらず。そして、人から受け入れられると過度に「安心感」を抱きます。

この安心感は、どういうものかというと、

良かった!私が私でいて、大丈夫なんだ!

という安心感です。ちょっと重たい安心感です。

TJTの考え方は、人目をかなり気にします。他人の言動、行動が自分の思考を支配しやすくて、他人に流されやすく、他人からの影響を受けやすいです。

T ...

悩みの正体

まずはじめに、「好き勝手」というのは、あなたにとっての「好き勝手」。自分の主観。あなたが、好き勝手していると思う相手自身は、好き勝手でも何でもなく、自由に生きています。

好き勝手という言葉は、自分は好き勝手をしていないと思っている人が使っていて、そもそも自由に生きている人は、好き勝手も何も、自分の人生を自由に、淡々と歩んでいるだけです。

もちろん好き勝手です。自由に生きている人にとっては、好き勝手ということが、当たり前すぎて、わざわざ取り上げるようなこと!?ってなっちゃいます。

その上で、自分にとって好き勝手をする家族、自分に協力的でない家族、自分が言ったことと全然違うことをする家族、自分が良かれと思って言っているのに全く無視する家族、自分に損害をもたらしてくる家族に対して、イライラしている。家族のやり方、考え方、ペースに合わせられないと、悩んだり葛藤したりしている。

。。。

まず、大前提として、自分以外の人間は、自分とは、全く別の人間ですね。

夫婦関係においては、そもそも、男と女という明らかな生物の違いもあ ...

悩みの正体

他人の失敗を責めない方が良い理由は、

自分の失敗を受け入れやすくなる

からです。

他人の失敗を責めないというのは、境界線が機能しています。

他人の失敗については、「心の中」でも、実際にでも、責めない方がいいです。こう書くと、立場上という言い訳が出てくるかもしれません。親の立場上、上司の立場上、妻の立場上…。こころの栄養では、立場上、他人の失敗を責めていい理由もなしです。立場上、指導することはできるかもしれません。立場上、励まし支えることはできるかもしれません。立場上、協力し、赦すことはできるかもしれません。立場上、改善点を一緒に探すことはできるかもしれません。でも、立場上、他人の失敗を責めていい理由はありません。

こころの栄養を読んで下さっている方は、自分のこころについて真剣に取り組もうとする人だから、実際に他人の失敗を責めるなんてほとんどないと思います。なぜなら、人の気持ちとか、結構、読み取ろうとする人だから。こころの栄養は、心の話です。ほとんどの場合が、自分の「心の中」で、他人の失敗を責めます。他人を裁きます。