夫が子育てに口出ししてくるのが嫌なとき|「境界線の違い」と考えると夫婦関係が楽になる
自分が洗面所にいる時、2歳の娘が洗面所で私のものを触っていることがある。
私としては、支度をして化粧して、とやれるタイミングでテキパキやっていきたいのに、夫が娘に「それは触らない」とか、「洗面所はダメ」的なことを言ってくるのが腹立たしい。こっちとしては、娘の行動も分かりながら、やれることをやっているし、触っていいものを触ってもらっているだけ。
逆に、そうしてもらってないと、結局、自分が娘に構わないといけなかったり、娘の反発のやりとりをしないといけなくて、余計に時間がかかる。夫の口出しがうっとうしい。娘を泣かせず、器用に、代替案があるわけでもないなら、いちいち発言してこないでほしい。でも、そうやって私が強く言い返したりすると、そもそも私がいろいろなものを触らせるのをOKにしているから、やり続けるんだとか向こうも言ってきて、結局、けんかみたいになるのが疲れる。
目次
母親と父親では、娘に対する「OK」の範囲が違う
母親なら、そういう場面ってたくさんありますよね。
自分が「OK」として、ここは大丈夫だとしてやっている。男性には、そういったことが見えてない。
しかも、また、そういうふうに真逆な指示があると、娘さんとしても、「あの時はOKだったのに、今回はダメになる」と混乱してしまったり。今の娘さんとのやりとりが、次の機会に活かせなくなったり。「もう本当に余計な口出しはやめてくれよ」と思ってしまうこと、当然だと思います。
ここで大切なことは、母親の視点で見えてることと、父親の視点で見えてることって、全く違うってことなんです。これは家庭内でよくあること。
母親は娘との関係において、自分の中で納得して、「ここまではOK」という線引きをしている。自分の化粧品の「これとこれは触ってOK」としている。けれども、父親側から見ると、「大人のもので遊んでる」というふうにしか見えない。
これは、境界線の引き方というものが、母親との引き方と父親との引き方にズレが生じているから起きているものなんです。
「夫に否定された」と大きな話にしない
まずここで把握したいことは、夫は自分を否定しようとしているとか、自分の子育ての仕方に、否定的になっているという視点にすぐに飛ばないこと。起きてることは、夫と娘の境界線と、自分と娘の境界線のズレが生じている、まずはここに留まることです。
このことに気づかずに、多くのママたちがすぐに、なんだかとてつもなく大きな話に転換してしまうことがあるんです。
例えば、「うちの夫は子育てのことを全然理解してくれない」とか、「もう、うちの夫は本当に私の子育ての邪魔ばかりする」とか。あとは、「もう本当に娘を逆に混乱させてしまって、本当に迷惑」とかね。「細かい指示がうるさい」などなど。
こんな風に、一つの些細な事実に対して、「この人はもう……」っていう形でくくってしまうんですね。
これをやってしまうと、今度は「私の夫は子育てに対して理解がない」という前提を持った上で、夫と接することになりますから、問題が起きやすくなってくるんです。本当だったら、普通の会話で済んだことだったり、さらっと流せたことだったり、互いの確認で済んだことであっても、
「この人は私の子育てに理解を示してない。分かってない。全然状況わかってない」
というそのラベルを貼った上で、相手と関わってしまうんです。すると、夫婦関係は、どんどん泥沼化、苦しくなってしまいます。
なので、ここはちゃんと今起きてる事実に留まること。自分と娘との境界線、つまり自分が許容してる範囲と夫が娘に対して許容してる範囲にズレがある。この事実に戻ることです。
人間関係では、境界線が違って当たり前
境界のズレは、人間なら誰でもあります。
例えば、今は夫婦関係の話ですが、今度これが自分の両親と娘との関係、つまり孫とおばあちゃんの関係であったり、義母と娘との関係であったり。
関係性の数だけ、また境界線がいろいろ変わってくるわけなんです。
自分は娘には「これはあげない」ってしていても、おばあちゃんは「あげたい」というケースもありますよね。
「おばあちゃんだから、ついあげてしまう。まあいっか、おばあちゃんの時だけだからいいか」と許す、受け入れる時もあると思います。
自分と夫の境界線が違うことも当たり前。一緒のわけがないし、一緒にすることが目的でもないんです。
自分の境界線を伝える場合、伝えなくてもいい場合
自分の境界線は、もし、感情的にならずに落ち着いて、相手に伝えることができるなら、コミュニケーションしてみるのもありです。ただし、「じゃあ、あなたが娘を見てよ」と跳ね返すのではなく、「この髪留めは触ってもOKなやつだから。もうあと5分で終わるから。」と、自分の事情を伝えること。
けれど、伝えても、夫が理解してくれるとは限りません。かえって、「伝えても無駄」「伝えたのに、分かってくれない」となって、余計にイライラすることがあります。
だからこそ、「あ、境界線違うだけなんだな。」と理解すること。
そして、一歩立ち止まって、「ああ、また始まった。夫の境界線発動ね」という感じで、さらっと流すんです。その場で、即座に強く言い返したりとかがなくなると、変な喧嘩に発展するっていうケースが減ってきます。
そして、ママ側にも余裕があって、ちゃんと落ち着いてたら、「あ、些細なこと。妻が管理してることなんだな」と、夫も次第に分かってくるっていうケースもあるんです。
大切なのは、「あ、夫の境界線と自分の境界線、違うだけだな。」ということ。これに気づけるだけで、自分の心がずっと楽になっていくんですよね。
「なんでこの人、あんなこと言うの?」と思った時に
人って、何も自分を苦しめようとしてたりとか、自分に迷惑をかけようとしたりしているわけではない。この前提に立つこと、とても大事なことです。
言われたことに、すぐ反応してしまいそうになる時に、「この人は、別に自分を否定しようとしているわけじゃない」ってことが分かると、すごく冷静に対応できるってこと、多々あります。
なので、夫婦間でぶつかり合いに遭遇した時、
「あ、私、今、境界線同士ぶつかり合ってるな」
「うん。私と娘との境界線と、夫と娘の許容範囲のズレが今生じてるんだな」ってことを思い出してください。
そして、その上で、伝える・伝えないも含めて、自分が一旦心を落ち着けると、ちょっとしたごたつきも流せるようになっていきます。
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