“自分に厳しい”をやめるメリット
“自分に厳しい”人がいます。「あーなんで、こういうことをしたんだろう。」と反省を超えて、自分を責めるようなことが多い場合は自分に厳しい人かもしれません。
“自分に厳しい”のは、時に成長の起爆剤にはなりますが、厳しすぎるのは、健全ではありません。というのも、辛いからです。「厳しい」状態の時というのは、どこか緊張していたり、落ち込んでいたり、歯を食いしばっていたり、がっかりしていたりと、気持ちが平常心から離れてしまっています。
ということで、今回はこの“自分に厳しい”をやめるメリットについて書いていきます。
目次
メリット1:他人に寛容になれる
「自分に厳しいけれど、他人には優しい」という人がいます。でも実は、他人に「優しい」のではなく、他人が「ドウデモイイ」のであって、大抵の場合は「自分に厳しい人は、他人にも厳しい」です。
自分に厳しいということは、自分なりの価値観や信念を持っています。これが結構強いです。自分の中での理想な状態とかあるべきイメージにこだわりを持っています。
そして、そのせいで知らず知らずのうちに、他人にも自分の基準で要求してしまうんです。でも、大人の社会には、もちろん「思ったけれど言えない、言わない」なんてことは沢山あります。
そうすると、表に出さなくても、心の中ではいつも他人への要求が高く、その結果ストレスを感じやすくなってしまいます。ストレスに感じれば、どんどん疲れてきます。
そこで開き直って、他人のこと「ドウデモイイ」とする人もいます。そうではなくて、他人(家族)のことを裁いたり、批判ばかりしているなら、自分は、相当自分に厳しすぎる面があるのだと知ることです。
悩みのほとんどが人間関係です。自分に厳しくするのをやめて、その結果、他人にも厳しくなくなると、他人に対してどんどん寛大に、愛のあふれる人になることができます。
メリット2:極端に落ち込まず、前へ進み続けることができる
“自分に厳しい”のをやめると、50%の自分にOKを出せます。人生は、毎日毎日、自分のペースと関係なく、時間は流れていきます。常に100点を目指すような毎日は、窮屈で息がつまるような毎日です。
時にダラダラするのもよし、時に思いっきり休むのもよし、時にサボるのもよし、そうやって少し自分の中に「ゆとり」を作ることで、少し落ちこむようなことや嫌なことがあっても、その「ゆとり」部分を使って回復することができます。
いつも自分をムチでたたくような状態では、絶えず緊張状態で、簡単に疲れてしまいます。
“自分に厳しい”人は、白黒思考にもなりやすく、「まあまあ」をなかなか認めることができません。そうすると、「うまくいかなかった=バツ」とみなしてしまって極端に落ち込んだり、不必要に自己卑下したり、反省したりしてしまうこともあります。
こうやって、落ち込んでしまうと、元の状態に戻るまでにもまた時間がかかってしまいます。“自分に厳しい”ことをやめることで、たとえ「ゆっくりでも、途中で止まってしまっても」前へ進もうとできるのです。
メリット3:より楽しく過ごせるようになる
“自分に厳しい”をやめると、失敗に寛大になれます。「さあ、次!」「失敗は学び!」「気にしない!」「そのおかげでまた成長できる!」など、失敗に対しても、肯定的に向き合えるのです。
自分に厳しいと、「あれもダメ、これもダメ」と自分を責めるネタが次々と浮かんできて、毎日がどんどん苦しくなります。
「成長すること、より良くなることが目的」にするあまり、絶えず自分で自分を四六時中見張っているような感じになると、窮屈で疲れてしまいます。
そうではなくて、「楽しいことが目的」としたら、失敗や、思い通りにいかなかったことも、受け入れて次に活かすしかありません。そのことで落ち込んだり、悲しんだりしても、すぐに立ち上がります。そうすると、今まで、「バツ」をつけていた毎日が、だんだんと「これでOK」とできるようになり、ささやかな日常の中に、楽しみを見出せるようになるのです。
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今回は、“自分に厳しい”をやめることについて書きました。“自分に厳しい”と心はどんどん暗くなってしまいます。今日まで、自分を責めたり、へとへとになりながらも頑張っている人は、これまで自分は十分頑張ってきたんだと、もう責めるのをやめて、受け入れてあげてください。
勇気を持って、「こうでないといけない」と自分を縛る価値観を少し無視したり、緩めたり、サボったりしながら、もっと自分に寛大になって、自分を好きになってあげてください。
等身大の自分に「それでいいんだよ。」「少しずつでいいんだよ。」と労ってあげることです。そうすることで、少しずつ自分への厳しさから解放されていき、自由に、のびのびと幸せを感じられるようになっていきます。
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