「自分に厳しい」をやめるには?自分に厳しいところを緩めていく3つのメリット

自己理解

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私は、自分で自分に厳しいところがあるなと自覚してから、「自分に厳しい」はこころの栄養にならないので、手放すことにしました。でも、自分に厳しいって、自分で認めるまで、すごく時間がかかりました。

なぜかというと、もう一人の内なる自分が「何言ってるんだよ!」って、更に厳しいことを言ってくるんですね。本当に、典型的な、自分に厳しい人です。私は、あまり心理学の話はしませんが、クリティカル・ペアレントと言って、批判的な親が自分を支配する傾向が強く出ていると、こういう「厳しさ」が出てきますね。興味のある方は、「Critical Parent」とか、「エゴグラム」とか「交流分析」とかで、調べてみてください。

「自分への厳しさ」というのは、決してネガティブなものだけではないです。私が、自分に厳しかったことが、時に成長の起爆剤にはなってきたのは事実です。でも、あまり習慣的になってしまって、癖になってしまうと、この厳しさを常に出てきてしまって、自分を過剰に責めたりとか、自分を傷つけたりということになってしまいます。

バランスは大切ですね。常に自分を野放しにして、好き勝手させる必要もないけれど、常に自分を縛り付けるような、厳しさを与え続ける必要もないんです。何でも○○過ぎは良くありません。私は何度もこのことを書いているなと思います。昨日は、「考え過ぎ」の内容で、このテーマを挙げました。

考えすぎという完璧主義~じっとしているのをやめて、身体を動かす

自分に厳しいところをやめたいと思って、「自分に厳しいところやめていく!」と考えてしまうと、「厳しいか厳しくないか」という0か1かという考え方になってしまい、それもまた、自分に厳しいので、「自分に厳しいところを緩めていく」というくらいに考える方がいいですね。

今回は、自分に厳しいところを緩めていくメリットについて書いていきます。ぐっと握っていた力をふっと緩められるといいです。

メリット1:他人に対して、もっと寛容になれる

自分に厳しいと、間違いとか、失敗とか、うまくいかなかったときに、すぐに「ダメだ!」というレッドフラグを掲げてしまいます。

自分を裁くんですね。誰にも何も言われていなくても、自分がちゃんと「ダメ!」「罰!」と言うんです。すごく厳しいですね。

自分に対して、厳しいことに慣れているから、ついつい他人の失敗や間違いについても、表立っては何も言わなかったとしても、心の中で裁いてしまうことがあるんです。

なぜなら、自分が自分で、自分を裁くということをいつもやっているからです。だから、失敗や間違いにはすぐに反応してしまうんです。

すると、表面的には、大人の対応をしていても、心の中では、「何、あの人!」とか、「あの人の行動はない!」とか、人に対して、否定的になってしまいます。

他人に対して否定的な感情を抱くのは、こころの栄養にはならないですね。むしろ、他人の失敗なのに、自分が失敗してしまったのと同じくらい、否定的な感情を抱いて、心は濁ってしまいます。

でも、自分に厳しいのを緩めて、自分が失敗したとき、うまくいかなかったときに、「そういうこともあるよ。」と受け入れてあげるなら、他人にも、どんどん優しくなれたり、赦しやすくなります。

自分に厳しくするのを緩めると、他人にも優しくなれるって、人間関係も、余計な悩み事が減っていきそうですし、すごく一石二鳥ですね。

メリット2:完璧よりも、成長を大切にできる

1日にできることってすごく限られています。今日1日、一生懸命に生きて、昨日よりも成長を感じられたら、すごく人生が豊かだと思うんです。

ここでの「成長」の意味は、昨日より少し、優しくなれたとか、昨日より少し、自分を受け入れられたとか、そういう、こころの成長です。

自分に厳しい状態だと、常に自分を裁いていて、緊張感があって、何だか常にゼイゼイしているような、ギスギスした感覚があります。でも、自分に厳しいところを緩めていくなら、緊張が解けて、深呼吸ができて、もっと落ち着いて過ごすことができます。

常に100点を目指すような毎日は、窮屈で息がつまります。いつも自分をムチでたたくような厳しさでは、疲れてしまいます。

人生は仕事じゃないし、人生は営業成績じゃないんです。結果より、プロセス、一瞬一瞬の時を味わい、心豊かになっていく成長を大切にできるようになると、人生の豊かさがどんどん増し加えられていきます。

メリット3:自分の人生のことが好きになってくる

自分に厳しいことを緩めていくと、自分のことが好きになってくるんです。毎日、怒られているよりも、怒られない方がいいですよね。

自分の毎日の人生の中で、「毎日、怒ってくる人」が静かになってくれたんです。これって、すごいことだと思いませんか?

誰でもいいので、いつもガミガミいってくる○○さんを思い浮かべてみてください。その○○さんが、ガミガミ言わず、静かになったんです。すごいことじゃないですか?もし、その人が職場にいる人なら、仕事中の気分も上がるだろうし、もし、その人が家族の人なら、家で過ごす気持ちも、随分と落ち着いてくると思います。

身近な人であればあるほど、共に時間を過ごす人であればあるほど、インパクトは大きいです。

そして、自分に厳しいところを緩めるというのは、自分に対して、厳しいことを言ったり、裁いたりしてくる自分自身が、静かになってくれるっていうことなんですね。インパクト絶大です。

自分の人生では、主人公はいつも自分だし、自分は自分にしかなれません。当たり前のことですね。その自分が自分に対して、怒ってこなくなる。それどころか、優しくなってくる。そしたら、怒ってばかりの時よりも、楽しくなってきます。楽しくなってきたら、好きになってきます。

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以上、「自分に厳しい」ところを緩めることのメリットを取り上げました。

こころの栄養とは?
こころの栄養のメインテーマ:人間関係の境界線について