新年の目標はなくて大丈夫

2023/01/05気持ちとの向き合い方

2023年がスタートしました。いかがお過ごしでしょうか。

心の栄養は心のことについて取り上げていますが、あまり年初の目標だとかそういったことについては取り上げません。

意気込んでいて、勢いとエネルギーがあって、やる気にみなぎっていて、表情もニコニコしているのなら、素晴らしいと思います。でも、何か今年こそはこうしなくては!とか、あれをしなくてはいけない!これをしなくてはいけない!何々を成し遂げなくてはならない!といった思いはどこか、力みがあり、少し歯を食いしばっているような、「〇〇でなくてはならない!」とプレッシャーを感じるような…そんな思いを抱かせるような目標なら、心には少し負担かもしれません。

私たちは勝手に、2022年の12月31日と2023年の1月1日をすごく大きな節目のように捉えていますけれども、体にとっては何にも変わりない新しい1日です。 1日で何かがいきなり変わるわけではないんですね。 節目節目で、新しい目標を持つことは大変素晴らしいと思いますが、無理をしたりプレッシャーを感じたり、しなくてはならないと!という思いからなら、そのような目標は特に持たなくても大丈夫です。

むしろ、「こういうことしてみたいなあ」、「ああいうことやってみたいな」、そんな思いが浮かんできたら、それがおそらく今年の目標になってくれるでしょうし、また何も浮かんでこないなら浮かんでこないで、ただ1日1日を楽しんで、味わって生きていく…それだけで素晴らしい目標になり得ます。

偉大で壮大な目標を掲げるよりも、本当はずっと先延ばしにしていた、「やりたいな」っていう思いを少しずつ実践していくことが、心の満足度を高めてくれます。 頭の片隅にずっとあって、それでもなかなか実行できなくて、ずっと我慢していたこと…本当はしたかったけれども、蓋をしていたこと…何か他の事に気をとられて、優先順位を下げてしまい、先延ばしにしていたこと…でも本当はしたかったこと…、そういうことに対して、ちゃんと光を当てて、できることを一つずつやっていく…それは自分にとっても優しいことです。

たとえば、ものの一つでも、本当は使えるからっていう理由だけで、ずっと使っていたけれども新しいものに切り替えたいと思っているなら、具体的な行動を取り始めてみる…たとえば、どの商品を買うか検討し始めてみる…いきなり買うということはしなくても、1日少し時間を取って調べてみる…そういうことが徐々に目標の実現につながっていきます。

会いに行きたい人がいるなら、いつどのようにして会えるかは一旦置いといて、その人に連絡を取ってみるとか…まずはメールを書いてみるとか…そういう自分の「やってみたいな」という思いをどんどん実現していくんですね。

今日でも、明日にでも、すぐに出来るようなことを、少しずつやっていくときに、また見える世界が変わってきますから、そしたら、その上でまた新しい目標を立てていく…また新しいやりたいことが見えてくる…そんな繰り返しで大丈夫です。

1年は365日あって、3日過ぎましたから、厳密には362日ですけれども、その1日1日を、自分のやりたいことを実現していく1日1日だとしたら、362回も機会があるということになります。

もちろん時には失敗したり、うまくいかなかったり、全然やる気が出なかったり、何もかもやめてしまいたくなることだってあるかもしれません。でも、それでもいいんです。そういう1回があったら、そういう1回があったからこそ、感じたものがあり、そこからまた見えてくる世界というものがあるわけですから。

日が昇って、日が沈む…この362回の機会というのは、私たちに与えられた大切な機会だと思います。 さあこれを生かしていこう!と思うと、また力んでしまいますので、そうではなくて、1日1日、「今日は自分はどんな風に過ごしたいかな?」「今日は自分は何を実現したいかな?」「どんな自分のあり方が、どんな過ごし方が自分を幸せにしてくれるかな?」そんなことを考えながら、毎日ワクワクして日々を過ごしていただきたいなと思います。

朝はうまくいかなくても、昼には気持ちが切り替わるかもしれないし、逆にすごく朝は元気が良くても、昼には調子の良くないことが起きるかもしれない…そんな変わりやすい日々です。

今の気持ちが永遠に続くわけではないんですね。そして、色々とコロコロと気持ちは変わるかもしれませんが、私たちにはまだ、362回の機会が与えられている…もちろん、これだって1年という区切りで、無理やり区切ってみただけですから、生きている限り、色々なチャンスと出会いがある…そのことを楽しみにして、今日はどんな風に生きようかな?ってことを考えながら、日々を過ごしていって欲しいなと思います。

写真:青森県 仏ヶ浦

Posted by kokoronoeiyo