人間関係と境界線

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今回は、こころ往復便から、頂いたメッセージに回答します。

事実ではない事をいろいろな人に広めている人がいます。それを、私の耳に入れてきた近所の友達。それ以来、私の中で何かが変わり始めました。圧の強い人で、以前からキツイ事も度々言われていましたが我慢しておりました。嫌な人から憎い人になっていた矢先に、彼女の旦那さんが亡くなりました。心のどこかに、ざまあみろと言う黒い感情が湧き上がり自分でも驚きながら清々とした気持ちもあります。
これから、こんな気持ちのまま以前の様な付き合い方は出来ないと思います。以前なら、彼女に気を使い、真っ先にお悔みのLINEを送っていたと思いますがこの度はその様な気持ちにもなれない自分に驚いています。
憎くて仕方なかった人ですが、この度の事でどうでも良い人になった様に感じます。これは、彼女との間に境界線が引けたと言う事ですか?

近所の友人に、あることないことを耳に入れられ、
相手に対して憎しみを抱いていたんですね。

「憎い人」という表現は、ものすごく強い感情です。
まず、他人に対して「憎しみ」 ...

自分を知る/認める

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今回は、何かを始めるときの判断基準の一つ、
「損得勘定」について、書いていきたいと思います。

損得勘定で動くのは自然なこと

まず最初に、自分の人生の選択において、
何かをしようとするときに、
損得勘定を考えてしまうのは、人間としてごく自然な心理。

「これをすると得をするか?」
「これをすると損しないだろうか?」
そう考えるのは当然のこと。

でも、ここで少し立ち止まってみてほしいのです。

そもそも損得勘定に走ってしまうのは、
実は、「自己認識が整っていないから」。
うまり、損得勘定以外の自分軸という視点が欠けているんです。

今回はこの視点から取り上げたいと思います。

自己認識が整っていないと、損得に頼ってしまう

このブログではよく「自己認識を整える」ということを伝えています。

それはつまり、自分というものがしっかり見えていること。
自分の立ち位置が分かっていること。
今の自分がどんな状況で、何を考えていて、何ができて、何ができないの ...

心軽く生きるヒント

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原因探しで、疲れていませんか?

たとえば、

「私って、なんでこんなふうにできないんだろう?」
「どうして、いつもこう考えてしまうんだろう?」

…そんなふうに、自分を責めること。

これって実は“期待”があるからなんです。

こうできるべき。
こう考えるべき。

そんな「自分に対する期待」を、無意識に持っています。

そして、自分でその期待をつくっておきながら、

自分で応えられずに、苦しんでしまうんです。

じゃあ、どうしたらいいのか?

「その期待、とんかちで叩いて壊しちゃいましょう。」
…なんて言うと、ちょっと極端に聞こえるかもしれませんね。

でも、本当に大事な問いはこれです。

「思い悩む原因になっている“期待”って、本当に持つ価値があるの?」

とはいえ、なかなか手放せない。なぜかというと、

「今は無理だけど、いつかは期待に応えられ ...

人間関係と境界線,境界線の引き方

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過去を隠すことに労力を使っていない?

私たちは、ときどき過去の自分を隠したくなります。
「あんな失敗、誰にも知られたくない」
「こんな自分、見られたらどう思われるんだろう?」

そんな気持ちがあるのは自然なこと。
でも、それを隠すために気を張っていると、心がどんどん疲れていきます。

その労力は、本来の自分ではなく「他人の目」に向けて使っているから。
そして、誰かの目を気にして“見られたくない自分”を隠す努力って、
実は自分に優しくないんです。

そもそも、「他人がどう思うか」は完全に他人の領域。
そこに踏み込みすぎると、心がすり減ってしまいます。

自分を守るために境界線を持つ

境界線を持つことは、「人と距離を置くこと」ではありません。
それは、自分の心の体力を守るためのもの。

たとえば、こんなふうに問いかけてみてください。
「これは相手の問題。私は私をどう扱いたい?」
そうやって、自分の内側に意識を戻していくことで、
少しずつ“他人軸”から“自分軸” ...

人間関係と境界線

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想いの箱に頂いたメッセージを紹介します。

こんにちは。
私は、ある教室に通っている(1クラス7人程度)のですが、単刀直入に私だけ、講師に除け者にされています。指されませんし、質問はスルーです。道は妨害されます。
初めの頃はそんなことはなかったのですが、段々とそのような傾向が見えてきました。
先日、思いきって、この講師に質問をしました。「私を避けてらっしゃいますか?」と。
そうすると、「いいえ、そんなことありませんよ」と返されました。
一瞬、自分が被害妄想かと疑いもしたのですが、明らかすぎて・・・

判断材料は少ないですが、このケース、背景にどんなことが隠されていて、また、どんな解決策があるのかその辺りご指導頂けないでしょうか。
よろしくお願い致します。
ちなみに、今の段階だと私は教室を辞めようと思っています。

こんにちは。

再度ご連絡くださり、ありがとうございます。

「私だけ講師に除け者にされている ...

心軽く生きるヒント

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今回は、「怒りとの向き合い方」についてお話ししたいと思います。

怒りの奥にある「期待」とどう向き合うか

怒りの感情の背景には、実は“期待”が隠れていることがよくあります。
私たちは無意識に、「相手にはこうしてほしい」「こうあるべきだ」と期待しています。
そして、その期待が裏切られると、失望や悲しみを感じ、それが怒りへと変わるのです。

では、「期待しなければ怒らずに済むのでは?」と思うかもしれません。
確かに、期待を手放せれば、他人の言動に過剰に反応せずにいられる場面は増えるでしょう。

ですが、私たちは人間。
親、パートナー、上司、友人に対して「こうであってほしい」と願うのは自然なこと。
期待そのものが悪いわけではありません。

大切なのは、「どんな期待をしているのか」を自覚すること。
そして、その期待を自分の内側に押し込めるのではなく、
「丁寧なコミュニケーション」によって、相手に伝えていくことが大事なのです。

感情を整える第一歩は「自己認識」

相手に思いを伝えるには、 ...

心軽く生きるヒント

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イライラは「感情」ではなく「サイン」

「なんだか今日もずっとイライラしていた」――そんな日、ありませんか?
実はイライラは悪いことではなく、体と心からの大切なサインです。

トイレを我慢している時や、お腹が空いているとき。
そういうちょっとした不快感が重なると、人は自然とイライラします。
これが一瞬なら自然なこと。
でもそれが何時間も、何日も続いてしまうと、人生そのものが「イライラを我慢すること」で埋まってしまうのです。

そんな状態を放っておくと、無意識のうちに疲れがたまり、余裕がなくなって、心までカサカサに。
まずは「今、自分は満たされているかな?」と問いかけてみることから始めてみましょう。

魔法の質問「今、満たされてる?」

イライラを手放す第一歩は、自分に問いかけることです。
その質問は、とてもシンプル。

「今、自分は満たされてる?」

この問いを自分に向けてみると、驚くほど本当のニーズに気づけます。
たとえば、実は喉が乾いていた、お腹が空いていた、眠れていなかった―― ...

人間関係と境界線

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想いの箱に頂いたメッセージに回答します。

いつも、拝読させていただいています。
ご相談です。
もう何年と付き合いのある友人とパッタリ連絡が取れなくなってしまいました。
メールをしても一方通行で、返信がありません。
あまりしつこくしてもよくないと、今は様子を見ていますが、とても気になっています。
相手のことなので、わかりませんが、こちらに原因があるなら改善したいのですが、もし、友人や、その家族が病気だったらとかも考えてしまいます。
いずれにしても、今は連絡を待つしかないでしょうか。
とても、大切な友人です。

こんにちは。
メッセージをありがとうございます。

ご友人にメールをしても返信が来ないということで、
不安やそわそわした気持ちになるのは、とても自然なことです。

突然連絡が途絶えると、「何かあったのではないか?」と心配になるのも当然です。
特に、長年関わってきた大切な友人であればなおさら、その気持ちは無理もありません。

ですが、今の段階であら ...

人間関係と境界線

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今回は、想いの箱に頂いたメッセージに回答します。

こんにちは
職場の上司に、モヤモヤしています
挨拶をしても、殆ど返ってきません
他のメンバーには、感じの良い対応をしている様に感じます
これも、境界線が曖昧で起こっているのでしょうか?
挨拶は基本だと、私も相手をジャッジしているのでしょうか?

こんにちは。メッセージありがとうございます。

職場の上司に対してモヤモヤを感じているとのこと、
特に、「挨拶をしてもほとんど返ってこない」というのは、
寂しく感じて当然だと思います。

無視されたり、スルーされたりすると、心がザワザワしてしまいますよね。

さらに、他のメンバーには感じの良い対応をしているとなると、
「どうして自分だけ?」という気持ちになるのも自然なこと。
疎外感、孤独感を感じてしまって当然です。

ここで一度、起きている出来事を整理してみましょう。 ...

人間関係と境界線

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誰かを励ましたり、応援しているはずなのに、だんだんイライラしてくる──

そんな経験はありませんか?

その背景には、「相手を変えようとしている気持ち」が潜んでいるかもしれません。

応援しているのにイライラするとき──そこに潜む「コントロール欲」

心のどこかで「相手が変わってくれたら…」という思いがあると、
どれだけ励ましても、自分のタイミングで、自分の望むように変わらないことに
次第にイライラしてくるのは、ごく自然なことです。

「相手のことを思って」「良かれと思って」やっているのに、
モヤモヤや怒りが湧いてきてしまうときは、一度立ち止まってみましょう。

もしかして、自分は相手をコントロールしようとしていないだろうか?

そんな視点から、そっと自分に問いかけてみてください。

人をコントロールしようとする力が働いているとき、
そこには「境界線」の問題が隠れていることが多いです。

そもそも、なぜ「 ...