人間関係と境界線

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「我慢ばかりしている気がする」
そんなふうに感じるとき、それは境界線がうまく機能していないサイン。 

境界線とは、「自分は自分、他人は他人」と線を引くこと。
けれども、現実の人間関係の中では、相手の意向が優先されたり、
自分の思いが却下されたりと、我慢せざるを得ない場面もたくさんありますよね。

「心軽く生きたい」「境界線を持ちたい」と思っていても、
現実の“我慢”とはどう向き合えばいいのか。

今回は、「境界線」と「我慢」の関係について取り上げたいと思います。

我慢を“線”ではなく“点”で考える

まず「我慢」という言葉。

辞書では「耐え忍ぶこと」「こらえること」とあります。

この言葉に「無理にこらえる」「自分を閉じ込める」
というイメージを重ねると、どんどん苦しくなっていきます。

ここで伝えたいのは、我慢を“線”ではなく“点”で考えてほしいということ。

たとえば、家族と何かを決める ...

心軽く生きるヒント

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今回は、頂いたメッセージに回答します。

いろいろと読ませて頂いています。
日々、家族や友人達といろいろな事があり疲れています。
常に、イライラしたりジャッジしたり。。
何かが起こる度に、引っかかり前に進めません。人を、信じられず敵だと感じます。
心軽く生きて行くには、私には何が必要ですか?

何が必要かということですが、
「家族や友人たちと色々なことがあるから、○○」をやめることだと思います。
(○○に入るのは、できないとか疲れるとか、進まないとかそのような否定的な気持ち)

家族や友人たちは自分以外の人間ですから、もちろん色々ありますよね。
けれど、そこに振り回され続けていたら、いつまでも自分が整いません。

周りには常に誰かしら人はいるもの。
もちろん、完全に孤独になることが、自分を整え始められることでもないんです。

色々ある家族や友人たちとの中で、自分を整えていかないといけない。

だから、「家族や友人たちと色々なことがあるから、○○」をやめること ...

心軽く生きるヒント

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「考えすぎてしまって、いつも頭が疲れる」
「悩み始めると、ずっと同じことをぐるぐる考えてしまう」

そんなふうに感じることはありませんか?
今回は、「考える」と「悩む」の違い、
そして思考のループから抜け出すためのヒントについて書いていきます。

「考える」は未来を動かし、「悩む」は今を止める

まず、「考える」と「悩む」は似ているようで、全く違うもの。

「考える」は、目的に向かって現実的な行動を導き出すプロセス。
一方で「悩む」は、同じ思考を何度も繰り返して、結論が出ない状態です。

たとえば、「転職した方がいいかな?」という問いを持ったとき、
・必要なスキルを調べる
・求人を見てみる
・話を聞きに行ってみる
などの行動につながるのは“考える”。

一方で、
「失敗したらどうしよう」
「でも今のままも嫌だ」と
頭の中で何度も同じ言葉を繰り返して動けなくなっているのは“悩む”。

“考える”が現実を動かすのに対して、
“悩む”は ...

人間関係と境界線

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今回は、頂いたメッセージに回答します。

幼いころから、父親に我が強いと常に言われてきました。我儘とも言われ続けて来ました。意見を言うと、口答えするなと言われて来ました。
過去は変えられませんが、現在は考え過ぎて常に悩みイライラしています。
悲しみも、あります。
息子からも、距離を置きたいと言われ何故そんなに酷い事を私に言うの?と怒りが湧き悲しくて仕方ないです。
私にも完璧主義が当てはまりますか?

考えすぎてイライラしてしまうときに見直したいこと

現在、考え過ぎて、常に悩みイライラしてしまうとのこと。

考え過ぎとありますが、「何を考えているのか」を一度整理してみるといいですよ。
考え過ぎているときというのは、
実は頭の中で同じことをぐるぐる考えている(堂々巡りしている)ことが多いんです。

「自分は何を考えている?」
「この考えを深めて、どこにたどり着こうとしている?」

こういったことを、頭の中に留めるのではなく、
一度ノートに書き出して外に出してみる。 ...

心軽く生きるヒント

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今回は、イライラしている状態とどのようにして向き合うか、
について書いていきたいと思います。

イライラしているときのサインとは

イライラしている状態というのは、自分が充実していないときに起こるサインです。
この原則を覚えておくだけで、物事への対処がぐっとスムーズになります。

「イライラする」というのは、人に対してだったり、
自分に対してだったり、さまざまなパターンがあります。

けれど、自分が満たされていて、やるべきことをきちんとやっていて、
心が充実しているときは、他人や感情に振り回されることが少なくなるんですね。

イライラの2つの対処法:「他人を変える」か「自分を変える」か

イライラしているときの対処法には大きく分けて2つあります。

ひとつは「他人を変えようとすること」。
もうひとつは「自分を変えること」です。

たとえば、イライラの原因が夫や義母、あるいは自分の母親だったとき。

多くの場合、「あの人がもっとこうしてくれたら」
「あんな態度を取らなければ ...

人間関係と境界線

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今回は、頂いたメッセージに回答します。

自分との関係を優しく整えると言う事が、なかなか分かりません
上手く行かない事が起こると、自分が情けなくなり責めてしまいます
境界線の引き方も、まだあいまいです

自分との関係を整えるを一言で言うと、
「自分が一番の(自分にとっての)味方になる」ということ。

気づいたら、自分を責めたり、自分に対して心無い言葉を語っていませんか?
できていること、頑張っていること、素晴らしいことも沢山あるのに、
ダメと思うところだけ強烈なスポットライトを当てていませんか?

自分との関係を整えるとは、
まさに自分が自分に語っている言葉、自分が自分をどう見ているのか、
これらを整えていくということです。

他人から言われた何気ない「ひどい」言葉を信じて、
それを何10年も自分に語ったり、
肉親から言われた「心無い」言葉や態度に深く傷ついて、
自分を軽視する癖をつけてしまったり。

こういう歪んだ自分への見方を整えていくと ...

人間関係と境界線

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今回は、身近にいる心配性の人ととのかかわり方について、
取り上げたいと思います。

ことあるたびに、ネガティブに考えたり、

「大丈夫?」と常に不安を口にする。

特に、自分自身が前を向いている時に、
変に足が引っ張られる気がして、
気分が重くなってしまうときもありますよね。

特に心配性の人が親の場合は、
愛情があるから心配しているんだよって、
人は言うかもしれませんが、
身近な人ほど、影響を受けてしまいますよね。

今回は、心配性の人とどう距離を取り、
どんな姿勢で関わればいいのかを書いていきたいと思います。

心配性の人は「安心」を外側に求める

心配性の人は、「何か起きたらどうしよう」と、
常に未来に、そして良くない面に意識が向いています。

そして、その不安を少しでも軽くしようとして、
周囲に確認したり、助けを求めたりします。

例えば、「病気になって手術 ...

自分を知る/認める

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今回は、頂いたメッセージに回答します。

夫から、常に自分の思い通りにはいかないよと言われ、その度に又イライラします。
友人との関係でも相談したり、職場の人間関係の話をしても必ず言われます。
未来の事についても、コントロールしてしまうとありました。常にダイエットをしておりますが、なかなか思い通りに行きません。
体重が減らず、イライラして又食べ過ぎてリバウンドを繰り返しています。
この事も、コントロールしている状態ですか?
努力が足りない、自分をコントロール出来ていないと、又落ち込みます。
人からの視線も気になります。
心軽く生きて行きたいです。

いろんなことを「コントロールしてしまうこと」
に悩んでいるという状況なんですね。

まず最初に、夫から「自分の思いどおりにはいかないよ」と言われたときに、
「ああ、そうだよね。」
とさらっと受け流すという選択もあると思いますが、
言われる度にイライラするとのこと。

この「イライラする」という反応に、すでにヒン ...

自分を知る/認める

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今回は「人に対して批判的になってしまう時」
の対応について取り上げたいと思います。

批判してしまう自分に気づいたら、まずやってほしいこと

人に対して批判的になってしまう時って、
実は「自分が本当はどう感じているのか」を知るきっかけが詰まっています。

でも、真面目な人ほど、
「人を批判しちゃいけない」
「人の良いところを見なきゃ」
って、自分を理性でコントロールしがちです。

でも、それをやり続けると、
逆に心のもやもやを長引かせてしまいます。

なので、教科書的な回答や、「あるべき」でもみ消す前に、
まずは、「あぁ、自分、人を批判したい気持ちがあるんだよね。嫌だったんだよね」と、
一旦その気持ちを受け止めてあげてください。

これが、ちゃんとできるってすごく勇気のあることなんです。
批判したい、イライラする——それでいいんです。
自分の中で起こっていることを、一度ちゃんと ...

人間関係と境界線

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今回は、頂いたメッセージに回答します。

事実ではない事をいろいろな人に広めている人がいます。それを、私の耳に入れてきた近所の友達。それ以来、私の中で何かが変わり始めました。圧の強い人で、以前からキツイ事も度々言われていましたが我慢しておりました。嫌な人から憎い人になっていた矢先に、彼女の旦那さんが亡くなりました。心のどこかに、ざまあみろと言う黒い感情が湧き上がり自分でも驚きながら清々とした気持ちもあります。
これから、こんな気持ちのまま以前の様な付き合い方は出来ないと思います。以前なら、彼女に気を使い、真っ先にお悔みのLINEを送っていたと思いますがこの度はその様な気持ちにもなれない自分に驚いています。
憎くて仕方なかった人ですが、この度の事でどうでも良い人になった様に感じます。これは、彼女との間に境界線が引けたと言う事ですか?

近所の友人に、あることないことを耳に入れられ、
相手に対して憎しみを抱いていたんですね。

「憎い人」という表現は、ものすごく強い感情です。
まず、他人に対して「憎しみ」を抱くというのは、 ...