人間関係と境界線

今回は、人間関係の中でよくある『傷ついた』という感情について、境界線の観点から取り上げます。

感情に対しての境界線がうまく機能してくると、
他人の言葉や行動によって、自分を「傷つけさせる」こと
から守ることができるようになります。

◇◇

さて、『傷ついた』を感じている時は・・・
他人の言動を自分の心に入れ過ぎている時なんです。
つまり、他人の言葉や行動が、自分の心に深く影響を与えることを許可してしまっています。

もちろん、人間ですから瞬間的に、『傷ついた』などの嫌な気持ちになるのは、当然です。
これは、感情ですからコントロールできません。
感情と言うのは、一瞬でやってきますよね。

でも、『傷ついた』を何日も何週間も、もしくは何年も思い続けているなら、境界線を機能させていく価値があります。
他人の言動にそこまで力を与えないということです。

『傷ついた』と思っている時、大抵の場合は、

あなたが○○の言葉、○○の行動がなければ、私は傷つかなかったな ...

人間関係と境界線

子供が親へお金を使う金銭関係の境界線について、取り上げたいと思います。

ここでの子供とは、親と同居や別居に関わりなく、成人して別の生計を持っているという前提です。

先日、こんな相談がありました。

“海外で一人暮らしで仕事をしていて、親が自分のところに遊びにきたいと言ってきた。親はパートでそんなにお金には余裕がない。私自身は幼少期末っ子で、親からは私にはすごくお金がかかったと言われてきた。また、私立にも行ったので、大学にもすごくお金をかけてもらった。その義務感もあり、今は円安で航空券だけでかなりの出費で負担だが、親の旅費を出そうと思っている。”

とのことでした。

太字にしたところが、境界線を持てるところです。

彼女の本当の心の声は、こうでした。

海外で一人暮らしで仕事をしていて、親が自分のところに遊びにきたいと言ってきた。旅費は高く、親は自分で旅費を捻出するつもりかは分からない。私にとって彼女の旅費は負担なので、サポートはできない。彼女が自分で来ること自体は構わないので、来てくれるなら、受け入れる。 ...

人間関係と境界線

心が苦しい時、ネガティブな気持ちがある時に気づいてほしいことは、

「誰も何も責めていない。」

でも、こう言われると、一瞬にして、

「そんなことはない!」

と否定したくなる反応が心に浮かぶかもしれません。

今回は、責められた気持ちになった時に気づいた方がいい大切なことについて、取り上げます。

 

責められているような気持ちになっている時は、
ネガティブな気持ちで、落ち込んでしまっている状態です。

罪責感、罪悪感というのは、本当に心を痛めつけます。
私のせいで・・・とか。
あなたのせいで・・・とか。

こういうのが人間関係(自分との関係も)を壊していくんですね。

だから、

「誰も何も責めていない。」

が心からすっとわかると、解放されます。

 

「誰も何も責めていない。」

と言われた時に、自分の心の反応はとっさに、
「いや、夫が、娘が、母が・・・」となるかもし ...

人間関係と境界線

今回は夫婦問題について、
離婚の決意を一旦保留にした方がよいサイン
を取り上げます。

1、歯を食いしばっている状態

まず一つ目は、歯を食いしばっている状態の時です。
歯を食いしばっているというのは、「無理やり」感がある時です。

離婚に限らず、結婚であろうが、転職であろうが、
「無理やり」感がある時
は一旦保留にすることをおすすめします。

歯を食いしばっている時は、
とにかくこの現実を変えたいと全てを投げ出したくなるような気持ちで、
多くの場合、冷静さを失ってしまっています。

こういう時は混乱状態です。

感情が大きく揺さぶられているんですね。
現実を、今すぐにでも変えたいと非現実的なことや、衝動的なことも平気で考えます。

こういう状態の時に、大きな決断をして行動をしてしまうと、
混乱が更に混乱を生みかねません。

人生の中でかなり上位を占める非常に大きな決断は、
落ち着いた冷静な状況でした方が賢明です。 ...

人間関係と境界線

心が苦しい時、何時もコラムを読ませて頂き心の支えにしています。

2年程前に夫の浮気を知りそれ以来ずっと苦しんでいます。夫とは25年間の結婚生活でとても楽しく過ごして来ました。浮気がわかったあと夫はもう大丈夫だと言いますが隠れてメールをしていたり嘘をついている様子もあり今でも夫を疑ってしまいます。発覚以来夫を責めてしまい夫にも辛い思いをさせてしまった事を反省し、その事に対して夫に謝罪もしました。

夫を信じたい、自分の苦しい気持ちを手放したい、なのにいつも夫を疑っている自分がいて苦しくてどうしていいか分かりません。他人の境界線だと頭ではわかっているつもりです。

でも、苦しくて心がついていけません。どう考え、どう行動したら自分を救えるのか、この苦しい思いを手放せるのか分からず2年も経つのにまだ暗闇の中で一人で泣いている自分がいます。

長文、読んで頂きありがとうございます。何かメッセージを頂けると有り難いです。

 なこさん、こんにちは。 ご主人の浮気を発覚して以来、本当に苦しい思いを抱えていらしたのですね。 とってもお辛かったと ...

人間関係と境界線

相手を励ましているのに、もしくは応援しているのに、次第にイライラしてくるのは、

相手を変えようとしている

可能性があります。

 

心の奥底に、相手を変えようという動機があると、励ましても、励ましても、

自分のタイミングで、自分の思いように相手は変わらない

ことにイライラしてしまうのはとっても普通なこと。

 

相手のことを思って、良かれと思っているのに、次第にイライラしている時は、

自分は、相手を結局コントロールしようとしていないか?

を疑ってみてください。

 

人をコントロールしようとする無理な力が働いている時は、どこか境界線の課題があります。

いい人過ぎてむかつく・決断できない上司にイライラする自分は冷たい!?

コントロール癖を手放せない!?自分の思い通りにならないと気が済まない人へ

 

そもそも、なぜ相手が何も変わらないことに、イライラするのか。

人間関係と境界線

初めまして、こころんです。
昨日このサイトを発見して、拾い読みをしています。
きっかけは、夫がギャンブル依存症ならば、私はどうしたら気持ちが楽になるか 夫はFXを辞められるのか を調べていて。
FXを続けているのは夫の問題、離婚するかしないか、相手に腹が立つかどうかは自分の問題、
今離婚を選択しないのは、できないと自分が思ってしていないだけなら、今が心地よくなるように過ごそう、と思っていたのにモヤモヤが止まらず、夫に嫌味を言ってしまい、これは一緒に過ごさない方が心にはいいのか??とモヤモヤしていました(います)
産後、夫から「お小遣いの範囲でFXをしてもいいかな?」と聞かれ、
FXとは何かよく知らないまま「お小遣いの範囲でならいいんじゃない?」と答えました。
すぐには変化はなかったのですが、段々と一緒にいても携帯画面を見る時間が長くなり
仕事から帰宅後夜もずっと起きているようになり、土日に頭痛だと起きれず、寝たきり。
乳児を抱えた私とたびたび衝突するようになりました。
(夫曰く、ストレスのせいだと。彼 ...

人間関係と境界線

他人がどう思うかを気にしすぎることを、

他人の感情処理をすること

と表現しています。

【友人関係の境界線】いつも自分の家に長居する友人に心身疲弊!?

↑このケースでも書きましたが、友人が長居したいから、自分の気持ちより他人を優先させるという、一見優しさに見えるようなことも、まさに他人の感情処理ですね。

だって、あなたの大切な気持ち、時間、更に大げさにいえば人生は、置いてけぼりだから。

他人の感情処理とは、

他人がどう感じるかを気にして、あれやこれや悩むこと
自分の行動を、望んでいないにもかかわらず、他人に合わせること
自分の意に反して、他人のために無理をしたりすること

心当たりありますか?

例えば、

夫をイライラさせたくないから〇〇をする。
上司を怒らせたくないから△△をする。
あの人辛そうだから、手伝う。

ここでのポイントは、不本意ながらとか、自分の意に反してにも関わらず・・・です。

なぜそんな無理をする ...

人間関係と境界線

家族に対して、「嫌なことは嫌」とはっきり言っていますか?

特に夫婦間、親子間という近い関係は、ただでさえ境界線が曖昧になりやすい関係なので、

「嫌なことは嫌」とはっきり言う

ことはとても大切です。

人間関係の境界線

家族に対して、「嫌なことは嫌」とはっきり言えないのは、なぜか?この理由を次の3つの視点から考えていきたいと思います。

1、単に「嫌と言ってはいけない」と思い込んでいるケース

相手の要望に対し、嫌ということが、何か良くないこと、言ってはいけないこと、出来れば言うべきではないことと思い込んでいるんですね。嫌という選択肢が最初から見えていないんです。

他人からしてみたら、一見「都合のいい人」のように見えますが、本人にとっては、ただの我慢ですね。我慢した気持ちは、別の形で、怒りやストレスとなって表れてきます。

嫌と言ってはいけない理由は、どこにもなく、選択の自由はいつも人は持っているんですね。今まで見ていなかった選択肢なだけで、ちゃんとありますから、見えるようにしていきましょう。

人間関係と境界線

私は友人を自分の家によく招いています。

けれども、その友人から招かれたことはなく、しょっちゅう、私が自分の家に招くということばっかりです。そして、挙句の果てにはかなり長居されて、なかなか帰ってくれなくて、その結果、夫の食事の準備も遅れたり、困ってしまいます。けれども、ご主人を亡くされた友人で、一人暮らしの友人が、寂しいとかそんな発言をされると、つい長居させてしまうんです。

私自身心身疲弊して、もうその友人たちと関係を持つことをやめました。それにしても、友人はなんで一度も招いてくれなかったのと納得できません。Kさん

お便りありがとうございます。

まず最初に、

寂しいとかそんな発言をされると、つい長居させてしまうんです。

についてですが、

寂しい!?!?

誰だって、寂しいもの持ってます。

喪失経験がある人、沢山いますし、別に家族がいたって、色々大変なことあったりするんです。夫の食事が遅れてしまって、Kさんの夫の寂しさだってあるかもしれません。