完璧主義をやめるには?完璧主義のデメリットとやめるメリット

シンプルに考える

完璧主義をやめるには、完璧主義のデメリットと、完璧主義をやめるメリットを考える必要があります。何かをするときは、それをするメリットと、それをしないデメリットがはっきりしていると、行動に繋がりやすいです。

完璧主義のデメリット

デメリット1:白黒思考になりがちになってしまうこと。

完璧主義の傾向が強いと、優れているもの、よいもの以外は全部ダメと捉えてしまいがちです。例えば、毎朝7時前に起きると決めて、7時10分に起きてしまったら、今日は、目標通り起きられなかったと考えてしまいます。7時前なら、7時前以外全部ダメとしてしまうんです。

本当は、毎日7時半に起きていて、7時10分になっただけでもすごい話なのに、こういうのを受け入れず、肯定しないので、目標達成がとても難しいものになってしまいます。

白黒思考になると、白以外は全部黒としてしまうので、物事の選択肢と可能性が狭まってしまいます。実は視点を変えれば、世界はもっと広くて、沢山の色で溢れているのに、全部自分で締め出してしまうんですね。もったいないです。

デメリット2:焦りが多く、中途半端になりがちなこと。

完璧主義の傾向が強いと、振り出しに戻ることがすごく多くなります。些細な失敗もなかなか受け入れられないので、ほんの少し、自分の中でうまくいかないことがあると、すぐに投げ出してしまいます。

その結果、少し進んでは、またスタートに戻り、ちょっと違うと思うと、やり直してしまう。こういうことがすごく多くなるんです。どれだけやり直しをしようが、時間は過ぎているわけですから、時間だけ過ぎて、前へ進んでいっていない感覚が、更に自分を苛立たせ、焦る気持ちを駆り立たせます。

焦って何かをやると、余計にうまくいかないことが増えてしまうこともあるんです。その結果、色々と頑張っているのに、中途半端で、うまくいかないことが多くなってしまい、更に焦る・・・という悪循環が起きてしまいます。

デメリット3:自信を失うこと。

完璧主義の傾向が強いと、理想的な「こうあるべき」という像を持ってしまいがちです。その結果、理想的でない自分をダメと判断してしまう可能性が強くなります。

このようなことを繰り返していると、自己否定、自己嫌悪に繋がっていき、自分を肯定的にみたり、自分を大切にするということが難しくなります。結果的に、自信をどんどん失ってしまうんです。

自分を受け入れられず、「本当はこうでないと、ダメなのだ」と考え、今を生きている自分を肯定しません。地に足がついていないので、ふらふらしていて、自分の軸も定まりません。結果、イライラしやすく、周りとの人間関係にも問題が生じてきます。

 

それでは次に、完璧主義をやめるメリットです。メリットは、全てデメリットの逆ですね。ただ、少し表現を変えていきます。

完璧主義をやめるメリット

メリット1:選択肢が増えること。

完璧主義の時は2者択一、いいか悪いか、善か悪かでしか、見えていなかったことが、実は答えは無数にあるということを受け入れられるようになるんです。その結果、物事に対して、肯定的に見ることができる選択肢を、積極的に取り入れることも、自分の選択次第だと気づき始めます。

私は、ものの見方において、自分が1つの見方しか気づいていない時は、「まだほかの選択肢に気づいていないだけ。」ということを思い出すようにしています。

同じ状況でも、日にちが経てば、別の見方ができることは多々あります。世界中にこんなにも沢山の人がいる中で、自分が考えていることは、膨大な選択肢のたった一つに過ぎないと知ると、視野も広がります。

メリット2:落ち着いて、最後まで取り組めること。

完璧主義をやめると、うまくいかないことや失敗があっても、「完璧でないことは、当たり前のこと」と捉えられ、焦らず、落ちついて、人生を歩むことができるようになります。途中経過も楽しむということに慣れてくるんです。

人生は、マラソンのような長距離走だと思います。ぜいぜい息切れして、水分不足では、前には進めません。頑張りすぎた時には、休むといったバランスも大切です。

時間もお金も全て限られています。限りあるものを、ちゃんと限りあると認識して、上手に使うようになります。コツコツ、落ちついて、前へ進んでいくということが、できるというより、人生というのは、今の連続でしかないんです。いきなり未来にワープすることも、過去にタイムスリップすることもできませんから。人は1日でできることは非常に限られていますが、継続は力なりです。うまくいかない時も、全体から見れば、途中経過の一つと見ることができると、今日1日できることを取り組もう、という気持ちがわいてきます。

メリット3:自己肯定感が上がり、自分が好きになる。

完璧主義をやめると、うまくいかなかったことよりも、うまくいったこと、出来たことにフォーカスできるようになります。その結果、小さな前進を喜ぶことができるようになります。

「こうあるべきだ」という自分を縛り付けるような目標ではなく、「こうありたい」という自分の気持ちが素直に喜ぶようなものを、自然と求めていくことができるんです。

自分らしさがどんどん磨かれていって、ありのままの自分を受け入れやすくなっていくと、すごく生きやすさに繋がってきます。

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いかがでしたか?デメリットとメリットをそれぞれ挙げました。

完璧主義をやめるというのは、大きな決断です。これまで自分の人生を生きてきた、自分の中の「価値観」であり、「思い込み」を手放すということだから。

完璧主義だったからこそ、出来たこと、完璧主義だったからこそ、守られたことも沢山あるはずです。そういったものには、感謝ですね。

一気に手放そうとするのも、これもまた完璧主義になってしまいます。これまで長い年月をかけて、一緒に生きてきた「完璧主義」の考え方は、これまでと最大でも同じ時間位かけて手放していく、くらいのゆとりをもって取り組む方が、現実的です。

完璧主義をやめた方が生きやすいと心も身体も感じれば感じるほど、手放すスピードもどんどん上がっていきます。完璧主義をやめることに完璧主義にならず、焦らずいきたいものです。

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