完璧主義を治したい人へ
目次
完璧主義を治したい人へ
よくブログにも書いていますが、私は完璧主義でした。
でも、正直、自分が本当に完璧主義だったときは、自分が完璧主義だなんて思ってもいませんでした。もし、あなたがすでに「あ、私は完璧主義だ・・・。」なんて既に思っているなら・・・いい傾向です。
というのは、自分は不完全で、できないことや完璧ではないこともあるのに、自分の考え方のせいで苦しんでいる・・・って言うのが既にわかりつつあるからです。
つまり、自分の不完全さを認めつつあるということなんです。こんなこと、本当に簡単にできるものではありません。あなたがどういう経緯でこの記事にたどり着いたかはわかりませんが、完璧主義を治したいなと思うその気持ちに、心から「おめでとう。」と言いたいです。
完璧主義を治したい!と思っている時点で、もう既に完璧主義じゃなくなりつつあります。それをまずは受け入れくださいね。
完璧主義の人の傾向
完璧主義の一番の害は、何と言っても人間関係です。でも、完璧主義の人はあんまりこれを認めません。完璧主義の人は、人間関係にもほとんど問題がないと思っています(完璧主義なので・・・)。
完璧主義の人は、自分にも完璧を求めるけれど、同時に他人にも完璧を求めます。いやいや、そんなことない、自分には厳しいけれど、他人には甘いなんていう人もいます。でも、人ってそんなに器用じゃないんです。役者で毎日を生きているわけじゃないんだから、自分に厳しい人は、やっぱりどこか、他人にも厳しいんですね。だから、家族との間で衝突をしたり、他人との間で葛藤を感じたりしてしまうんです。
でも、完璧主義の人は、基本はいい人です。人間関係もうまくやろうとします。あくまで完璧でありたいから、自分が身勝手なことをしたり、他人にストレスをぶちまけたりすることはあまりしません。
表面的にはすごく親切で、優しい人です。
とはいえ、完璧主義だから、自分の不完全さにも他人の不完全さにもめちゃくちゃ敏感です。いいところよりも、劣っているところに目がいってしまいます。100のいいところがあるのに、1の欠点を見たりするんです。自分に対しても。他人に対しても。だから、非常に「傷つきやすい」人間なんですね。
そして、完璧主義の人は、白黒思考でものを考えがちです。だから、一度嫌なことがあると、「もうあの人とは無理。」「この人とは関われない。」など極端な切り捨てをしようとしてしまいます。
でも、心の根っこは、基本いい人なので、そんな考えを持ってしまう自分にも罪悪感が湧いてきて、嫌な気持ちになるんです。そうなると、一体どうすればいいの!?とますます迷走してしまいます。
中途半端があんまり好きじゃないんですね。やるならすごくやるけれど、やらないなら徹底的に手を抜く・・・そんなところもあります。
自分が人から大切に思われていると、もっと貢献したくなったり、頑張りたくなるのに、一度、軽視されたような気持ちになると、すべてがどうでもいいような気持ちになったり、騙されたような気持ちになったり、惨めになったりします。
でも、ほとんどは自分のただの思い込みであったり、誤解であることもあるんです。他人は全然悪気がないどころか、むしろ良かれと思ってやっていたことでも、あなたは傷ついてしまうことがあるんです。
完璧主義の人が考えていたことを、もし相手にそのまま伝えるなら、相手はびっくりして、「えー!そうだったの?」となるくらいに、思っているほど、他人は何も考えずに「のほほん」としているのがおちです。
完璧主義の人は色々なことを考えます。いろいろなことを考えるから、悩みも増えてきます。悩みが増えてくると、今度は悩んでいる自分が嫌になってきます。そうすると、悲しくなったり、怒り出したりします。
そういう不満を家族にぶつけることもあるんです。
完璧主義の人はあんまり器用じゃありません。時に不必要なことにものすごく時間をかけたり、こだわったりすることもあります。もっと、気軽に考えればいいことを、険しい顔をして、何週間も悩んだりすることもあるんです。
完璧主義の人は基本、不安を溜め込みます。弱みを見せることはダサいこと、自分の力でなんとかしようとあくせくします。
その結果、自分の力が当然及ばないことまで、やろうとしたり深く考えようとしたりして、時に破滅してしまいます。疲れちゃうんです。
完璧主義のあなたへ
せっかくここに来てくださったのですから、手を抜きましょうよ。それは負けを意味するわけではないし、サボっているわけでもないんです。
ただ目に見えない、そして決して存在しない「完璧」という理想な状況に翻弄されて、右往左往して、疲れてしまうんです。
100点ではないかもしれないけれど、昨日の50点が55点になった・・・昨日よりも一歩成長した、少し進んだ、寛容になれた・・・そういう小さな変化にもっと意識をするなら、毎日はどんどん変わっていきます。
1日は悩みに過ごすには、何にもしないでもあっという間にすぎてしまうかもしれませんが、変化を起こすために1日は十分すぎるほど、たっぷり時間があります。
完璧主義を治そう!なんてもう思わないでください。それこそ、完璧主義ですから。
そうじゃなくて、「自分には完璧主義なところがあるんだなー」という自己認識を抱えながら、目の前の日々の些細な楽しみやいいこと、感謝なことに注目して、1日を過ごしていってください。
毎日がどんどん豊かになっていくことを願っています。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません