シンプルに考える

アルコール依存症は病気です。お酒を飲むことが、コントロールが効かなくなってしまうところまでいき、日常にかなりの弊害をもたらしていても、コントロールができず、本人の力ではどうすることもできなくなります。

依存症の彼らにとって、依存していないといけない理由があります。依存してないと、苦しくて生きていけない理由があります。依存なしで現実を直視するのは苦しすぎる理由があります。

その理由は、家庭環境だったり、職場環境だったり、虐待や、いじめ、暴力や孤独、ストレス・・・などと言った複雑な理由というよりかは、むしろ「寝れないから」とか「忘れられないから」とか目の前の苦痛に対する一時的な対処法です。

もちろん、依存症になってしまうほどに至る本人の性格的なものや、考え方には、育ち方とか過去のトラウマとか、そういう複雑な要素が絡まっていますが、目の前の水を飲むか、飲まないかを考えた時に、単純にのどが渇いたからであって、アルコール依存症者が、依存症になったあとに、お酒を飲むか飲まないかの理由は、もっとシンプルに、飲まないとやっていけない何かがあるからです。 ...