憎くて仕方なかった人ー気持ちの変化は、境界線が引けたということ?

今回は、こころ往復便から、頂いたメッセージに回答します。
事実ではない事をいろいろな人に広めている人がいます。それを、私の耳に入れてきた近所の友達。それ以来、私の中で何かが変わり始めました。圧の強い人で、以前からキツイ事も度々言われていましたが我慢しておりました。嫌な人から憎い人になっていた矢先に、彼女の旦那さんが亡くなりました。心のどこかに、ざまあみろと言う黒い感情が湧き上がり自分でも驚きながら清々とした気持ちもあります。
これから、こんな気持ちのまま以前の様な付き合い方は出来ないと思います。以前なら、彼女に気を使い、真っ先にお悔みのLINEを送っていたと思いますがこの度はその様な気持ちにもなれない自分に驚いています。
憎くて仕方なかった人ですが、この度の事でどうでも良い人になった様に感じます。これは、彼女との間に境界線が引けたと言う事ですか?
近所の友人に、あることないことを耳に入れられ、
相手に対して憎しみを抱いていたんですね。
「憎い人」という表現は、ものすごく強い感情です。
まず、他人に対して「憎しみ」 ...
「境界線を持つ=冷たい」って本当? 人を大切にするための“距離”の話

今回は、人間関係における「境界線」に
どこか抵抗や違和感を感じている人に向けて書いていきます。
まず最初に断言したいのは、
人間関係をうまく保てている人は、
「境界線」が健全に機能しているということ。
なので、境界線=関係性を封印!?
みたいなのは大きな誤解です。
境界線とは、びしっと線を引いて壁をつくるような、
冷たい距離のことではないんです。
境界線とは、シンプルに、
「私は私。あなたはあなた。」
という、人は一人ひとり違う存在であるという
当たり前の事実を尊重すること、他なりません。
人間関係のトラブルでよく出てくる言葉の一つが、「傷ついた」の感情。
でもこの感情の奥には、こんな前提があります。
「本来あなたは、○○のような態度・発言・行動をするべきではないのに、
その私に対して、そんなことをした。」
...
真面目に向き合うほど消耗する…不平・不満・ネガティブが多い人との関わり方

家族、同僚、友人――
身近な人の中に、不平・不満・ネガティブが多い人はいませんか?
今回は、そんな相手に真面目に向き合いすぎて疲れてしまわないように、
境界線という視点から取り上げます。
身近にそういう人がひとりいるだけで、空気は簡単にどんよりするもの。
なぜかというと、
誰もが「平和で落ち着いた環境でいたい」と根源的には願っているのに、
その空気が一人のネガティブ発言によってあっという間に壊されてしまうからです。
人は周りの影響を受けやすい生き物。
落ち込んでいても、ポジティブな人に囲まれていれば、
「また立ち上がろう」と思えることもあります。
けれど、ネガティブな圧力に飲み込まれると、
よほどメンタルが強くなければ同化してしまうんです。
ここでは「境界線」という視点から、
不平・不満・ネガティブ ...
「親の介護は子どもの義務?」― 親子関係に適切な境界線を引く

今回は「親の介護と境界線」について取り上げたいと思います。
まず最初にお伝えしたいこと。それは、
子どもには、親を介護する義務はないということです。
より正確に言えば、「義務感から介護を始めないでほしい」
ということを伝えたいです。
その理由を3つの視点からお話しします。
➀ 介護はプロの世界介護は専門職の領域です。
病気になったら医者にかかるように、
介護が必要になったら専門機関や福祉サービスを頼る。
これが健全な境界線です。
親に悪性腫瘍が見つかったからといって、
子どもが責任を感じて自分で手術をするなんてありえませんよね。
同じように、介護が必要になったからといっ ...
自分でなんとかしようとしていませんか?境界線を引くという選択

「助けてください」と言うことに、どこか抵抗を感じてしまう
——そんな経験はありませんか?
今回は、「助けを求めること」と「境界線」の関係について取り上げたいと思います。
まず、ここで言う「助けを求める」とは、
単に人に対して「助けて」と言うことだけではありません。
人生をよりよく生きるために、
必要なサポート、知恵、ツール、技術を主体的に受け入れていくこと全体を指しています。
助けを求めることに、ネガティブなイメージを持っている方がいます。
でも、助けを求めることは、決して弱さや甘えではありません。
むしろ、人の力を借りて、人生を前進させていく行為なのです。
助けを求められないのは「境界線」の問題「助けを求められない」という状態の背景には、
大きく2つの境界線の問題があります。
① 自分の限界がわからない(現実が見えていない)
これは、自分がどこまでできて、
どこからはできないのかという“境界”を把握できていない状態です。
② ...
他人に振り回される人生をやめる:自分の境界線を知って心が楽になる方法

✔︎ 相手の問題を本当に把握しているのか?
✔︎ 自分の課題は何か?
✔︎ 自分に見えていないことがあるとしたら、それは何か?
✔︎ 気づいていても、なぜ実行できないのか?
✔︎ 何を恐れているのか?
✔︎ 何に満たされていないのか?
✔︎ 何にイライラしていて、何が不満なのか?
✔︎ 結局のところ、自分はどうしたいのか?
✔︎ どこまで理解していて、何が分かっていないのか?
理解していることに対して、自分に何ができるのか?
苦しみ、絶望、悩みで心がいっぱいになると、人は混乱状態に陥ります。
鏡に映る自分の姿は一見冷静でも、内面は荒れ狂う嵐のよう。
そんなときは、「変えよう」とせず、現状を把握することが第一歩です。
変化を求める必要はありませんもがいて何と ...
質問をスルーされた、仲間はずれ…そんなとき、自分をどう守る?

想いの箱に頂いたメッセージを紹介します。
こんにちは。
私は、ある教室に通っている(1クラス7人程度)のですが、単刀直入に私だけ、講師に除け者にされています。指されませんし、質問はスルーです。道は妨害されます。
初めの頃はそんなことはなかったのですが、段々とそのような傾向が見えてきました。
先日、思いきって、この講師に質問をしました。「私を避けてらっしゃいますか?」と。
そうすると、「いいえ、そんなことありませんよ」と返されました。
一瞬、自分が被害妄想かと疑いもしたのですが、明らかすぎて・・・
判断材料は少ないですが、このケース、背景にどんなことが隠されていて、また、どんな解決策があるのかその辺りご指導頂けないでしょうか。
よろしくお願い致します。
ちなみに、今の段階だと私は教室を辞めようと思っています。
こんにちは。
再度ご連絡くださり、ありがとうございます。
「私だけ講師に除け者にされている ...
「境界線を持ち始めたら、人が離れていった…」そんな寂しさとどう向き合う?

「もう我慢するのはやめよう」
「自分を大切にしよう」
そう思って、少しずつ人との距離感を見直し始めたとき。
ふと気づくと、関わる人が減っていた。
以前は毎日やり取りしていた人と、ぱったり連絡がなくなった。
誘われることも、頼られることも減ってきた――。
そんな状況に寂しさを感じて、
「これって間違っていたのかな?」と不安になることがあるかもしれません。
でも、それは「失敗」でも「間違い」でもありません。
ただ、あなたの生き方が、少し変わり始めているだけです。
「境界線を持つ」と聞くと、極端に受け取ってしまう人もいます。
たとえば…
距離を置くなら一切関わらない
自分を守るには、人を遠ざけるしかない
こうした考え方は、一見「自己防衛」のように見えて、実は白黒思考です。
付き合う or 付き合わない。ゼロか百か。全部か、全部ナシか。
でも、現実の人間関係ってそんなに単純じゃありませ ...
「いい人」をやめたい。そう思ったときに考えてほしいこと

そう思ったときに考えてほしいことについて取り上げます。 「なんか最近、しんどい」 「人と関わるのが疲れる」 「どうして自分ばかり、我慢しているんだろう」 そんな気持ちがふくらんできたとき、心のどこかでこう思うかもしれません。 「もう、いい人でいるのはやめたい」と。 でも実際には、簡単に“やめられない”のが現実だったりします。 なぜなら、「いい人」であることが、
あなたの人間関係や生き方に、長いあいだ深く根を張ってきたから。 今回は、「いい人をやめたい」と感じたあなたが、
何をどう考えていけばいいのかを整理してみます。 そもそも「いい人」って、どんな人? 「いい人」は、一見とても聞こえが良い言葉です。 優しくて、親切で、気がきいて、周りを大切にできる人。 でも、ここで言う“いい人”は、ちょっと違います。 – 本当は嫌だけど、相手を傷つけたくなくて断れない – 頼まれると「NO」が言えず、いつも自分が後回し – 空気を読みすぎて、いつも疲れている – 自分の気持ちは、相手次第で ...
【想いの箱】ママ友の陰口を聞いて傷ついた ― 心の境界線を守るということ

今回は、想いの箱に頂いたメッセージを取り上げます。
おはようございます
ママ友からの言葉に過剰反応しています
私の事ではなく、義姉の陰口で盛り上がっている話を直接されたからです
皆の前で、私の身内の事まで言われて許せません
以前から、理不尽な対応やキツい言葉は何度かあり、その都度我慢してその人の良い所を見て、お付き合いしてきました
その後、ラインのやり取りがあり、面倒な事になっているなら、聞かなかった事にしてと返事がありました
本当に、人を傷つけて、聞かなかった事にしてなんて無責任過ぎると思います
イライラ、モヤモヤが止まりません。
該当ブログ:
【過剰反応しない生き方】自己卑下/自虐をやめて、もっと毎日を楽しんで生きていく
こんにちは。
メッセージを受け取りました。
最初の一文、「私の事ではなく……」という出だしが印象的でした。
あなたに限らず、人から相談を受けるとき、「夫が……」「母が……」「友人が……」というように、話の中心が自分ではなく“誰か ...