先延ばしをやめる:先延ばしをするデメリット
決断の先延ばしをしていることはありませんか?考えないといけないこと、自分のした決断があとあとすごく影響を受けることに対しては、つい、先延ばししてしまいたくなるかもしれません。
大抵、先延ばししたところで、その日1日を何事もなく過ごせるものです。だから、なおさら先延ばししたくなりますよね。
とはいえ、こころの栄養では、先延ばしをやめよう!と伝えます。その理由は、先延ばしには、デメリットがあるからです。デメリットがあるものは、もちろん、メリットもあります。今回は、先延ばしをするデメリットについて取り上げます。
先延ばしすると、自分で自分の首を絞めるこころの栄養で、先延ばしをやめよう!と伝える理由は、先延ばししない方が、こころが軽くなるからです。
先延ばしとは、そもそも何でしょうか?ここでの先延ばしの定義は、
「どうせ、しないといけないことを、後回しにする。」
です。
どうせしないといけないこと!なんですね。時間が経てばなくなるようなこと、消えるようなことは、正直、先延ばし云々も、何もする必要はないです ...
はじめても続かない?「ゆっくりやろう、でもやろう」を始める
なかなか続かないことはありますか?始めてもすぐにやめてしまうことはないでしょうか?
頭では分かっているけれど、できない、続かない、なかなか身体がついてこない・・・色々あると思います。自分の中で、勝手にものすごくハードルを上げてしまっていることもあります。
今回は継続することについて、取り上げます。
目標を下げて、ゆっくり始める継続できない時に、まず考察して欲しいポイントが、「難しすぎる」ということなんですね。新しい習慣を始めても、やっぱり難しいと思って、やめてしまったことはありませんか?
この「難しすぎる」というのが、まさに継続できるか否かの答えになっているんですが、この言葉に実は多くの場合、騙されがちなんです。
本当は、「今は、難しすぎる。」なんですね。高い目標を持つことは、構わないのですが、その高い目標を「今」実現したい、つまり、期間がショート過ぎるんです。「今すぐに」「早く」と気持ちだけが焦ってしまっているんですね。
この場合、ほとんどの確率で挫折します。理由は今日の1日に集中できないからです。 ...
悩みや問題と向き合う時に考えたい質問:「これからどうしていきたいのか」
悩みや問題がある時に、
自分がどれほど大変で、どれほど苦しくて、どれほどしんどいか
について、自由に話せますか?
私は、自分の痛みをあまりオープンに話せるタイプの人ではなかったです。私自身は、自分の心と向き合う中で、少しずつオープンになってきましたが、とにかく自分をガチガチに防衛をしていたタイプでした。
痛みも弱さも何も言えなかった自分が長らくありました。
とても精神的には窮屈だったと思います。
もし、誰か聞いてくれる人がいて、こんなことが痛い、こんなことに苦しんでいるとオープンに話せる機会があるなら、ぜひ、話をしたほうがいいです。
心の内にある感情は、正直に出せるものは出した方がいいからです。
そして、自分の痛みや問題に向き合った後は、次に考えることは、
「これからどうしていきたいのか」
です。
この質問がないと、なかなか先には進めないからです。
同時に、この質問は、そんなに簡単に即答できるものでもないかもしれません。
シン ...
【心のゆとり】忙しい時ほど、あえてリラックスタイムをとって
今回は、忙しい時ほど、あえて立ち止まってということについて取り上げます。
やりたいことが沢山ある時、やらなくてはいけないことが沢山ある時、1日の中で、ついついあれもこれもと欲張りすぎちゃう時。
そんな時こそ、リラックスタイムを大切にするようにしてください。
リラックスタイムとは、ちゃんと呼吸をする時間をもつということです。
熱いお茶を急須に入れて、飲むのでもいいです。そっと飲む、ただ座る。
そういう時間をほんの5分でも、10分でも作るようにしてみてください。
やることが沢山ある時は、意図的にリラックスタイムを作らないと、流されてしまいます。脳は勝手に、
今は緊急事態だ。リラックスなんてしてられない!
と警告を出してくるかもしれません。
だからこそ、あえて立ち止まる。何もしないで、お茶を飲みながらぼーっとする、こういう時間がすごく大切です。
ぼーっとする時間って、優先順位を低くしがちです。特に真面目な人、自分に厳しい人、頑張り屋の人は、基本的に動いていないと落ち着 ...
【自己否定・自分嫌い】自分をダメだと思う気持ちの処理の仕方
今回は、「自分はダメだ」と思う気持ちを取り上げます。
自分をダメだと強く思ってしまうのは、本当に苦しいです。
自分は自分にしかなれないのに、その当の自分が自分を受け入れていないのだから。
自分をダメと思う気持ちには、様々なものがあります。
例えば、自分が無価値に感じる、自分が問題の根源のように感じる、自分がいなかったらもっと上手くいくんじゃないかのような気持ちにすらなってしまうなど。
自分はダメだと思うけれど、でもどこか引っかかる。自分が自分を攻撃していることに必死に抵抗する自分がいるなど。
本当に苦しいものです。
自分をダメだと思う時に、反対にダメじゃないと思おう!することが難しい時は、無理やりしなくていいと思います。
むしろ、一旦冷静に、
「ところでなんでダメだと思っているのかな?」
と考えてみてください。
すると、「だって、あれも、これも、ああできないし、こうできないし・・・」
ってダメな理由がすごく沢山出てくると思います。 ...
【嫌いな人がいる?】2:6:2の法則〜相性の良くない人との向き合い方
嫌いな人、相性の良くない人のことで悩んでいませんか?
「2:6:2の法則」というものがあります。経営学修士のMBAの用語でもあります。パレート法則から派生したものとも言われています。別名、働きアリの法則とも呼ばれています。あらゆる集団において、いい・真ん中・悪いが大体2:6:2に分かれるっていうことですね。
人間関係で見てみると、相性の良い人が2割、普通の人が6割、悪い人が2割という法則です。
なので、もし今、あなたの周りに相性の良くない人がいる場合は、全体の2割の人のことです。今回は、この法則から、相性の良くない人との、向き合い方について取り上げます。
誰とでも相性が合わなくていい自分と相性が合う、合わないなんてことは、当たり前のことで、みんなと仲良くできるわけではないんですね。
仲がいい人と、特に問題なく付き合えている人が8割あるのに、うまくいかない2割のことばっかり考えていて、悩まされているって、なんだかもったいないですよね。
もしかしたら、完璧主義の考え方が、全ての人間関係とうまくやりたい!と思わせて ...
共依存の家族問題にアドラー心理学を推奨する理由
今回は、アドラー心理学について取り上げます。
私は、カウンセリング手法として、特定の心理療法をサポートしているわけではありませんが、家族問題については、アドラーの考え方をおすすめしています。今回は、その理由について書いていきます。
1、課題に分離について扱っているから家族問題というのは、多くの場合、「あまりにも密接した」関係の中で生じてしまいます。友人関係や仕事の悩みとは少し種類が違って、お互いが、いい意味でも悪い意味でも「あまりにも親密」になりすぎた為に起きてしまった問題が多いです。
「親密さ」は家族関係には確かに必要なものであるけれど、同時にこの「親密さ」ゆえに、本来は相手の領域であるにも関わらず、土足でずたずた入り込んでしまうようなことがあります。相手の問題であることも自分の問題かのようにして、次第に癒着し始め、大きな問題につながってしまうのです。
家族問題のテーマのカウンセリングは、様々なものがあります。親からひどい悪口を言われた、配偶者の浮気、離婚、依存症、DV、うつ、引きこもり、ギャンブルなど様々です。ただ、課題は様々で ...
【本の紹介】バウンダリーズ境界線ー地引網出版
今回オススメする本は「バウンダリーズ境界線(地引網出版/ヘンリー・クラウド、ジョンタウンゼント著)」という本です。
この本は、共依存について非常にわかりやすく書かれています。著者は心理学者です。聖書の引用がありますが、宗教は関係なく、キリスト教に馴染みがなくても、問題なく読めます。
特に、アルコール依存症、引きこもり、DVなど、家庭に深刻な問題を抱えている人が、問題を抱えた当事者とどう向き合うべきなのかについて悩んでいたら、今まで見えていなかった新しい視点に気づかされると思います。
本書のテーマは以下のようなものです。
人は、愛に満ち献身的であろうとするばかりに、自分の限界を忘れてしまうことがよくあります。あなたも次のように思ったことはありませんか?
*限度を保ちつつ、なお愛に満ちた人であることは可能だろうか?
*私の時間、愛、エネルギーそしてお金を欲しがる人に対して、どう答えたらいいだろうか?
*境界線を引こうとするとき、罪悪感を覚えるのはなぜだろうか?
・・・
・・・
アドラー心理学「嫌われる勇気」自己中心性(10)
今回は、自己中心性について取り上げます。
アドラーの言うもう一つの「自己中心性」自己中心的な人といえば、どんな人を思い浮かべますか?自分勝手な人、自分本位な人、自分の思い通りにするために、他人を困らせたり、迷惑をかける人をイメージするかもしれません。
こういう人は確かに自己中心な人ですよね。世界がまるで自分中心にすべて回っているかのように振舞います。
逆に、自己を無にして、家族のために、誰かのために身を粉にして働いたり、息子や娘のために、何から何まで尽くす人もいます。
ただ、このような他者への貢献の場合、もし、必死に頑張った人たちが、周りの家族から、何も感謝されなかったり、むしろありがた迷惑のように扱われたら、どのような気持ちになるでしょうか。
自分がやっていたことは、間違っていたのだなと素直に認められたらよいですが、心の片隅でどこか「こんなにやったのに」という不平不満が出てくる可能性が大いにあります。
そうなると、自分がやってきたことが全て否定されたような気持ちになって、大きく落ち込んだり、虚しくなってしま ...
アドラー心理学「嫌われる勇気」共同体感覚(9)
今回は、アドラー心理学の中にある「共同体感覚」について取り上げます。
アドラーの言う「共同体感覚」とは何か?共同体感覚とは、アドラー心理学の中でもとても大切な考え方です。
でも、同時にこれまでの課題の分離や、幸せになる為の変化を理解して実践しないと、単独ではなかなか理解し難く、頭では分かっても、実際に取り組むのはすごく難しく感じてしまいます。
アドラーは、悩みのほとんどは、対人関係といいましたが、対人関係の理想像、まさにゴールがこの共同体感覚です。
共同体感覚は、英語でsocial interestと言い、「社会への関心」という意味です。人は1人では社会を構成することが出来ず、2人以上、つまり「私とあなた」の存在で社会になります。
難しく考えずに、家族とか、会社とか、友人とか、そういう関係をイメージしてみて下さい。共同体感覚は、まさにこのような関係で、他者を完全に「仲間」と見なします。
例えば、家族連れがチケットを買おうとディズニーランドのチケット売り場で並んでいたとします。途中から、お父さんだけが並び始め、 ...