境界線を持つとは、自分の「やりたい・したい」の感情を所有すること

人間関係と境界線

1. 「したくないのに、してしまう」その理由とは?

こんにちは。

境界線の問題の一つに、「本当はしたくないのに、する」というものがあります。

これはなぜ起こるのでしょうか?
その背景には、自分の「したい」という感情を自分のものとして持てていないということがあります。

もう少し具体的に言えば、
「自分が何をしたいのか」「何をしたくないのか」がよく分からない状態です。

こうなると、自然と他人に流されやすくなってしまいます。

たとえば休日の予定ひとつ取っても、
「本当はどう過ごしたいのか」がわからず、
なんとなく周りの意見に合わせて動いてしまう。

でもその流れは「他人が作った流れ」なので、
少しでもストレスや違和感を感じると、
一気に気持ちが爆発したり、衝突したりすることもあります。

なぜなら、その時やっと、
「実はしたくなかったんだ」という本心に気づくからです。

2. 自分の気持ちがわからないのは「境界線」の問題

自分の心の中がモヤモヤしていたり、整理されていないと、
いざという時に、何を伝えればいいか分からなくなるのは当然のことです。

たとえ発言のチャンスがあったとしても、
迷っているうちに、声の大きい人の意見で物事が進んでしまう――
そんな経験はありませんか?

何を言うべきか、言わないべきか
どこに賛成して、どこに反対すべきか

それすら見えなくなる原因のひとつが、境界線の不在です。

長い時間をかけて、
「自分の思いや願いを持たないほうが安全」
と感じてきたのかもしれません。

それは、自分を守るための大切な選択だったのでしょう。
だから、責める必要はありません。それはそれで、よし。

でも今日からは、少しずつでいいので、
「自分を大切にする」という一歩を始めてみてください。

3. 「自分の思い」を持ち、表現することが境界線になる

まずは、自分が何をしたいのかを感じてみましょう。
大げさに構える必要はありません。

「私はこうしたい。」
そう思えたら、それを自分の中にしっかりと所有することから始めます。

境界線がうまく働いていると、
他人の流れに乗るときも、
自分の“やりたい”と合っているかどうかをちゃんと確認している状態です。

最初は難しく感じるかもしれません。
でもこれは、「自分を大切にする」ということに直結しています。
だからこそ、自分の思いを持ち、表現することには、大きな価値があるんです。

今日から、自分の「したい・したくない」という感情に対して、
明確な境界線を持ちましょう。

  • 本当はやりたくないことには、勇気をもって「ノー」と言う
  • 本当はやりたいことには、遠慮せず「イエス」と言う

そんなふうに、自分を大切にしていけると、
きっと毎日が、今よりもっと自由で楽しくなっていきますよ。

 

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