【いつも完璧を目指してしまう】仕事を継続するべきか退職か迷っている

シンプルに考える

心に葛藤を感じていることは、想いの箱(メッセージ)から、お送りください。お待ちしています☆

 

今回は、相談事例を紹介します。

子育てに忙しく、もう仕事をやめようかと迷っています。今日職場のカウンセリングを受けたら、カウンセラーから、

「あなたは、7割で満足できないところがある。いつも10点満点を目指しちゃう。7割で大丈夫だって思えるともっと楽になるよ。」と言われました。

仕事を継続しようか、退職しようか迷っています。

YTさん

この方は、30代の女性の方です。(約半年後に、また連絡があって、職場継続に決めたそうです。決断ができて、本当に良かったです。)

完璧主義と向き合うこと

完璧主義的な気質を持っていたり、真面目すぎる気質を持っている人は、カウンセラーの言った10点満点を目指してしまう、という言葉に共感できるのではないでしょうか。

ちなみに、私は共感します。私もつい10点満点を目指す方のタイプです。

完璧主義をやめるには?完璧主義のデメリットとやめるメリット

完璧主義は、こころの栄養にならないと気づき、力を抜くということを実践していますが、ふと気がついたら、すぐに昔のパターンに戻っていることもあります。

カウンセラーの先生の仰ることはよく分かるけれど、でも、それでも、10点を目指しちゃうんですよね。私はその気持ちはよくわかります。無理しないでとか、もっと肩の力を抜いてとか言われても、それができないから、苦しんですよね。

確かに、7割で満足できるようになったら、それは一つの解決策かもしれません。でも、それができないから、辛い。やっぱり頑張っちゃう。力の抜き方がわからないから、辛い気持ちがいつまでもついてくるんです。

10点満点を目指していて、7割で満足でしようよ〜!と言われても、今度は、その7割もできないと、何だか自分が嫌になってきます。じゃあ、7割もできないなら、もう、いいゼロにするということだってよくある話です。

白か黒、オールオアナッシングです。

本当は、0か1かみたいな考え方は、すごくバランスが悪いし、疲れるんですね。でも、程よく力が抜けられないから、もう無理ってなった時に、一気にゼロにしちゃうんですよね。

そういう気持ち、私すごく共感しますよ。

本当はどうしたいの?に向き合うこと

じゃあ、どうしたらいいの?って考えた時に、本当はどうしたいの?ってことに向き合うことがすごく大事になってきます。

この女性は、育児のこととか、仕事の煩雑さとかに、疲れてしまっています。

本当はどうしたいか?って言ったら、もしかしたら、11時過ぎくらいまで、目覚ましもかけずに寝て、着替えたくないならパジャマで過ごして、好きなご飯食べて、ベッドに寝そべりながら、携帯でも触って、のんびりしたいかもしれません。

人間は、疲れてしまった時には、本音はすごく、休みたいんです。

完璧主義で、自分に厳しい人は、そんな本当の気持ちなど、表に出すこともしません。そもそもそんなこと、理性が許しませんから。もしそんな思いが出てこようとするのならば、一瞬で、怠けとか、サボりとか、言い訳とか、多分、自分に結構厳しい言葉を言って、シャットダウンしてしまいます。

でも、一旦、気持ちに正直になってみることで、失うものはありません。

本当はしたい気持ちに、ちゃんと向き合って、ちゃんと認めることと、実際にどうする?ってことは、もちろん、切り分けて考えることは可能なわけです。

むしろ、本当の気持ちを知ることは、すごく健全なことです。もちろん、気持ちに正直になることには、少し恐れがあったり、怖さを感じるかもしれません。それは、仮面をかぶっていたからです。仮面をかぶっていた人生の長さが厚さが厚ければ厚いほど、何だか得体の知れない怖さがあります。

怖いながらにも、本当はどうしたいの?って気持ちに向き合ってみます。

その上でするべきことをします。多分いつも通りのことです。それでいいんです。でも、違いは、ちゃんと本音を受け止めているということです。

少しずつ基準を下げてみる

先ほどの例だと、多分、家でゴロゴロ休んでいたいっていうのが本音だとしたら、じゃあ、今、現実はどうしてる?と考えるんです。

現実は、実際に、服を着替えて、お化粧をして、子供を見送って、定時に仕事に行くってことをしているわけですよね。もう、これだけで凄まじく頑張っているってことがよく分かると思います。

もう、パジャマ脱いだだけですごい、もう化粧しているだけで、どれだけ頑張っているの?っていう視点になっていくわけです。一旦そうやってみてみてください。基準をゼロに戻すんですね。完璧主義の人はできていないところを見るので、できていることは、当たり前にしてしまう傾向があります。

自分が十分でないと思うから、いやいや、ダメダメ、もっともっととなってしまうんです。自分が結局、追い詰めてしまっているんですね。

基準をゼロにしたら、その上で、今やっている仕事は、何点かなんか、もはやどうでもよいことです。席について仕事をしようとする・・・それだけで、十分すぎるほど、頑張っている!ってなってくるわけです。

一旦、ぐっと基準を下げてみるんです。自分が凄まじく頑張っているということを認めてみる。これができると、もうちょっと、力を抜くことが、自然になってきます。

息を吸い続けたら、ちょっと吐こうかなってなるように、自分が十分やっていると思えれば、ちょっと、リラックスしようとなるわけです。

その繰り返しです。いきなり仕事を辞めるとか、転職するとか、いっそ全て投げ出すとか、そんな怖いことも考えなくて大丈夫です。考えた途端に心がずっしり重くなるようなこと、別にやろうとしなくていいんです。

基準を下げて、出来ていることをもっと自分が評価することを始めてみてください。既に十分頑張っていますよ。

写真:新潟県 お茶摘み

こころの栄養とは?
こころの栄養のメインテーマ:人間関係の境界線について