「これからどうしていきたいの?」と聞かれたとき、答えに詰まるあなたへ
今回は「悩みと向き合うこと」や、
「自分にできることを見つめる大切さ」について取り上げたいと思います。
目次
痛みを話せていますか?──心の防衛と解放
悩みや問題を抱えているとき、
「自分がどれほど苦しいか」「どれほどしんどいか」
正直に話せていますか?
私自身、長いあいだそれができませんでした。
痛みや弱さを口にすることができず、心をガチガチに守って生きてきました。
その結果、精神的にとても窮屈で、誰にも頼れず一人で抱え込む日々が続いていたんです。
だからこそ今、思うのです。
もし、あなたの話をきちんと聞いてくれる人がいるなら、
ぜひ勇気を出して話してみてください。
心の中にある感情は、出せるなら出した方がいい。
それが、回復への第一歩になります。
「これからどうしたいか」を考える意味
感情を吐き出し、自分の痛みと向き合ったら、次に考えてほしい問いがあります。
それが、
「これから、どうしていきたいのか?」
という質問です。
一見シンプルですが、答えるのは簡単ではありません。
それでも、この問いがなければ、私たちは前に進めないことが多いのです。
そして大切なのは、この問いに「自分視点」で答えることです。
「あの人がこう変わってくれたら…」
「あの状況さえ変われば…」と、
他人の変化に期待してしまうと、自分の力を過小評価することになってしまいます。
他人はコントロールできません。
自分にできることだけが、未来を動かす鍵になります。
自分にできることに目を向けるために
「自分にできること」と「できないこと」の線引きは、実はとても難しいものです。
そしてこの線を引くには、自分と他人の間に境界線を持つことが欠かせません。
人間関係の境界線とは?
人は変化を本能的に避けようとします。
たとえそのままの自分が苦しくても、「慣れている方が楽」だと感じてしまうものです。
だからこそ、
- 年齢のせいにしたり、
- 性格のせいにしたり、
- 病気や環境のせいにしたくなる
……それも自然なことです。
でもそんな中で、「これからどうしていきたいか」という問いは、
冷たい風のように感じられるかもしれません。
重たく、タスクのように感じて、逃げたくなることもあるでしょう。
でも、この質問を避けることは、
「今の悩みの中にとどまる」という無意識の決断と同じなんですね。
それは、もし今の状況が辛いのであれば、苦しみを延ばしてしまうことにもなります。
「これからどうしていきたいか」は、確かにハイリスク。
けれど同時に、未来をつくるハイリターンの質問でもあるのです。
***
まずは焦らず、誰かに話を聞いてもらい、気持ちをしっかり吐き出してみてください。
そして、そのあとに「これからどうしていきたいか」を、少しずつ考えていきましょう。
その問いは、自分の心に素直になるチャンスです。
もし、答えるのが怖かったり、痛みを感じるなら、
それだけ大きな変化の兆しがある証拠。
あなたの未来は、あなたの手の中にあります。
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