年末年始の付き合いに負担を感じている人へ
年末年始になると、実家に帰省したり、両親と会ったり、兄弟と会ったり、また親戚に会ったり、そんな機会があると思います。
そんな機会自体を心から楽しんでいて、心から充実した年末年始を過ごしていて、リフレッシュできてるならいいのですが、もし年末年始の休暇が、むしろ普段よりもとって疲れてしまう…ストレスに感じてしまう…そのように感じている人のために、今日は書いていきます。
もしあなたが年末年始の人付き合いで、疲れを感じているとしたら、それは義務感から行動している可能性があります。
本当は何をしたいのか?といえば、自分一人で、もしくは心の知れた夫や妻と二人で、もしくはどこにも行かず家族だけで過ごしたい…と、本当はそのように思っているのに、お正月だから!年末の休暇だから!という理由で、わざわざ会いにいかなくてはならない、もしくは相手を受け入れなくてはならない!という義務を自分に課してしまっている場合は、心に負担を感じます。
同じような関係性を、年末年始の休みでなかったら本当にするのか?ということを自分の心に聞いてみた時に、100%確信が持てないのであれば、あなたがしている行動は、「年末年始だから」という理由に、かなりとらわれていて、行動の動機が年末年始はこうあるべきという一つの考えに、非常に強く支配されているといえます。
そうなると、本来はゆっくりと休まるはずの年末年始が、まるで年末年始という大きな仕事のように感じてしまって、普段感じない疲れを感じてしまったりするのです。
これまで長い年月、繰り返し繰り返しやってきた文化的やなものや、家族の習慣などは、実は絶対的なものではなくて、自分が単に、自分の気持ちなどを無視して、年末年始だからこうしなくてはならないーという思い込みに縛られていたのかもしれないということを、少し受け止めてみることは、とても自分のためになります。
何かいきなり大きな変化を求めるのではなくて、少なくとも自分は、「年末年始だからここをこうしなくてはならない!」という思い込みに支配されていたのかもしれないということを知ると、本当は自分はどうしたかったんだろうという気持ちを見てあげる余裕が少しずつ生まれてくるはずです。
本当は拒否したい人間関係、本当は特に会いたくもない人間関係、それを年末年始という理由なだけで、自分の人生の大切な時間を他人に与えたり、無理をしたり、我慢をしたりする必要は全くありません。
もう一度書きますが、自分の気持ちを重くして、自分の心を潰して、無理をして、我慢して、他人に自分の大切な時間を与える必要はありません。
年末年始といえども、あなたの尊い人生の時間であることは変わりないわけです。それは何の祝日でも、何の行事でもない、普通の1日と全く変わらない尊い1日なんです。だから、やりたくないこと、本当はしたくないなと思っていることは、年末年始だからという理由で、無理して、我慢することを少しずつ止めていきましょう。
今年の年末年始は、もうすでに色々と妥協してしまったり、今までと同じような年末年始を過ごしてしまった人も決して遅くはありません。会いたくないなと思っている人と会う必要はないんです。義理で会う必要もないですし、自分は会いたくなくても、向こうは会いたいと思っているかもしれないという理由で会わなくてはならない!と思う必要もないわけです。
自分が会いたい人と会っていいわけですし、自分が会いたくないなと思う人とは会わないという選択をすることも自分はできるわけです 。
今もしこのブログを読んでくださっていて、何か心に重みを感じているのなら、これからの人生の使い方を見つめる良い機会だと思います。
これから迎える新しい一年は、少しでもこれまでの習慣や価値観を手放して、「本当はしたくないけれども、していること」を少しずつ手放していく1年にしてみましょう。
自責や自虐の思いが強い人は、人を拒否することに対して、罪悪感を感じたり、人と関係を断とうとすることを、自分は冷たい人間だとか、器が小さい、などとすぐに自分を裁いてしまいます。
このように、内なる自分に対して攻撃的になると、ますます自分に対して嫌悪感が増し、やっぱり会わなくてはならない!という思いを起こさせて、本当は会いたくもないのに表面的には笑顔になって、会いに行ったり…その結果徐々に疲労と不満を心のうちに貯めこんでしまいます。
次第に他人に喜ばれる自分ではあるけれども、自分は全然自分に満足していない自分になってしまって、自分の人生に満足できない…そんな気持ちになってしまうことだってあるんです。
あなたが会いたくない人と会わないという決断をすることで、もちろん相手は傷つくかもしれませんが、そこは相手の問題です。
またあなたが会いたくない人と会わないことは、実はそれほど大きな問題にもならないということもしばしばあります。
そうすると、頑張って、無理をして、努力をして会いに行っていたのに、なんだとってもバカみたいなことをしていたんだ…とあとから気づくことだってよくあり得る話です。相手もただノリと勢いで会おうとしているだけだったり、もしくはあなたが会いに来てくれるから会っていただけだったなんてこともあるわけです。
親だってあなたが来てくれる事を喜んでいるように見えるかもしれませんが、実際は料理をする量が増えたり、家の片付けをしなくてはいけなかったり、あなたが泊まる部屋を整えないといけなかったり、またあなたの配偶者は義理の関係になりますから、気を使わなくてはいけなかったり、高齢の親にとってはただ単に疲れるだけだったりもします。
お互い本音を言える関係でないのであれば、相手が本当はどう思っているかなんて、容易に間違えることはありますから、あなたの思い込みや価値観に縛られて、会わなくてはいけないなどという義務感を感じて、自分の心を重くして、負担に感じる必要なんて全くありません。
年末年始は一年間の終わりと一年間の始めを迎えるという1年の中でも特別な時間だと思います。
だからこそ、ぜひリラックスして、心も体も休まって過ごしてほしいなと願っています。負担に感じたり、辛さを感じたり、心に重みを感じるような人間関係は、勇気をもってシャットダウンしていきましょう。
逆に化粧もせずに、服装も気にせずに、髪型も気にせずに、また自分の心に鎧をつけることもなく、気楽にのんびり自分らしくいられる…そんな関係の中でゆっくり自分を休ませてあげることができるといいなと思います。
日本中がそれぞれの場所で、様々な人間関係と年末年始を送っていることと思いますが、どうぞ少しでも心が軽く、心柔らかく、自分に正直に、落ち着いた年末年始を過ごされることを願っています。
写真:富山県 雨晴海岸
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