人間関係の境界線:一緒に行くと約束した友人同士が仲良くない!?
小学生の娘が、夏祭りに一緒に行く約束を随分前に、2人の同級生としました。その後、もう1人の同級生が、娘と一緒に行きたいと言ってきて、娘は承諾しました。そして、先週、もう2人の同級生が一緒に行きたいと言ってきて、娘は承諾しましたが、最後に約束した子は、娘が最初に約束をした友人とあまり仲がよくないことが発覚して、困っています。
今回は、育児をしているお母さんの立場の方から相談を頂きました。メッセージありがとうございます。今回は、こちらに回答します。
人間関係の境界線というのは、こころの栄養では、メインテーマの一つです。
今回は、最初は娘さん込みで3人で行く夏祭りが4人になり、そして、6人になったんですね。みんな仲良し6人ならいいけれど、その中で少し人間関係のトラブルがあったようですね。
まず、最初に、約束というものは、口約束であろうが、紙約束であろうが、守ることはとても大切なことですよね。なので、娘さんが、結果的に5人の同級生と「一緒に行く。」という約束をしたなら、約束を守るということはすごく大事で、そうしようとしているからこその悩みですよね。
今回、約束した5人の中には、あまり関係性がうまくいっていないことが発覚した。発覚したのか、分かっていながらも断れなかったのかという問題はありますが、いずれにせよ、既に約束をした後に、この問題と向き合っているわけです。
5人になったので、問題がものすごく複雑に見えますが、実はこれは全て、3人目を承諾するときの態度が一番見るべきところです。3人目から4、5人目の対応は、1、2人目から3人目の対応と基本的には同じです。
3人目の人と約束するときに、「私はもちろん、あなたと一緒に行くことをしたい、けれど、既に、○○ちゃんと△△ちゃんと一緒に行く約束をしている。なので、まず一緒に行く予定の2人に確認してもいい?」と聞くのが、スムーズです。
こういう確認ができない理由は、様々ありますが、その中で、もし、2人に確認したところ、やっぱり、新しいメンバーを追加を受け入れないとなった場合、「今回はごめんね。」とははっきり言えないのも一つの原因です。
もう一つは、私は誘われた人を断りたくないという自分の中のルールです。そして、最後に、私は3人目の人とも行きたいという自分の気持ちです。
ただ、どこかに折り合いをつけないといけません。人間関係をシンプルに考えるには、出来る限り民主的にそして、特に緊急性や重要性がないなら、先約を優先することです。なので、状況によっては、断ることも必要だし、またの機会とする必要もあります。
さて、今回のケースで、一番厄介なのは誰でしょうか?それは、人を嫌ったり、仲間外れにする子ですね。この子が一番問題です。でも、今回、お母さんは悩んでいるわけですが、なぜ悩んでいるのでしょうか?
それは、自分の子供のダブルブッキングによって、あまり仲良くない子同士を一緒にしてしまった。と思って、責任を感じていることです。
今回の問題は、既存の約束があるにもかかわらず、相手に伝えることなく、コミュニケーションをしっかりとることなく、承諾してしまったことです。ここに対しては、責任を持つ必要はあります。しかし、これ以外は、責任を取る必要がありません。
なので、本当は約束する前に、誘われたタイミングで、ちゃんと、現状を伝え、確認ができたらよかったのですが、それはもう過去のことなので仕方ありません。
少しお遅れてしまいましたが、約束した全ての同級生に対して、結果的に6人になる旨をちゃんと伝えましょう。もし、「どうして先に言ってくれなかったの?」と言われたら、事前にコミュニケーションを取らなかったことを謝りましょう。
やることはこれだけです。その結果、「○○ちゃんがいるなら、私はいいや。」と離れる同級生がいても、そこは、相手の問題です。
どうしようもできませんし、そのことに責任を取る必要はありません。ちゃんと事前に伝えなくてごめんねと謝罪だけはしましょう。
人間関係の境界線は、いかに相手の問題を相手の問題とし、自分ごとにしないかが大切です。また、自分の問題には、勇気をもってちゃんと自分で対処することが必要です。
境界線の問題の解消は、実はそれほど難しくないです。複雑にしているのは、常に、相手の問題を自分ごとにしているか、自分の問題を自分が取り組むのを放棄しているかです。
人間関係というのは、悩みことが沢山ありますよね。
でも、今回のことで娘さんが更に人間関係の構築に自信をもって、改めるべきところは改め、強くなっていくきっかけにもなるでしょう。楽しい夏祭りを過ごせますように。
それでは、暑い日が続いていますが、お元気にお過ごしください。
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