「あなたには言われたくない!」の気持ちの裏にある3種類の正体とは?

悩みの正体

家族に対して、友人に対して、心の中で、

「あなたには言われたくない!」という思い。

今回はこの気持ちの正体について取り上げます。

まず、この思いに至ったきっかけは何でしょう

「わがまますぎる!」と言われた?
「ゲームばっかりしすぎ!」と言われた?
「デザート食べ過ぎ!」と言われた?
「何を言っているかわからない!」と言われた?

まず、この「何」を明確にしましょう。
そうしないと、

「あなたには言われたくない!」

の思いだけが心の中で独り歩きしてしまうからです。

きっかけは相手から言われた些細な一言でも、
自分の感情に変換してからは、自分のものになってしまいます。

苦い感情や苦しい感情を増幅させないようにするために、
相手の発した言葉は「何」か、ここにまずはしっかり境界線を持ちましょう。
そもそも、ことの発端は何だっけ?を明確にするということです。

【他人との境界線問題】他人の感情処理をしているとはどういう状態?

人間関係の境界線とは?

相手の言葉は相手のもの。
自分の感情は自分のものです。

これを大前提としたうえで、

「あなたには言われたくない!」

の思いの正体を今回は、3つ取り上げていきます。

正体①相手の言葉に傷ついて、心が防衛反応を起こしている

まずシンプルに、相手から言われた言葉に傷ついたことによる防衛本能です。

傷つくというのは、反応したという意味です。
相手の言葉をスルーする選択はしなかったということですね。

「あなたには言われたくない!」
つまり、
「あなたには言わせない!」

とすることで、自分を守ろうとするんです。
つまり、防衛本能なんです。

【人間関係の問題】傷つく言葉を言われた時に感じる気持ちとの向き合い方①

もっと言うなら、

「あなたの○○という問題よりは、私の方がましよ!」
「世界中のほかの誰が言ってきてもいいけれど、あなただけは下がって!」

などと、相手から言われた言葉をとにかく打ち消そうと必死になっています。
逆に言うと、それだけ相手の言葉にひどく「反応」している状態です。

そして、「あなたには言われたくない!」と捉えることで、自分を守るんです。

相手の言葉に対して、
「あなた、そもそも私に言う権利なしですよ!」
とすることで、心に引っかかった言葉を取り消そうとするんです。

可哀想な自分を守るために必死になっている状態なので、
自分の感情はとても傷ついています。

正体②相手に対して、怒りの気持ちがわいてきている

また別の正体は、相手から言われた一言がきっかけとなっているだけの場合です。
本当は我慢していた、ずっと言いたかった相手への怒りにスイッチが入ったということですね。

この場合は、相手が言った言葉そのものはそれほど重要ではないです。

正体①の場合は、相手よりも言葉に反応しています。

でも今回は、言葉よりも、言葉を放った「相手」にフォーカスしています。

心の中では、相手そのものをジャッジしようとするので、
「そもそもさ、あなた○○したよね!」
のような全然関係ない過去の未消化の恨みや怒りを思い出すんですね。
完全に仕返しモードです。

また、相手に対して大目に見てあげた過去などもわざわざ思い出して、
私はこうしてあげたのに!なんて被害妄想モードになったりもします。

怒りの感情になった場合は、
「あなたには言われたくない!」
という重い感情が心の中だけで留まるいうよりも、
言葉として、相手に直接発してしまうこともあります。

ある意味では、前々から言いたかった相手に対する不満を伝える良いきっかけとして
相手の発言を利用しているということです。

相手との口論や喧嘩に発展する場合は、正体②が多いです。

正体③相手とは全く関係ないことで、既に精神的に疲れている

3つ目は、別の件で既に何かしらの人間関係で問題を抱えていて、
心が重くなっている場合です。

この場合の「あなたには言われたくない!」は、

「もう、既にめっちゃ疲れているのよ。その上、更にあなたまで言うのやめてくれる?」
「色々言われるのもう無理!」

というキャパオーバーのサインです。

なので、実は相手が放った言葉自体は大した言葉でもなくても、
すぐに反応してしまうことがあります。

もう別のどこかで、もしくは別のことに対して、
既に色々と疲れているので、

もうやめて!」という心の悲鳴なんですね。SOSのサインが出ています。

この場合は、特に注意が必要です。

「あなたには言われたくない!」という思いから発言した言葉/態度/行動が、
逆に不本意にも、相手を傷つけてしまうことにもなったりするからです。

結果、日が経つにつれて今度は後悔に繋がって、新たな重荷になってしまいます。

第3者の問題で既に傷ついている自分をうまく処理していなかったために、
また更に人間関係の問題を作ってしまうという悪循環になってしまうんです。

自分の気持ちが安定していなく、イライラしている状態になっている時は、
特に反応的になりがちなので、注意が必要です。

~~~

以上、「あなたには言われたくない!」という気持ちの正体について3つ取り上げました。

これ以外の理由もまだまだあります。

たとえば、
単純に相手に言われたことが「図星過ぎて、むかついた」とか。
自分の問題から逃げるための「言い訳として利用した」とか。
ジャッジ癖で、「上から目線になって、相手を裁きたい」とか。
などなど様々です。

正体①については、健全な境界線を持ち、相手は相手とする。
正体②については、その日その日で未消化な感情を残さない。
正体③については、日々自分を大切にしセルフケアをしっかりする。

そうすることで、この重たい感情の一つである

「あなたには言われたくない!」

という思いからどんどん解放されていきますよ。

それぞれの対処法については、
また別のブログで取り上げているので、時間がある時にぜひ読んでみてくださいね。

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