アドラー心理学「嫌われる勇気」シリーズ②ー毎日は「選択」の連続

アドラー心理学のテーマの一つ、「選択」について取り上げます。
一つ前のテーマ目的論について↓
アドラー心理学「嫌われる勇気」シリーズ①ー生い立ち・環境・家族のせいで変われない!?には目的論
「選択」は、アドラー心理学では重要な要素です。
毎日は選択の連続アドラー心理学は勇気の心理学とも言われています。
「何かを選びとる」ということは、同時に「何かを選びとらないこと」
なんですね。
選択するというのは、大小あれ、まさに勇気です。
毎日、勇気を出して生きていますか?
勇気と書くと、何だか大げさな気がしてしまうかもしれません。
けれども、目の前にあるケーキ1つ、ランチ1つ、就職先1つ。
すべて選択したものなんですね。
同時に選択しなかったものを、今この瞬間、捨てているわけです。
日常の中で、「自分は、選択しているんだ」ということを認識できるかどうか。
これは、すごく大きなことです。
というのも、「選択している」ということを認めるまでは、違う ...
【捨てたいのに捨てられない!?】片づけが進まない気持ちの正体とは?

今回は、ものを捨てたい!のに捨てられない思いについて取り上げます。
具体的には、漠然と「何となくものを減らしたいな!」ではなくて、
特定の対象物に対して、既にはっきりと、
「捨てたい!」という感情があるにもかかわらず、手放せないもの
についてです。
私は2015年から本格的に片付けを始めました。
ここでいう片付けとは、日常の整理整頓というよりも
ものを減らすなり、捨てるなりの片づけです。
ものを捨てる片付けは、空間が生まれ、心がすっきりする片付けですが、
手放す?手放さない?といった決断が必要な片付けでもあるんですね。
やっている途中で、むしろ部屋が一時的にかなり散らかったり、
決断疲れして、何だか余計にごちゃごちゃしてきたりすることもあります。
心軽く、さくさくと使わないものをどうするのかという決断が早くなると、
どんどん片付けが進みます。
そして、片付けが進むと、理想の住環境に近づくのでとても気持ちがいいものです。 ...
アドラー心理学「嫌われる勇気」シリーズ①ー生い立ち・環境・家族のせいで変われない!?には目的論

「何かのせいで、こうなってしまって、変われない!」
と思う時、アドラー心理学にある目的論の考え方が役に立ちます。
「嫌われる勇気」(岸見一郎著、ダイヤモンド社)という本、
読まれましたか?
「嫌われる勇気(Amazonで見る)」(岸見一郎著、ダイヤモンド社)
今回は、この本のテーマになっているアドラー心理学にある目的論について取り上げます。
原因論では、変えられない過去に今が支配されてしまう目的論は、「嫌われる勇気」の本の最初に取り上げられているテーマです。
目的論とは、
「○○だから△△が起きた」という因果関係を持たせる「原因論」
と反対の立場をとっています。
通常、何でも因果関係で考えてしまうことが多いと思います。
例えば、
慌てていたから忘れた。
食べたから眠くなった。
などなど。
私たちの頭は、「○○だから△△が起きた」
と、無意識に考えています。
それに対して、
目的 ...
アドラー心理学「嫌われる勇気」シリーズ⑦「課題の分離」後半ーどうやって分離する!?

今回は、
アドラー心理学「嫌われる勇気」シリーズ⑦「課題の分離」前半ー人は人。自分は自分。
の続きです。
アドラーは悩みのほとんどは対人関係であるといっています。
そして、課題の分離ができていないことで人間関係の問題が生じると言います。
課題の分離がなぜ難しいのか。
その一つに、自分は課題の分離をしても、相手は課題の分離をしない/できない
と心のどこかで思っているのが邪魔をします。
一言で済ませるなら、
相手のことはいいから、自分ごとに集中しましょう。
相手の心配はお節介です。
【親切?アドバイス?コントロール?がうっとうしい!?】お節介な人との向き合い方
【要注意】「あなたのためを思って言うけれど」の発言について
となるのですが、一言でサラッと切り替えられないほどに、
「相手」のことを見てしまう癖がついているんですね。
つまり、課題の分離をしたいけれど、心の中で、
「あなたは ...
アドラー心理学「嫌われる勇気」シリーズ⑦「課題の分離」前半ー人は人。自分は自分。

今回は、アドラー心理学のメインテーマとも言える
課題の分離
について取り上げたいと思います。
課題の分離は、まさに境界線。
境界線とは、まさに課題の分離。
他人は他人。自分は自分。
この境界線が日常の実践レベルでできるようになると、
ほとんどの悩みは吹き飛んでしまいます。
今回のテーマは、2回に分けて、紹介したいと思います。
課題の分離とは何か?まず最初に、そもそも課題の分離とは何か?についてです。
課題の分離とは、
課題が誰に所属するのかを明らかにして、
自分以外の課題を切り離し、自分の課題に取り組むこと
です。
もっと加えるなら、
自分の課題にもくもくと取り組むこと
です。
他人の課題を自分の課題として悩み、苦しむことはしません。
逆に自分の課題を他人になすりつけることもしません。
こころの栄養のブログは、心軽くを大切なテーマとしています。
心軽くするた ...
【人と会って疲れる?】会う約束をする前に『自分を大切にする』ステップ

人と会ったあと、何だか心が重くなって疲れた、そんな気持ちを抱くことはありますか?
今回は、人と会う前に「自分を大切にする」ためのステップについて取り上げます。
人間関係において、
行かなければ良かったな
約束しなければ良かったな
なんだか時間の無駄だったな
こんな後悔の思いがなくなるだけで、人間関係はびっくりするくらい楽なものになります。
そして、人間関係が楽になると、人生がどんどん面白くなってきます。
人間関係で何となく感じる負担は、小さなことに見えますが、
積み重ねると次第にどんどん心が重たくなってしまいます。
なので、ただ何となく「疲れたな~」で終わらせず、
少し立ち止まって考えてみる価値はあります。
さて、せっかく人と会ったのに、自分の選択を後悔したり、
家に帰ってからふとごちゃごちゃ考えてしまうのは、
そもそも行く/会うと決めた時点で、
その場限り的で、なんとなくに流れで決めたこと ...
「あなたには言われたくない!」の気持ちの裏にある3種類の正体とは?

家族に対して、友人に対して、心の中で、
「あなたには言われたくない!」という思い。
今回はこの気持ちの正体について取り上げます。
まず、この思いに至ったきっかけは何でしょう
「わがまますぎる!」と言われた?
「ゲームばっかりしすぎ!」と言われた?
「デザート食べ過ぎ!」と言われた?
「何を言っているかわからない!」と言われた?
まず、この「何」を明確にしましょう。
そうしないと、
「あなたには言われたくない!」
の思いだけが心の中で独り歩きしてしまうからです。
きっかけは相手から言われた些細な一言でも、
自分の感情に変換してからは、自分のものになってしまいます。
苦い感情や苦しい感情を増幅させないようにするために、
相手の発した言葉は「何」か、ここにまずはしっかり境界線を持ちましょう。
そもそも、ことの発端は何だっけ?を明確にするということです。
【他人との境界線問題】他人の感情処理をしているとはどういう状 ...
「時間の無駄だった」と後悔している状態から抜け出す3つの考え方

今回は、
「時間の無駄だった!」
と後悔している状態から抜け出すための3つの考え方について取り上げます。
1日は24時間。
誰でも、限られた時間を、より良く過ごしたいですよね。
同じ時間を2人が過ごしても、
Aさんにとっては、楽しく、充実した時間。
Bさんにとっては、時間が流れるのが遅くて、そして無駄にさえ感じる。
なんであんな時間の使い方をしたんだろうと後悔をするような時間。
なんてことがあります。
結局は、人による「感じ方」の違いなんです。
一つ注意しないといけないのが、いい悪いで判断しないことです。
楽しく、充実した時間はいい。
無駄で、後悔する時間は悪い。
などとジャッジしてしまうと、逆に苦しくなってしまいます。
【Are you Judgy?/あなたはジャッジ―な人ですか?】 すぐに批判する人、ジャッジする人
感情と同じです。喜怒哀楽は誰にでもあるように、
「楽しかった!」「つまらなかっ ...
人から悪口を言われた!!3種類の反応の仕方

今回は、悪口の対応について取り上げます。
こころの栄養のブログを除いてくださっている方は、
人から言われる悪口なんてほとんどなくて、
あるとしたら、ほぼ「自分が自分に言っている悪口」かなと思います。
それはさておき、まず悪口というのは、
1:1のコミュニケーションではない
ということです。
というのも、そもそも悪口なんて「聞きたくない」「求めてもない」んですね。
なので、悪口は
「鵜呑み」にはしない
ということはすごく大切です。
完全無視はできなくても、鵜吞みにはしないこと。
間違っても、悪口を真に受けて、
「私は全く能力がないのか…」
「私は何もうまくできないのか…」
と真面目に考えないことです。
【地獄の言葉】他人から暴言を吐かれたら?我慢しているあなたへ!
悪口を言われた時の3種類の反応悪口を言われた時、一番ベストなのは無視です。
スルーできるとすごくいいです。
ただ、そう ...
【地獄の言葉】他人から暴言を吐かれたら?我慢しているあなたへ!

地獄の言葉とは、強烈に傷つく言葉です。
強いものだと「死」が出てくるような強い暴言を指します。
今回は、暴言で統一します。
まず第一段階として、受け入れがたい暴言している人が身近(家族など)にいる場合は、病気を疑ってください。
精神疾患の病名、依存症、認知症など、何かしらの病気に当てはまるような行動がないかです。
暴言は、まともな精神状態ではありません。
一時的なヒステリックとか、カッとなって言ってしまったのかとか、言い訳なしです。
他人に甘すぎて、自分に厳しすぎて、受け入れてしまうことなどないように。
限度を超えていて、明らかに問題があります。境界線が必要です!
今回は、タイトルからして、ちょっと過酷なテーマですが、
捉え方次第で、暴言すらうまく扱えます。
こころの栄養は、どこまでも心軽く!を大切にしていきます。
こころの栄養とは?
暴言を言う相手はまともじゃない!真に受けないことまず、最初に、人から言われた暴言、絶対に、真に受けないでください ...