【他人の失敗を責めるのをやめるメリット】失敗を恐れてはじめられない人がまず最初にやること
他人の失敗を責めない方が良い理由は、
自分の失敗を受け入れやすくなる
からです。
他人の失敗を責めないというのは、境界線が機能しています。
他人の失敗については、「心の中」でも、実際にでも、責めない方がいいです。こう書くと、立場上という言い訳が出てくるかもしれません。親の立場上、上司の立場上、妻の立場上…。こころの栄養では、立場上、他人の失敗を責めていい理由もなしです。立場上、指導することはできるかもしれません。立場上、励まし支えることはできるかもしれません。立場上、協力し、赦すことはできるかもしれません。立場上、改善点を一緒に探すことはできるかもしれません。でも、立場上、他人の失敗を責めていい理由はありません。
こころの栄養を読んで下さっている方は、自分のこころについて真剣に取り組もうとする人だから、実際に他人の失敗を責めるなんてほとんどないと思います。なぜなら、人の気持ちとか、結構、読み取ろうとする人だから。こころの栄養は、心の話です。ほとんどの場合が、自分の「心の中」で、他人の失敗を責めます。他人を裁きます。
なぜ、他人の失敗を責めるかというと、
「失敗=あってほしくないもの」
だからなんですね。
寸法を間違えてしまった。落下させてしまった。失敗は日常の中で沢山あります。そして、その失敗に対して、「失敗=あってほしくないもの」という考えは、全部に適用されるんです。
他人に対してだけでなく、自分に対してもです。自分の価値観になってしまっているんです。特に、自分の価値を他人によって高めてもらおうとする価値感の強い人は、自分の価値向上に必死過ぎて、失敗=価値低下と感じ、益々失敗を恐れてしまします。この価値観は心をずっしり重くします。
他人の失敗を責める人は、自分の失敗を責めます。
他人に完全を求める人は、自分も完全であろうとします。
人の失敗を責める人は、自分の失敗についても、なかなか受け入れられません。その結果、自責癖が強くなったり、失敗を避けるために、何かに挑戦しようとすることがなかなかできません。
そして、「本当にやりたいことを、やらない」ということも簡単に、起きます。失敗ができない緊張感を常に持っていますから、人からの批判や、評価にビクビクします。一歩踏み出したと思ったら、途端に周りを見て、動揺し、引き返します。
失敗ができない緊張感と、失敗に対して責める価値観の中では、人は何かにトライすることが難しくなります。緊張感で、心がガチガチに縮こまって、身動きができない状態です。
この緊張をどのようにほぐしていけばいいのか、その方法が、
他人の失敗を実際にも、心の中ででも、責めないこと
です。
他人が失敗した時、もしあなたが責めないなら、あなたが失敗しても、責めないし、責められないかもしれないという安心感が徐々に育ってきます。
少なくとも自分が責めないことを始めると、他人からも責められないかもしれないと信じられるようになってきます。そして、次第には、他人に責められようが何されようが、少なくとも自分は自分を責めない、そこに十分な満足感を感じられるようになります。「失敗は責められるものではない」という新しい価値観が心の中で、育ち始めるんです。
「失敗=あってほしくないもの」
の考えにずっと縛られてきたのに、
「失敗=たとえあっても、責められないもの」
に変わり始めていくんです。
他人の失敗を責めないことから始めるんです。失敗自体は、あって当たり前。完璧なんて存在しません。お皿を一枚も割ったことがない人も、植物を枯らしたことがない人もいません。
もし、あなたが、本当は何かに挑戦したいことがあって、でも、なかなか一歩が踏み出せないと思っているのなら、まずは、生活のあらゆる面から、
他人の失敗を責めることをゼロにすること
を始めてみてください。そしてそれは、まずは身近な家族に対してからです。
夫に対して。
妻に対して。
子供に対して。
親に対して。
同僚に対して。
友人に対して。
通りすがりの人に対して。
お店の人に対して。
たまたま会った人に対して。
相手の失敗を責めることをやめていくんです。
とは言っても、「この人は自分のことを責めてくる人だから!」と、特定の相手に責められたことを理由に、相手を責めたくなる時もあるかもしれません。でも、こころの栄養では、相手に責められたことは、自分が相手を責め返す理由にはなりません。
ここで言う、「人の失敗を責めない」ことによる恩恵を受けるのは、他の誰でもなく、
自分に最大のメリットがあり、
自分のためにしていることであり、
自分の心を軽くするためのもの
だからです。こころの栄養は軽く考えます。他人を責めてしまうという考え自体がとても重いんです。
「責められるかもしれない」「失敗はできない」という重い考えが心の中から抜けていくだけで、人生に対して、もっと挑戦できる土台が整っていきます。そして、たとえ転んでも、自分を赦せて、受け入れられるようになっていきます。
本当は何かしたいことがあるのに、失敗を恐れて、前に進めない、継続できないという人は、心の中で他人の失敗について責めることをゼロにすることを始めてみてください。そして、それでも、他人の失敗を責めてしまったときは、言葉にして、想いの箱に吐き出して、手放しましょう。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません