【Noと言えない人間関係】家族に対して、「嫌なことは嫌」とはっきり言うこと

人間関係と境界線

家族に対して、「嫌なことは嫌」とはっきり言えていますか?
特に夫婦間や親子間などの近しい関係では、境界線が曖昧になりがちです。そのため、「嫌なことは嫌」と伝えることは、とても大切です。

でも、実際にはそれが難しいと感じる人も多いのではないでしょうか。
今回は、「家族に対して嫌と言えない理由」について、以下の3つの視点から考えてみたいと思います。

単に「嫌と言ってはいけない」と思い込んでいるケース

相手の要望に対して「嫌」と言うのは、いけないことだと思い込んでいませんか?

もしかすると、最初から「嫌」と言う選択肢が自分の中に見えていないのかもしれません。

他人から見ると「都合のいい人」に映るかもしれませんが、本人にとってはただの我慢です。その我慢は、やがて怒りやストレスとして表れます。

でも、「嫌」と言ってはいけない理由なんて、どこにもありません。
私たちはいつでも、自分の気持ちを選び取る自由があります。

自分の感情をちゃんと感じることは、自分を大切にすること。
「嫌だ」と感じたら、ちゃんと「嫌」と言っていいんです。それが、自分を守る責任でもあるのです。

嫌だけど、断る為の全うな理由がないと考えているケース

「嫌です」と言うには、必ず理由が必要だと思っていませんか?

例えば「りんごが嫌い」――それだけで十分です。理由がなくても、「嫌」と感じること自体が立派な理由です。

他人が納得する理由がないと断れないという考え方は、自分の気持ちの表現を、他人に依存してしまうことになります。

たとえ理由がなくても、「自分の感情が答え」で大丈夫。

まずは、「理由なしで断ること」に慣れていきましょう。

嫌ということで余計な問題を引き起こしたくないケース

「嫌」と伝えたことで相手が不機嫌になったり、関係が悪くなったりするのが怖い――

そう思って、つい我慢してしまう人もいますよね。これはある意味で、自己防衛かもしれません。

ただし、「自分の発言に相手がどう反応するか」まで責任を持つ必要はありません。

相手の感情や反応は、相手の問題です。

「嫌」と言うことで関係が悪化するかもしれないという不安よりも、自分の感情を押し殺して関係を保ち続ける負担のほうが、大きいのではないでしょうか?

自分を大切にした結果、関係に変化が起きることはあります。
でも、それは「健全な変化」なのです。

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自分の感情に正直になることは、最初は怖く感じるかもしれません。
でも、自分の「嫌だ」という気持ちを大切にできることは、心の境界線を守ることにもつながります。

いつまでも我慢を続ける関係は、やがてあなた自身を疲れさせてしまいます。

だからこそ、自分が「嫌だ」と思ったことは、相手を恐れずにはっきり断りましょう。

それが、あなた自身の毎日を豊かにしてくれる第一歩になります。

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