心理・思想・聖書

今回オススメしたいのが「バウンダリーズ境界線(地引網出版/ヘンリー・クラウド、ジョンタウンゼント著)」という本です。

この本は、共依存について非常にわかりやすく書かれています。著者は心理学者です。聖書の引用がありますが、宗教は関係なく、キリスト教に馴染みがなくても全然、問題なく読めます。

特に、アルコール依存症、引きこもり、DVなど、家庭に深刻な問題を抱えている人が、問題を抱えた当事者とどう向き合うべきなのかについて悩んでいたら、今まで見えていなかった新しい視点に気づかされるので、とっておきの本になり得ると思います。

本書のテーマは以下のようなものです。

人は、愛に満ち献身的であろうとするばかりに、自分の限界を忘れてしまうことがよくあります。あなたも次のように思ったことはありませんか?

*限度を保ちつつ、なお愛に満ちた人であることは可能だろうか?
*私の時間、愛、エネルギーそしてお金を欲しがる人に対して、どう答えたらいいだろうか?
*境界線を引こうとするとき、罪悪感を覚えるのはなぜだろうか?

心理・思想・聖書

「自信が持てない人の心理学」(加藤諦三氏著作、PHP研究所、定価500円)という本を紹介します。前回の記事(悪口を言う家族から離れた方がいい理由)でも、この本から一部紹介しました。

どんな人のために?

この本は、他者との関わりの中で、本当は自分の中にどこか違和感を感じているのに、他人に合わせてしまう人に特にオススメしたいです。

自分以外に一人として同じ人間がいない他人と関わる中で、自分の中に違和感を感じることなんて、正直当たり前ですね。自然なことです。違和感とまではいかなくても、単純に、「自分とは違うな」と思うことなんてしょっちゅうあると思います。

それを、「違うんだな」で済めばそれでいいのですが、変に他人に合わせようとしてしまったりするとどこかで問題が出てきます。しかも「合わせないではいられない」人もいます。自分では合わせたいと望んでいるわけでも、意識しているわけでもないのに、気付いたら、やっぱり合わせてしまっている、そしてふと振り返って、反省して、それでも、また合わせてしまう・・・こんな繰り返しの日々になっている人もいます。

他人 ...

心理・思想・聖書

君たちはどう生きるか

昨年、「漫画 君たちはどう生きるか」(吉野源三郎氏原作、羽賀翔一氏漫画)の累計発行部数が200万部を突破しました。かなりのメガヒットで、書店のコーナにも、ランキング1位!などと大々的に紹介されていました。

私は、漫画版ではなくて、2017年8月に出た、新装版小説(「君たちはどう生きるか」 吉野源三郎著 マガジンハウス出版)の方を読みました。ページ数は、318ページあり、それなりのボリュームはあります。小説形式になっていますが、どの章にもテーマが明確にあってわかりやすく、面白かったです。

読みやすく、人がどう生きるかについて、かなり深いところまで投げかけてくるので、自分の頭の中で考えることができます。

君たちはどう生きるかの目次

各章のタイトル(目次)は下記のような感じです。

一、へんな経験
  ものの見方について(おじさんのノート)
二、勇ましき友
  真実の経験について(おじさんのノート)
三、ニュートンの林檎と粉ミルク
       人間の結びつきについて(おじさんのノー ...