【Noと言えない人間関係】家族に対して、「嫌なことは嫌」とはっきり言うこと
家族に対して、「嫌なことは嫌」とはっきり言っていますか?
特に夫婦間、親子間という近い関係は、ただでさえ境界線が曖昧になりやすい関係なので、
「嫌なことは嫌」とはっきり言う
ことはとても大切です。
家族に対して、「嫌なことは嫌」とはっきり言えないのは、なぜか?この理由を次の3つの視点から考えていきたいと思います。
目次
1、単に「嫌と言ってはいけない」と思い込んでいるケース
相手の要望に対し、嫌ということが、何か良くないこと、言ってはいけないこと、出来れば言うべきではないことと思い込んでいるんですね。嫌という選択肢が最初から見えていないんです。
他人からしてみたら、一見「都合のいい人」のように見えますが、本人にとっては、ただの我慢ですね。我慢した気持ちは、別の形で、怒りやストレスとなって表れてきます。
嫌と言ってはいけない理由は、どこにもなく、選択の自由はいつも人は持っているんですね。今まで見ていなかった選択肢なだけで、ちゃんとありますから、見えるようにしていきましょう。
自分の感情をちゃんと感じることは、自分を大切にすることにつながってきます。
自分が嫌だなと感じていることに対して、「嫌だ」と言うことは、自分を守る責任です。
2、嫌だけど、断る為の全うな理由がないと考えているケース
他人に対して、何か断る時には、常に理由が必要だと思いこんでしまっていることがあります。
なぜ嫌なのか、なぜ賛成なのか、このようなことをちゃんと説明しないといけない、逆に言えば、理由がないなら断れないと思っているんですね。
りんごが嫌い。理由は・・・がないと、りんご嫌いと言えないと思う必要は全くありません。
リンゴが嫌い。これで文章は完結しているんです。
「嫌です。」これで文章は完結しています。
嫌です。なぜなら・・・と言わないといけないと思っているのは思い込みに過ぎません。他人が理由を要求することは、自分が嫌だと言えない理由にはならないんですね。
こういう考え方を持ってしまうと、何か他人が納得のできる理由がないと、自分の気持ちを伝えられないということになってしまいます。これでは、自分の気持ちが素直に表現できるかどうかは、他人にかかっていて、とても不自由です。
【他人の要求に応えてばかりで疲れている人へ】ノー(No!)を言うことの始め方
断るだけの理由が見当たらないというだけで、引き受ける必要は全くありません。
たとえ理由がなくても、「自分の感情が答え」として大丈夫なんです。理由なしに断ることを始めましょう。
3、嫌ということで余計な問題を引き起こしたくないケース
先のことを考え過ぎてしまう人、自分の返答が、他人にどう影響を与えるのかを想像しすぎる人がいます。また、人間関係に、恐れや不安を持っていて、自分が、「嫌」ということによって、家族から不機嫌な態度をとられる、不満を言われる、逆ギレされる、悪口を言われると思うと、自分の気持ちに正直になりづらくなります。
家族間で余計な問題を引き起こすくらいなら、余計な反発はしたくないと思うんですね。
ある意味では、自己防衛です。
同時に、他人が自分にどう反応するのかを考慮して、自分の意志を曲げることは、他人を自分の境界線を超えて、自分の中に入れてしまっています。
自分がどういう行動をとるか、それによって、相手がどういう行動をとるか、これを切り離して考えることが健全です。
自分が断ったことで、たとえ相手が不機嫌になったとしても、その責任をとる必要はありません。
不機嫌になる選択は、他人の選択です。
「自分のせいで、相手を不機嫌にさせた。」と考える必要はありません。自分の意見に対し、どういう態度を選ぶか、どういう感情を選択するか、それは相手の領域です。
これがしっかりできるようになると、自分が他人に望んでいたことを、たとえ他人がしてくれなくても切り離すことができるようになります。
お節介になったり、変えられないこと(他人が自分にどう反応するか)に対してくよくよ悩むことも少なくなってきます。
コントロール癖を手放せない!?自分の思い通りにならないと気が済まない人へ
自分の感情に正直になることは、最初は怖いかもしれません。リスクを伴うようにも見えます。相手との関係性にヒビが入るのではないかと思うかもしれません。
でも、同時にいつまでも自分の感情の境界線を相手に明け渡していたら、自分が自分に不正直である負担を負うことになります。
結果、いつまでも我慢し続ける関係性を持ち、自分の毎日が面白くなくなってきます。自分が嫌だと思っていることは、相手を恐れず、はっきり断りましょう。それが自分の人生を豊かにすることになるからです。
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★人間関係の境界線について、より深く、定期的なトレーニングご希望される方は、境界線問題回復プログラムのフォームをお送りください。境界線は日常の中で体得していくものです。
自分の行動のどこが境界線侵入になっているのか、この場合は、どう対応対応した方が良かったかなど、日常に起きているエピソードをもとに、一緒に取り組んでいきます。
境界線の問題に焦点を当てて、メッセージのやり取りを繰り返していくことで、少しずつ、自分の境界線を取り戻していくことができます。トレーニングの内容は全て守秘義務があり、秘密は守られます。
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