【自己欺瞞】上司嫌い、友達嫌いをきっかけに関係性を断っても、人間関係の問題がついてくる理由
自己欺瞞という言葉があります。辞書を調べると、次のように書いてあります。
1、自分で自分の心を騙すこと。
2、自分の信条や良心に背いたことを無意識で行う場合にも、意識しながら強いて行う場合にもいう。
(精選版 国語大辞典)
1について、まず、自分自身を騙すというのは、自分が誤りをした場合、間違った場合に、問題を正当化すること、これは、自分自身を騙すことに繋がります。あの人のせいで…とすることで、自分の問題を騙す、なかったことにする、人の問題にすり替えることができます。騙すというのは、嘘をつくことではありません。騙すというのは、嘘を本当だと思い込ませることです。
2については、まず2種類あるということ。一つが「無意識」の時。つまり、自分の良心などに背いているということすら、気づいていない状態。「なんでこんなに苦しいのかわからない」、「なんでこんなに怒っているのかわからない」という得体のしれない心の葛藤を抱く時は、この「無意識」の分類によく当てはまります。
そして、もう一つが、「意識しながら」の時。これはまさに、 ...
境界線を持つとは、自分の「やりたい・したい」の感情を所有すること
境界線の問題を抱えている特徴に、「本当はしたくないのに、する」という考え方があります。これは、
自分の「したい」という感情をしっかり所有できていない
ために起きます。
「自分が何をしたいのか」「したくないのか」を持たないので、他人の行動によって、他人の出方によって、自分を変えていきます。
休日のプラン一つすらも、「何がしたいのか」がわからず、結果的に、なんとなく、家族の意向に沿って、同意したのに、一度自分に耐えがたいことが起こると、一気に大きな喧嘩に発展したりするんです。
「本当はそんなことをしたくなかった」っていう自分が見えていなくて、とりあえず、流れで同意した結果、我慢ができない状況になって、ようやく、やっと、「したくなかった気持ち」に直面したからです。
自分が何をしたいのか、はっきり持っていないと、簡単に他人に流されます。もしくは、簡単に他人に流されることを好みます。そして、流されていった先に、自分を見失い、我慢をし、その結果、何かしらの形で怒りや嫉妬、恨みや蔑み、被害妄想や自己憐憫といったものとして出 ...
自分が本当に感じている思いを表現するのが怖い人へ
境界線を持つとは、自分の「やりたい・したい」の感情を所有することについて、
この「やりたい・したい」という感情をしっかり所有できていないのは、自分の感情を表現するのが苦手であったり、怖かったりするからです。
自分の正直な感情を表現しないから、いつまで経っても、心の中に本当の思いが残ることになります。
(ちなみに、こういうことをずっとやり続けていると、次第に、何が自分の思いなのかも分からなくなってきて、自分の気持ちというものが把握し辛くなり、自分が何がしたくて何を望んでいるのか、自分ですら、分からないという状態になっていきます。)
もし、家族の中で、職場の中で、何か所属しているコミュニティの中で、自分の正直な思いを表現したら、どうなりますか。
もしかしたら、
人間関係がぐちゃぐちゃになってしまう
と恐れているかもしれません。
頭の中では、
正直に本音を言う→関係が悪化する→だから言わない→言わないから、偽りの思いを表面的には演じることになる→偽りの思いを前提に進む関係は、益々自分 ...
自分迷子になっている!?自分を知り、自分を受け入れ、心軽く生きるには?
今回は、自分迷子について取り上げます。
自分迷子とは、こんな人です。
■自分って何だろう?何がしたいんだろうとふとした時に考えてしまう
■なぜか、特に気が合うわけでもないのに、友達として付き合っているし、誘ったり誘われたりしている
■これだ!って思って始めたはずなのに仕事の転職を繰り返してしまう
などなどです。
上記に当てはまる場合は、自分迷子になっている可能性があります。
こころの栄養は、人間関係の境界線をもって、心軽く生きていくためのものです。
そのためには、自分との境界線ーつまり、自分を知り、自分を受け入れるということはとても大切です。
自分を知るとはどういう意味か?まず最初に、ここで言う「自分を知る」とは、あまり心地いいものではないです。むしろ、生きづらさの原因になっている自分を知ろう!という意味だからです。なので、自分を知るということは、むしろ少し怖いくらいの気持ちがあるくらいの方が、現実にちゃんと向き合う準備ができているサインです。
今まで自分に嘘をついてき ...
新年の目標・抱負は必要?なくても大丈夫?
2023年がスタートしました。いかがお過ごしでしょうか。
新年の目標・抱負は立てましたか?素晴らしいですね!立ててませんか?いいじゃないですか。目標・抱負が思いつかないくらい、今に満足しているのかもしれませんよ。
さて、今回は、新年の目標・抱負について取り上げます。
新年の目標は「無理やり」立てなくて大丈夫意気込んでいて、勢いとエネルギーがあって、やる気にみなぎっていて、「さあやるぞ!」という目標は、素晴らしいと思います。
でも、「今年こそはこうしなくては!」とか、「あれをしなくてはいけない!」「何々を成し遂げなくてはならない!」といったマスト(Must)がある思いはどこか、力みがあり、少し歯を食いしばっています。
気持ちにゆとりがありません。
「〇〇でなくてはならない!」とプレッシャーを感じるような…そんな思いを抱かせるような目標は、心には負担かもしれません。
私たちは勝手に、2022年の12月31日と2023年の1月1日をすごく大きな節目のように捉えていますね。けれども、体にとっては何にも変わ ...
実家帰省は必要?年末年始の家族付き合いに負担を感じる時の対処法
年末年始が近づいてきました。
年末年始は、実家に帰省したり、両親と会ったり、兄弟と会ったり、また親戚に会ったり、そんな機会があると思います。
もし年末年始の休暇が、むしろ普段よりもとって疲れてしまうということはありませんか?家族付き合いがむしろストレスに感じてしまっていませんか?
今回は、年末年始の家族づきあいについて、負担を感じている考えについて取り上げます。
家族付き合いは義務ではないもしあなたが年末年始の人付き合いで、疲れを感じているとしたら、それは義務感から行動している可能性があります。
家族付き合いは義務ではないです。親なら子供を育てる、これは義務ですね。育児放棄したらつかまります。税金を納める。これも義務ですね。滞納したら、催促がきます。
でも、親戚とワイワイがやがやする。田舎の両親に会いに行く。これは、全く義務ではありませんよ。
やりたくないなら、やらなくていいんです。
本当は何をしたいのか?を考えてみてください。
自分一人で、もしくは心の知れた夫や妻と二人で ...
決断できない!?二者択一、選択できずに悩んでいる時の対処法
Aを取るか、Bを取るか、迷っていませんか?
迷っている時は、他事していても、集中できなかったりします。頭の片隅に常にあるような気がして、車の空ぶかしみたいな感じで、あんまり心地よくないですよね。
今回は、迷っている時の対処法について取り上げます。
誰かに相談してみる(実は誰でもいい)迷っているときは、誰でもいいから、相談できる人に、話してみることをおすすめします。相談の専門家である必要は全くなく、友達でもいいし、極端な話、近所の誰かさんでもいいくらいです。
ここで重要なことは、自分が言葉にして頭の外へ出してみるということなんです。そうすると、自分が何を考えているのか見えてきます。
迷っている時は、自分でも考えが整理できていないことが多いです。ぐちゃぐちゃのクローゼットを想像してみてください。その中から、選べと言われても、時間がかかりますよね。
選ぶ前に、まず整理整頓となってしまいます。なので、まず第3者に話すことで、自分が考えていることが見えてきて、選びやすくなります。
もう一つ、誰かに話すメリッ ...
【いつも完璧を目指してしまう】仕事を継続するべきか退職か迷っている
今回は、相談事例を紹介します。
子育てに忙しく、もう仕事をやめようかと迷っています。今日職場のカウンセリングを受けたら、カウンセラーから、
「あなたは、7割で満足できないところがある。いつも10点満点を目指しちゃう。7割で大丈夫だって思えるともっと楽になるよ。」と言われました。
仕事を継続しようか、退職しようか迷っています。
YTさん
この方は、30代の女性の方です。(約半年後に、また連絡があって、職場継続に決めたそうです。決断ができて、本当に良かったです。)
完璧主義と向き合うこと完璧主義的な気質を持っていたり、真面目すぎる気質を持っている人は、カウンセラーの言った10点満点を目指してしまう、という言葉に共感できるのではないでしょうか。
ちなみに、私は共感します。私もつい10点満点を目指す方のタイプです。
完璧主義をやめるには?完璧主義のデメリットとやめるメリット
完璧主義は、こころの栄養にならないと気づき、力を抜くということを実践していますが、ふと気がついたら、すぐに昔 ...
悩みや問題と向き合う時に考えたい質問:「これからどうしていきたいのか」
悩みや問題がある時に、
自分がどれほど大変で、どれほど苦しくて、どれほどしんどいか
について、自由に話せますか?
私は、自分の痛みをあまりオープンに話せるタイプの人ではなかったです。私自身は、自分の心と向き合う中で、少しずつオープンになってきましたが、とにかく自分をガチガチに防衛をしていたタイプでした。
痛みも弱さも何も言えなかった自分が長らくありました。
とても精神的には窮屈だったと思います。
もし、誰か聞いてくれる人がいて、こんなことが痛い、こんなことに苦しんでいるとオープンに話せる機会があるなら、ぜひ、話をしたほうがいいです。
心の内にある感情は、正直に出せるものは出した方がいいからです。
そして、自分の痛みや問題に向き合った後は、次に考えることは、
「これからどうしていきたいのか」
です。
この質問がないと、なかなか先には進めないからです。
同時に、この質問は、そんなに簡単に即答できるものでもないかもしれません。
シン ...
【自己受容】【過去受容】後悔に対する向き合い方①
今回は後悔に対する気持ちです。
後悔していることはありますか?昨日後悔していること、つい1時間前に後悔したことでもいいです。
私自身は以前後悔していたことに、大学で経済学部ではなく、文学部を選べば良かったとということがあります。
でも、それは後付けの後悔です。
何十年も時間が経って、経済学よりも別の進路を選んだ自分がいたというだけなのに、それをぐーんと過去まで戻って、「後悔」に結びつけていたんですね。
本当は後悔ではなくて、「進路変更」をしたが正しい言い方なんですね。
でも、そういったものに「後悔」という風に結びつけてしまうのは、完璧主義が隠れています。
つまり、自分の人生は、最初から、思い描いた通りにミスなく、一切の遠回りもなく、最短距離のみを完璧に歩みたいという完璧主義です。
表現を見るだけでも、随分と窮屈な感じがしますね。
完璧主義をやめるには?完璧主義のデメリットとやめるメリット
そもそも大学の選択など、高校生の時の考えです。その時は、経済学に興味があっ ...