シンプルに考える

こころの栄養は、軽く考えます。

今回は、軽く生きるために、ずっと握りしめていると心を重くしがちな3つの考え方を紹介します。

1.「負けたくない」という気持ち
2.「認められたい」という気持ち
3.「知っていたい」という気持ち

では、順番に見ていきましょう。

1.「負けたくない」という気持ち

「負けたくない」という気持ちを手放すと考えると、どんな気持ちになりますか?

人によっては、「つまり、勝ちたい」という気持ちを捨てるということか!?と変換する人がいるかもしれません。でも、ここでは「勝ちたい」という気持ちではなくて、言葉通り、「負けたくない」という気持ちです。

ちょっとした言葉遊びに聞こえるかもしれませんが、とても大切なことなので説明します。

まず、「負けず嫌い」と言う言葉に対して、どのようなイメージがありますか?

根気強いとか、頑張り屋とか、そんなイメージを持つ人もいると思います。自分の強みやアピールポイントとして、プラスに捉えるんですね。

また人によっては ...

シンプルに考える

苦しんでいる家族・元気がない家族に対して、力になってあげたいと思っていますか?なのに、なかなか心が通わないと葛藤していますか?

何をしても相手と心が通わない時は、「待つこと」、「何もしない」という選択をとることもできます。

悩んでいる家族に対して、心を開いて、オープンになって話してもらいたい(もしくは自分が話したい)と思っていませんか?

その気持ち、悩んでいる本人にとっては、結構重かったりするんですよ。

もし、相手から「助けて!」「悩みを聞いて!」と言えるくらいなら、そもそもそんなに悩みません。人がなぜ悩むかご存じですか?それは、「助けて!」と言えないくらいに、落ち込んでいるんです。

親の立場、配偶者の立場、子供の立場、どの立場であっても、目の前にいる家族が苦しんでいるのを見ることは、決して楽ではありません。

今回は、そんな家族を前に、心が通わず苦しんでいることについて取り上げます。

助けようとするあなたは素晴らしい

何か辛い経験をしたり、苦しい思いを抱えたり、もしくは精神的に病んでしまったり、人生 ...

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アルコール依存症は病気です。お酒を飲むことが、コントロールが効かなくなってしまうところまでいき、日常にかなりの弊害をもたらしていても、コントロールができず、本人の力ではどうすることもできなくなります。

依存症の彼らにとって、依存していないといけない理由があります。依存してないと、苦しくて生きていけない理由があります。依存なしで現実を直視するのは苦しすぎる理由があります。

その理由は、家庭環境だったり、職場環境だったり、虐待や、いじめ、暴力や孤独、ストレス・・・などと言った複雑な理由というよりかは、むしろ「寝れないから」とか「忘れられないから」とか目の前の苦痛に対する一時的な対処法です。

もちろん、依存症になってしまうほどに至る本人の性格的なものや、考え方には、育ち方とか過去のトラウマとか、そういう複雑な要素が絡まっていますが、目の前の水を飲むか、飲まないかを考えた時に、単純にのどが渇いたからであって、アルコール依存症者が、依存症になったあとに、お酒を飲むか飲まないかの理由は、もっとシンプルに、飲まないとやっていけない何かがあるからです。 ...

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家族から悩みを打ち明けられました。しかも、突然のカミングアウトです。葛藤している思いを伝えられました。

たとえば、

実は、いじめを目撃した。
実は、自分はゲイであるということが分かった。
実は、婚約者はには子供がいた。
実は、夫から家庭内暴力を受けいている。
実は、子供から、罵倒された。
実は、妻が精神科に入ることになった。

など。

あなたはずっと待っていました。相手が心を開いてくれるのを。辛そう、苦しそうなのはわかっていたけれど、なかなか話すことができませんでした。

そんな家族から、悩みを打ち明けられたんです…どんな反応をしますか?

家族から、悩みを打ち明けられた時に、ちょっとした特別感を抱くかもしれません。相手は自分を信頼しているから話してくれたということを感じるからです。悩みを打ち明けられるというのは、秘密を教えてもらうような感覚に似ています。秘密は誰にでも言いません。

人は信頼できない相手に、心を開けません。人に何かをカミングアウトするってことは、と ...

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ふとした時に、過去のことが蘇ってくる。

特に辛いことがあった時、悲しいことがあった時、目の前の現実に満足できない時。過去のことを考えてしまう。

過去の延長線上に今があると思い、「あの時、ああしたのがよくなかった。こうしたのがダメだった。」と自分の過ちを探そうとする。

考えすぎると、過去はどこまでも遡ります。今50歳の男性でも、3歳ごろまで戻ってしまうこともあります。そうすると、−47年。でも脳の中では一瞬でワープしてしまうんです。

考えても仕方ないのに、と頭では分かっているのに、過去のことを考えてしまう。過去のことを考えて、辛くなるという時に、どうすればいいのかについて紹介します。

過去を責める自分を責めないこと

まず、過去のことを考えてしまう自分を責めないことです。過去について色々な名言があります。「過去は過去。」「過去は変えられない。」「変えられるのは未来。」

そのように教えられてきたし、今と未来を生きようと思えば思うほど、「過去は過去。」「過去は変えられない。」なんてことを呪文のように頭の中で繰り返してし ...

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誰でも家族関係を平和にしたいと思っています。

喧嘩が絶えなくて、家族なのにただの同居人のようになっていて、イライラする・・・そんな家族関係では疲れてしまいます。

一人一人違う個性を持つ家族です。
4人家族なら、4人の違う性格の人間がいます。
母親と娘が全く違う性格の持ち主であることは、全然珍しいことではありません。

娘なのに、息子なのに、彼らが何を考えているのかわからないと悩む母親も少なくありません。

夫婦関係では、いつも夫は優しく、理解してくれることを妻たちは望みます。
また、いつも妻に尊敬され、信頼されていることを夫たちは望みます。

でも、現実は、理解しがたいことが沢山起きます。

頼んだ要求は無視されることもあるかもしれません。
その結果、イライラするかもしれません。

イライラを我慢していると、今度は、突然爆発してしまうかもしれません。
そして、今度は怒ってしまった自分にがっかりして、更に不快になるかもしれません。

こんな繰り返しでは、疲れて ...

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親子の役割逆転は、子供なのに、親の責任を自分のものかのようにして引き受けてしまうことです。今回は、そこから派生して、「不必要な責任を感じて生きづらさを感じている人」指します。

役割逆転は、子供時代や、幼少期に形成されることも多く、もはや無意識で、知らず知らずのうちに、自分の考え方の一部になってしまうこともあります。自分がまさか、そんな「責任感」で苦しんでいたとは知らずに、様々な問題を自分のものとして抱え込んでいたかもしれません。

負わなくてもよい責任が自分を苦しめる

親子は、親子です。

親が親の立場をしないことは、子供が親の立場をしないといけない理由にはなりません。

また、両親の喧嘩が多いのは、両親の問題です。なのに、「私がいい成績をとらないと家族がギスギスしてしまう。」と感じて、そのために一生懸命に勉強を頑張るようであれば、これは既に親子の役割逆転が生じています。

家族円満とか、家庭がスムーズにいくことは、本来、子供が「責任」までは感じなくてもいい領域です。子供がこのようなことを無意識で感じてしまっていると、成長して、大 ...

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自分を責めてばかりいると、毎日が苦しくなってきます。しかも、ひとたび自責の念を抱き始めると、本当は自分と全然関係ないことにも関らず、「自分のせいなんだ!」とどんどん責め続け、自責の念が増幅してしまう可能性があります。今回は、そんな自責の念を解放する考え方について書いていきます。

1、毎日が本番ではなくて、リハーサルと考える

完璧主義だったり、理想へのこだわりが強かったり、自分の失敗が許せなかったりすると、自責の念に陥りやすくなります。

現実が、自分が「良し」としている状態に進まないと、仮にその理由は全く他のところにあったとしても、自分でわざわざ問題を集めて、抱え込んでしまうのです。

逆に言うと、自責の念が強い場合、理想や完璧へのこだわりが強いのです。それは、毎日が、まるで何かの「本番」であり、間違えてはいけない、ミスをしてはいけないという強い強迫観念に駆られている証拠です。

うまくいかなかったり、成功できないと、さらに、こんな自分ではダメだと自己啓発をしたり、自分に益々厳しい課題を当てたりもします。そうやって、知らず知らずのうちに自分 ...

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第3者から見たら、どう考えても悪口以外の何ものでもなくても、当の本人が、家族が言ってくる言葉は自分への悪口として捉えないことがあります。

悪口かどうかの判断は決して難しくありません。あなたが言われて不快だった言葉は、ここではすべて悪口とします。家族に言われた言葉が悪口かどうか分からない場合は、コメント欄に書いてください。

悪口を言わないと気が済まない人たち

家族や身近な人が自分の悪口を言っているにも関わらず、言われることに慣れてしまっていることがあります。

「歩き方が悪い」「服のセンスが良くない」「~の態度が良くない」「付き合っている○○は良くない」などと、身近な存在だからこそなおさら、他人なら遠慮するようなことでも、平気で口にしたりします。

悪口を言う家族がいても、スルーする特徴の一つに、

「もうこの人はこういう人だから。」

と、その人を特定のカテゴリーの箱に入れることによる諦めがあります。

もし、相手を定義することで、何を言われても動揺しないなら、問題ありません。自分の心の状態が、悪口に負けてい ...

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【相談内容】

同居の母が周囲の人に自分の悪口を言う。自分がどれだけ母を手伝っても、母は周囲の人(親戚や近所)に、「娘は何もできない」と不本意なことばかり言う。ただの嘘なので、ほっておこうとは思っている。ただ以前、うつ状態になり、本当に苦しんでいる時にも、母は助けてくれなかった過去のことを思い出すと、嫌な思い出が蘇ってきて、苦しい。家を出ようかとも考えている。(40代 女性)

親子関係というのは、他の人間関係と違って、少し特殊です。夫婦関係ともまた違って、親子関係だけは唯一「生まれた時からつながっている」という特別な人間関係です。

いい意味でも悪い意味でもあまりにも「親しみ」がある関係でもあるので、もはや無意識に子(もしくは親)をまるで「自分のもの」のように扱ってしまいがちです。その結果、境界線が機能せず、喧嘩や衝突が起こります。

近すぎる関係だからこそ、依存関係になってしまい、知らず知らずのうちに、自分の存在を承認させる対象として、子供や親を用いてしまうこともあるんです。

母親の課題をまずは切り捨てる ...