家族は大好きだけど、辛い人へ
辛いですよね。
あなたが良かれと思ってやってることはすべて水の泡になって、怒っても、良くなるどころかますます悪くなる・・・怒っても意味がないとわかっていながら、やっぱり怒ってしまう・・・気持ちの行き場に困ってしまう・・・
本当に辛いと思います。
あなたは人一番愛情があって、思いやりもあって、簡単に人を切り捨てられる人ではありません。だからこそ、余計に苦しいんです。
「辛いならやめればいいじゃん」っていう人いますけれど、それができないから辛いんですよね。
「できないって思っているのは、自分だよ。自分が手離せばいいだけじゃん。」っていう人がいますけれど、手離し方わからないですし、そもそも手離していいのかダメなのかもわからないですよね。
あなたはとっても真面目なんです。
真面目に一生懸命生きていこうとしているんです。
だから、そんなあなたに私が伝えたいことは、ただ今は、「やりたいことだけ、できることだけをやっていればいいよー」ということです。
家族大好きだけど、辛い人はいっぱい我 ...
依存症は自己責任なのか?
依存症は自己責任なのか、自己責任ではないのか?
・・・
タイトルに書いておきながら、なんですが、こんなことはどうでもいいことです。
もし、自己責任か、自己責任じゃないかを考えているなら、残念ながら、「どうでもいいことを考えている。」と思ってください。
依存症は自己責任です。お酒なり、薬物なり、ギャンブルなり、コントロールが効かなくなってしまったとはいえ、やり続けるという選択をしているのは他でもない本人で、その結果を受けるのも本人です。
だから、自己責任です。
でも、彼らたちには依存してないといけない理由があります。依存してないと、苦しくて生きていけない理由があります。依存なしで現実を直視するのは苦しすぎる理由があります。(周りがどう思おうが・・・です。)
その理由は、家庭環境だったり、職場環境だったり、虐待や、いじめ、暴力や孤独、ストレス・・・などなど依存していないではいられない理由があるからやっているんです。
彼らの理由に、人間関係が関わっていないことはまずありえません。
い ...
飲み屋でカウンセリング!?
日本では、カウンセリングというのはあまりメジャーではありませんね。心理カウンセリングとかいうと、どこかのメンタルクリニックとか、精神科で受けるようなイメージがまだまだ強いです。
そもそも、日本人は恥を隠す傾向がものすごく強いです。誰だって、自分の恥をオープンにしたいと思う人はいませんが、「世間」という言葉をよく使うように、「全体の中での自分」というものに異常に気を遣い、意識を向ける傾向が強いです。全体の調和を乱すようなことはしてはいけないという思いがプレッシャーになるんですね。
日本でのカウンセリングはまだまだあまりメジャーではないとはいえ、人は誰でも自分だけでは抱えきれない悩みを持っていて、それを何かしらの方法で処理していくことは、生きる上で必須です。こと悩みに限っては、日本は、世界的に見ても、自殺率からわかるように、精神的な健康という意味においては、決して楽観視できるような状態ではありません。
では、みんなどうやって、抱えきれない心の悩みを処理しているのかといえば、人によっては食べることであったり、がむしゃらに仕事することであったり(ワーカ ...
アルコール依存症の自助会(AAとアラノン)
※この記事は、アルコール依存症者本人ではなく、その家族の方のために書いています。
今回は、アルコール依存症の自助会について、AAとアラノンを取り上げて紹介します。AAは主に、アルコール依存症当人のための断酒会で、アラノンはアルコール依存症の問題を持つ家族のための自助グループです。
もともと、AAからアラノンができた経緯もあり、お互いはかなり密接に関わりあっています。
AAAAは、そのまま「エーエー」と読んで、Alchoholic Anonymous(無名のアルコホーリクたち)の頭文字からとっています。
この「無名」であるということは、AAの大切な基盤になって、互いに個人を知ろうとすることも、個人名が公表されることもありません。メンバーのプライバシーを守ることは、回復(断酒の成功)のための必須条件として、しっかり守られています。
AAは、元々アメリカで発足し、世界各国に広がりました。現在日本で5700人以上(AA ホームページより)所属していて、日本全国にミーティング場があります。お酒を飲みながら何とか生活をするとか、お酒 ...
【相談事例】父にお酒の問題がある。母と離婚してほしい。
【相談事例】
父は、お酒を飲むと乱暴な言動を繰り返す。特に母に対して、暴力を振るうことが多く、問題を繰り返してばかりの父が許せない。
これまで、父の乱暴を力づくで制して、母を守ってきた。今後、仕事の都合で同居ができなくなり、何とか母に父から離れてもらいたいと離婚するように頼んだ。母には今、離婚の意志はなく、このまま両親を残して家を出るのがとても不安。(20代 男性)
今回の相談は親子関係です。お酒の問題を抱えた父親から、母親を何とかして守りたいという必死な想いがひしひしと伝わってきました。
実際に、飲酒の問題で大変辛い思いをされ、心の葛藤が沢山あったと思います。父親が酔うと、暴力を振るうという大変深刻な状況の中、勇気を持って、カウンセリングに来てくれました。
他人の問題は他人の問題お酒の問題には、様々なものが背景にあり、お父さん自身もものすごく葛藤している中で、飲まざるを得ない状況に自分を追い込んでしまっています。問題を起こしかねないことをわかっていながら、コントロールがきかない状態になってしまっています ...
アルコール依存症の家族に対して、気持ちのやり場に困った時の3つの対処法
アルコール依存症は依存症本人だけでなく、いとも簡単に家族も巻き込んでいく恐ろしい病です。アルコール依存症は「否認」の病とも呼ばれ、本人が、病気であること、依存症であることを否認するので、治療もスムーズにいきません。例えるなら、もし大きな怪我をして血が出た時、正常なら、痛くて早く治したいから病院へ行きますが、依存症者は、怪我はしていないと否定しながら、更に傷口を広げる行為を自ら繰り返すようなものです。
アルコール依存症は、アルコールに支配されている状態なので、本人が心底「やめたい」と思っていても、アルコールをコントロールすることが難しい病気です。家族が理解しなくてはならないのは、本人すらコントロールができないものを、まして家族がコントロールするのは、あまりに無謀すぎて、不可能であるという事実です。
このことは、同時に認めるのがかなり難しいことでもあるので、あえてもう一度書きます。
アルコール依存症は本人が、アルコールに対するコントロールを失い、本人にとって非常にコントロールが難しいものです。なので、家族が依存症者をコントロールしようとしても「でき ...