【心理学】交流分析ー人生態度「私もあなたもOK」自己肯定・他者肯定
今回は、心理学理論の一つである「交流分析」を紹介します。
その前に、心理学には、考え方、ツール、手法などいろんなものがありますが、実際に何かを覚えたり、理解するというよりかは、実践を意識したほうが効果的です。
実践して、使えるようにならないとあまり意味がないので、学問のところは深く理解するというよりも、「ふ~ん、そういう考え方ね、で、私はどうだろう?」とすぐに自分に当てはめて考えてみることをおすすめします!
交流分析って何?交流分析の起源は、精神科医のエリック・バーン氏によって提唱された心理療法で、
「人々が抱えるほとんどの悩みは、“人間関係”から発していて、人と人との関わり方が上手くいけば、悩みの大半は解決する」
という考えです。
これまで紹介してきた、アドラー心理学も、
「すべての悩みは対人関係」
と言っているので、通じるところがありますね。
交流分析では、「今ここ」「あなたも私もOK」の考え方をベースに、豊かな人間関係を築く力を育てていきます。
交流分析は ...
【過剰な責任をもって疲弊している人へ】親子の役割逆転はすぐにやめる
親子の役割逆転は、子供なのに、親の責任を自分のものかのようにして引き受けてしまうことです。今回は、そこから派生して、「不必要な責任を感じて生きづらさを感じている人」指します。
役割逆転は、子供時代や、幼少期に形成されることも多く、もはや無意識で、知らず知らずのうちに、自分の考え方の一部になってしまうこともあります。自分がまさか、そんな「責任感」で苦しんでいたとは知らずに、様々な問題を自分のものとして抱え込んでいたかもしれません。
負わなくてもよい責任が自分を苦しめる親子は、親子です。
親が親の立場をしないことは、子供が親の立場をしないといけない理由にはなりません。
また、両親の喧嘩が多いのは、両親の問題です。なのに、「私がいい成績をとらないと家族がギスギスしてしまう。」と感じて、そのために一生懸命に勉強を頑張るようであれば、これは既に親子の役割逆転が生じています。
家族円満とか、家庭がスムーズにいくことは、本来、子供が「責任」までは感じなくてもいい領域です。子供がこのようなことを無意識で感じてしまっていると、成長して、大 ...
共依存の家族問題にアドラー心理学を推奨する理由
今回は、アドラー心理学について取り上げます。
私は、カウンセリング手法として、特定の心理療法をサポートしているわけではありませんが、家族問題については、アドラーの考え方をおすすめしています。今回は、その理由について書いていきます。
1、課題に分離について扱っているから家族問題というのは、多くの場合、「あまりにも密接した」関係の中で生じてしまいます。友人関係や仕事の悩みとは少し種類が違って、お互いが、いい意味でも悪い意味でも「あまりにも親密」になりすぎた為に起きてしまった問題が多いです。
「親密さ」は家族関係には確かに必要なものであるけれど、同時にこの「親密さ」ゆえに、本来は相手の領域であるにも関わらず、土足でずたずた入り込んでしまうようなことがあります。相手の問題であることも自分の問題かのようにして、次第に癒着し始め、大きな問題につながってしまうのです。
家族問題のテーマのカウンセリングは、様々なものがあります。親からひどい悪口を言われた、配偶者の浮気、離婚、依存症、DV、うつ、引きこもり、ギャンブルなど様々です。ただ、課題は様々で ...