2:6:2の法則〜相性の良くない人
「2:6:2の法則」というものがあります。これは、相性の良い人が2割、普通の人が6割、悪い人が2割という法則です。
自分と相性が合う、合わないなんてことは、当たり前のことで、みんなと仲良くできるわけではないんですね。
一方で、「人から嫌われたくない」気持ちというものがあると思います。「人から~」の「人」という表現はとても曖昧な表現ですが、自分の周りにいる他人とか、普段から付き合っている関友人とか、そういう身近な人から、「自分が悪いように思われたくない」という心理ですね。
自分に自信がなかったり、自分をなかなか肯定できなかったり、すぐに自分を責めてしまうような人は、特に、この「人から嫌われたくない」気持ちは強く出てきます。
自分が自分を認められないから、受け入れられないから、だから、「他人から認められる」ことで、なんとか自分を満たそうとするんですね。ある意味、他人にとても依存的です。そういう人は、他人からの評価とか、賞賛とか、そういうものに価値を置きます。逆に人からの批判や反対、そういうものにはすごく敏感になって、抵抗したり、敵意を剥 ...
【想いの箱から】社交的になることで、気持ちが疲れてしまうんです。
はじめまして。こんにちは。
私はプライベートでは、ひとりで過ごすことが多く、そして、それが何より楽なのです。
なのにです。職場や、公の場になると、社交的で、場を盛り上げたりしています。
すごく疲れます。
スイッチが切り替わるのか、無理に切り替えているのか、もはや分かりません。
性分と言えばそれまでなのでしょうが…。
気持ちが疲れてしまい、オフはほとんど何もできません。悩みです。
アドバイスをいただけると幸いです。
よろしくお願いいたします。
(40)
40さん、はじめまして。こんにちは。
プライベートで、お一人で過ごされる時、それが何より楽と思われているのですね。
でも、職場や公の場になると、社交的で、場を盛り上げられる40さんになるんですね。
社交的で場を盛り上げるということは、誰もができることではありませんし、それができるというのは40さんの個性であり、魅力の一つではあると思いますが、た ...
転職後、以前の自分に戻ってしまうのではないかと不安です。
記事コメントから。
はじめまして。
今まで、人に優しくなれず、暴言を吐いたり、ケンカをしたりで、転職を何度も繰り返してきたのですが、今の職場では何故か周りに優しくなれ、苦手な人も特にいなく、たち振る舞うことができています。直近の会社ではボロボロだったのにです。心底、人に恵まれたなあと思っています。
できれば、このまま今の職場にいたいのですが、諸事情で早かれ遅かれ退職をすることになると思うのですが、転職後、以前の自分に戻ってしまうのではないかと不安です。
失敗しないために、心掛けることなどあれば、アドバイスいただけると幸甚です。
○短気で、ケンカっ早く、怒りっぽい性格です。
はじめまして。こんにちは。
今の職場で、良い人間関係に恵まれたようで、本当に良かったですね。転職を何度も繰り返されて、人に恵まれた職場に出会えたこと、本当に、素晴らしい巡り合わせに感謝ですね。
でも、ご事情があって、退職されることになり、不安を抱えられているんですね。
今が恵まれた状況ですから、次に起きる変化は、もし ...
他人が自分の境界線へ侵入してきた時の対策:スルー力を高める
こころの栄養では、「境界線」の話をよくします。
境界線の基本は、次の2つ。
1)他人の領域に入らないこと
2)自分の領域に他人を入れさせないこと
です。
1)は、他人の境界線、他人の選択、他人の行動、他人の人格に入り込まない・・・つまり人を変えようとしないことで、2)は自分の選択、自分の行動、自分の人格に対して、人を受け入れない・・・つまり人に流されないことです。
人間関係の問題のほとんどは、他人の領域に入り込みすぎか、つまり変えられないものを変えようとしているか、自分の領域に他人を入れ込みすぎ、つまり自分を他人に明け渡してしまっていることで生じます。
だから、こころの境界線は、とても大切なんです。
今回は、2)について見ていきたいと思います。
自分の境界線に他人を入れさせない方法は、
スルー力
を高めることです。
でも、これはすごく誤解されがちで、
スルー=無視ではない
です。
家族の中に、アルコール依存 ...
妊娠したいのに、夫が協力的ではない
妊娠したいのに、夫が全然協力的ではないんです。どうすればいいんでしょうか?
30代 ぬし
ぬしさん、こんにちは。
妊娠するか、しないか、の前に、妊娠の先にあることって、当たり前ですが子供を持って、育てることですよね。
で、誰が育てるかといったら、夫婦で育てるんですね。夫さんと、ぬしさんの二人で育てるんです。
だから、妊娠して、子供を持って、育てていくというのは、夫さんの協力はとても必要になってきますし、親になるということは、協力する・しないじゃなくて、もう義務のレベルになってきますよね。
「やるのが当然」みたいなものです。
「夫が協力的ではない」とありますが、「夫を協力的にするにはどうしたらいいか」と考えるのは、妊娠の場合はちょっと違うと思います。
どこか、ぬしさんの中に、「協力さえしてくれればいいのに!」という嘆願の声が聞こえます。そして、ぬしさんの中で、夫さんはどこか「協力程度でいい」ことを受け入れているよう ...
今に満足できない原因
今に満足できず、悩みから抜け出せない人は、
自己批判が強い
可能性が高いです。
多分、理想とかも持っていると思います。「あるべき姿」とかがあると思います。「本来」とかそういうワードとかも結構意識していると思います。
得体の知れない、よく分からない「基準」に雁字搦めになると、その基準と照らし合わせて、「現実」を見るので、現実に満足できません。
しかも、もっと悪いことに、この手の場合、「基準」は青天井に上がる可能性があるので、たとえ「現実」が少し「基準」に近づいたとしても、瞬時に「基準」を引き上げるので、そのギャップの虚しさをいつまでも抱えることになってしまいます。
そんなあなたへ。
人間関係のこと、仕事のこと、家族のこと、様々な悩みを抱えていて、でも、悩んでいてもしんどいから、できるだけ「気にしない」ようにしようと思っても、なかなかうまくいかない時があると思います。
「気にしない」ようにしようとすればするほど、「気にしてしまう」みたい ...
人から軽視されたと思う理由
家庭で、
職場で、
人から軽視されたな、
何か、軽く扱われたような感じがして、
とても傷ついた方へ。
たとえば、自分から積極的に「〇〇手伝いましょうか?」と言ったのに、
「他の人に頼んだから大丈夫だよ」と言われたり、
相手のことを思って、この日は出勤した方がいいと思ったのに、
相手は全然何も気にしていなくて、「休んで」と言われたり…。
そんな日常の些細なことでも、
繊細で敏感なあなたはきっと、心に振動を感じ、
「嫌だな、悲しいな、何か違うな。」
と感じてしまっているかもしれません。
責任感が強かったり、真面目であったり、
良かれと思って、先回りできる人ほど、
もしかしたら、こういう場面に幾度となく遭遇し、
傷ついてきてしまったかもしれません。
この言葉にもうまくできない、
何とも言えない思いは、とっても辛いですよね。
どうしてこういう思いになってしまうかというと、それは、 ...
「私さえ我慢すれば」の思いを捨てること③
シリーズの最終回です。
「私さえ我慢すれば」の思いを捨てること①・・・「自分になっていくこと」について
「私さえ我慢すれば」の思いを捨てること②・・・「自分の万能性を否定すること」について
「私さえ我慢すれば」の思いを捨てること①の記事で、
人が脱いだもの、
人が食べたもの、
人がやるべき仕事、
本当は、心がついてきていないのに、
「私さえ我慢すれば」でやっていませんか?
本来守るべき、自分自身の境界線を放棄してしまうことは、
相手を無防備に、自分の中に受け入れることを意味します。
これは、愛でも思いやりでもないんですね。
どちらかというと、相手の境界線をも崩すお手伝いをしてしまうようなことなんです。
相手も本当は入ってきちゃいけないはずのあなたの領域に知らず知らずのうちに入りこんじゃうんですね。
ただ、これは別のトピックになりますので、また次の記事で書いていきたいと思います。
と書きました。
今回は、ここで書いた「別 ...
「私さえ我慢すれば」の思いを捨てること②
前回のテーマの続きです。
「私さえ我慢すれば」の思いを捨てていくことは、自分の限界であったり、
自分の境界線をちゃんと守ることにつながります。
「私さえ我慢すれば」に続く言葉は、やはり、
できる
なんですね。
そして、この「できる」という言葉はとても肯定的で、可能性に溢れているような言葉に見えて、
実は、考え方によっては、危険な香りがする言葉でもあるんです。
というのも、
自分自身の万能性
を認めることになるからです。
自分自身が万能であると認識することは、心にとっては、
とても重いです。
「万能ではないのに、万能だと思う」
と言うよりも、
「(人は誰でも)万能にはなれないのに、万能であらなくてはいけない」
と思うことが、とっても重いんですね。
自分さえなんとかすれば、
自分さえ努力すれば、
できる
うまく回っていく
という思いの中には、自分への万能性を追求さ ...
「私さえ我慢すれば」の思いを捨てること①
「私さえ我慢すれば」という思いを抱えている方へ。
今回は同じテーマで、3つに分けて書いていこうと思います。
まず1回目は、「私さえ我慢すれば」の思いをちゃんと捨てることで、自分になっていくということについてです。
「私さえ我慢すれば」の思いは、心をとっても重たくします。なぜなら、私さえ我慢すればの後に続く言葉は大抵、「できる」なんですね。
私さえ我慢すれば、何かができる、何かがうまくいく・・・んですね。
特に家族に対して。配偶者や子供に対して。
すごく我慢して、犠牲を払っているあなたは、日々心が休まらない日々を送っているかもしれません。
こころの栄養は、境界線という考え方を大切にします。
「私さえ我慢すれば」という考えには、たとえ本当は自分が守らなくてはいけない自分の領域内においてでも、
相手に対しての自由を認めてしまうことであり、自分の境界線について、野放し状態なんです。
つまり、相手を「自分の領域」に入れ込んでしまっているんですね。 ...