境界線の持ち方

今回は、人間関係の中でよくある『傷ついた』という感情について、境界線の観点から取り上げます。

感情に対しての境界線がうまく機能してくると、
他人の言葉や行動によって、自分を「傷つけさせる」こと
から守ることができるようになります。

◇◇

さて、『傷ついた』を感じている時は・・・
他人の言動を自分の心に入れ過ぎている時なんです。
つまり、他人の言葉や行動が、自分の心に深く影響を与えることを許可してしまっています。

もちろん、人間ですから瞬間的に、『傷ついた』などの嫌な気持ちになるのは、当然です。
これは、感情ですからコントロールできません。
感情と言うのは、一瞬でやってきますよね。

でも、『傷ついた』を何日も何週間も、もしくは何年も思い続けているなら、境界線を機能させていく価値があります。
他人の言動にそこまで力を与えないということです。

『傷ついた』と思っている時、大抵の場合は、

あなたが○○の言葉、○○の行動がなければ、私は傷つかなかったな ...

自己認識

精神的にも、身体的にも疲れている時は、

自分は真面目になり過ぎていないか?

を疑ってみてください。

「真面目」すぎ

は圧が強すぎて、身体にも心にも負担です。

我慢し過ぎ。
頑張り過ぎ。
無理し過ぎ。

ここら辺も真面目さに繋がってきます。

真面目な人は、やれるキャパが広かったり(能力的に)、
単純にいい人だったり(性格的に)、
単純に好みだったり(趣味的に)、
様々な理由で真面目に取り組むんですね。

真面目であることは、才能の一つです。

でも、同時に使い方によっては、バランスを崩しやすく、
負荷がかかりやすい副作用をちゃんと理解しておく必要があります。

真面目すぎは、疲れのもとです。

真面目になり過ぎた結果、もう無理かもしれない!と感じると、
今度は一気に、
「なんでこんなことやってるんだろ〜」
などと極端な態度に出たりもします。

1日10時間以上働いていて、もう無理! ...

悩みの正体

人からどう思われるか気になる・・・この気持ちは心にとって、とっても重いと思います。今回は、「人からどう思われるか」が気になるという思いから解放されるには?というテーマで取り上げます。

それは、「人からどう思われるか」を気にする、もう一歩奥にある気持ち、つまり「どう」の部分にもっと注目することです。

人からどう思われるかが気になってしまうと、自分に制限がかかりやすくなります。自分に正直になれません。だから、心の中で思っていることと、実際にやっていることが乖離して、どんどんストレスが溜まってくるんですね。

「人からどう思われるか」を気にしているけれど、本当は気にしたくないのは、

もっと自由に生きたい

んですね。

「人からどう思われるか」を気にしないで生きていきたいと思っていること自体も、自分の人生をもっと自由に、のびのびと生きたい!という表れであり、とても素晴らしいことだと思います。

さて、人からどう思われるかが気になって、何かができない時は、まずは、

人から「どう」思われたくないと考えて ...

家族との関わり方

初めまして、こころんです。
昨日このサイトを発見して、拾い読みをしています。
きっかけは、夫がギャンブル依存症ならば、私はどうしたら気持ちが楽になるか 夫はFXを辞められるのか を調べていて。
FXを続けているのは夫の問題、離婚するかしないか、相手に腹が立つかどうかは自分の問題、
今離婚を選択しないのは、できないと自分が思ってしていないだけなら、今が心地よくなるように過ごそう、と思っていたのにモヤモヤが止まらず、夫に嫌味を言ってしまい、これは一緒に過ごさない方が心にはいいのか??とモヤモヤしていました(います)
産後、夫から「お小遣いの範囲でFXをしてもいいかな?」と聞かれ、
FXとは何かよく知らないまま「お小遣いの範囲でならいいんじゃない?」と答えました。
すぐには変化はなかったのですが、段々と一緒にいても携帯画面を見る時間が長くなり
仕事から帰宅後夜もずっと起きているようになり、土日に頭痛だと起きれず、寝たきり。
乳児を抱えた私とたびたび衝突するようになりました。
(夫曰く、ストレスのせいだと。彼 ...

境界線の持ち方

今回は、他人が自分の境界線へ侵入してきた時の対策法について、取り上げます。

まずその前に、境界線の基本は、次の2つです。

1)他人の領域に入らないこと
2)自分の領域に他人を入れさせないこと

です。

1)は、他人の境界線、他人の選択、他人の行動、他人の人格に入り込まない・・・つまり人を変えようとしないことで、2)は自分の選択、自分の行動、自分の人格に対して、人を受け入れない・・・つまり人に流されないことです。

人間関係の問題のほとんどは、

1)他人の領域に入り込みすぎ、つまり変えられないものを変えようとしているか、
2)自分の領域に他人を入れ込みすぎ、つまり自分を他人に明け渡してしまっているか、

で生じます。

だから、境界線は、とても大切なんです。

今回は、2)について見ていきたいと思います。

自分の境界線に他人を入れさせない方法は、

スルー力

を高めることです。

でも、これはすごく誤解されがちで、 ...

悩みの正体

「やりたいことがわからない」と思って、何か頭の中で悩んでしまっていることはありませんか?

人生の大切な時間を、「やりたいことがわからない」と延々と悩んでしまうのは、時間がもったいないですよね。できるだけ早くこのような不快な感情を取り除きたいと思うかもしれません。

今回は、「やりたいことがわからない」という感情について取り上げます。

「やりたいことがわからない」気持ちがある時のアプローチの仕方

「やりたいことがわからない」という言葉に結びつけるものは何でしょうか?

仕事でしょうか?それとももっと大きくて、人生でしょうか?

それとも直近の週末のことでしょうか?もしくは数か月後にやってくる長期休暇のことでしょうか?趣味でしょうか?家族のことでしょうか?

「やりたいことがわからない」と思う時は、自分はどのスパンで、そして何のことについて、思いを巡らせているのかということを明確にすることは、とても大切です。

そして、「やりたいことがわからない」を考えて悩んでしまっている時というのは、多くの場合、

...

シンプルに考える

完璧主義をやめるには、完璧主義のデメリットと、完璧主義をやめるメリットを考える必要があります。何かをするときは、それをするメリットと、それをしないデメリットがはっきりしていると、行動に繋がりやすいです。

完璧主義のデメリット

デメリット1:白黒思考になりがちになってしまうこと。

完璧主義の傾向が強いと、優れているもの、よいもの以外は全部ダメと捉えてしまいがちです。例えば、毎朝7時前に起きると決めて、7時10分に起きてしまったら、今日は、目標通り起きられなかったと考えてしまいます。7時前なら、7時前以外全部ダメとしてしまうんです。

本当は、毎日7時半に起きていて、7時10分になっただけでもすごい話なのに、こういうのを受け入れず、肯定しないので、目標達成がとても難しいものになってしまいます。

白黒思考になると、白以外は全部黒としてしまうので、物事の選択肢と可能性が狭まってしまいます。実は視点を変えれば、世界はもっと広くて、沢山の色で溢れているのに、全部自分で締め出してしまうんですね。もったいないです。

デメリット2:焦りが多く ...

悩みの正体

家族に対して、友人に対して、心の中で、もしくは面と向かって、

「あなたにだけは言われたくない!」と思う時。

今回はこの気持ちの正体について取り上げます。

押しが強すぎるとか、
ゲームばっかりするなとか、
デザートを食べ過ぎるなとか、
何を言っているかわからないとか、

もしかしたら、相手が言っていることは、とっても些細な日常のことかもしれません。

でも、その相手に対し、心の中で、

「あなたにだけは言われたくない!」

という思いがわいてくるのは、

「あなたの○○という問題よりは、私の問題の方が、全然ましだわ!!!!」
「世界中のほかの誰が言ってきてもいいけれど、あなただけは下がれ!!!」

みたいな思いが心の中にあったりするんですね。

理由はいくつかありますが、今回は3つ取り上げます。

相手の言葉に傷ついて、心が防衛反応を起こしている

まずシンプルに、相手から言われた言葉に傷ついたからです。

傷ついた場合、相手がだ ...

悩みの正体

他人の失敗を責めない方が良い理由は、

自分の失敗を受け入れやすくなる

からです。

他人の失敗を責めないというのは、境界線が機能しています。

他人の失敗については、「心の中」でも、実際にでも、責めない方がいいです。こう書くと、立場上という言い訳が出てくるかもしれません。親の立場上、上司の立場上、妻の立場上…。こころの栄養では、立場上、他人の失敗を責めていい理由もなしです。立場上、指導することはできるかもしれません。立場上、励まし支えることはできるかもしれません。立場上、協力し、赦すことはできるかもしれません。立場上、改善点を一緒に探すことはできるかもしれません。でも、立場上、他人の失敗を責めていい理由はありません。

こころの栄養を読んで下さっている方は、自分のこころについて真剣に取り組もうとする人だから、実際に他人の失敗を責めるなんてほとんどないと思います。なぜなら、人の気持ちとか、結構、読み取ろうとする人だから。こころの栄養は、心の話です。ほとんどの場合が、自分の「心の中」で、他人の失敗を責めます。他人を裁きます。

シンプルに考える, 悩みの正体

自己欺瞞という言葉があります。辞書を調べると、次のように書いてあります。

1、自分で自分の心を騙すこと。

2、自分の信条や良心に背いたことを無意識で行う場合にも、意識しながら強いて行う場合にもいう。

(精選版 国語大辞典)

1について、まず、自分自身を騙すというのは、自分が誤りをした場合、間違った場合に、問題を正当化すること、これは、自分自身を騙すことに繋がります。あの人のせいで…とすることで、自分の問題を騙す、なかったことにする、人の問題にすり替えることができます。騙すというのは、嘘をつくことではありません。騙すというのは、嘘を本当だと思い込ませることです。

2については、まず2種類あるということ。一つが「無意識」の時。つまり、自分の良心などに背いているということすら、気づいていない状態。「なんでこんなに苦しいのかわからない」、「なんでこんなに怒っているのかわからない」という得体のしれない心の葛藤を抱く時は、この「無意識」の分類によく当てはまります。

そして、もう一つが、「意識しながら」の時。これはまさに、 ...