シンプルに考える

私は、すごくせっかちなところがあります。でも、せっかちは、こころの栄養にはならないと気づいてから、手放し始めました。せっかちというのは、急げ急げの考え方ですね。スピード感があるので、決められたことを短時間にやりきるという意味では、強みになることもあります。でも、やはり、落ち着きがないという意味では、心休まらず、弊害も多いもの。ちなみに、せっかちを英語にすると、impatientでした。「忍耐のなさ」ってことですね。弊害のイメージが、より顕著に見えます。今回は、せっかちであることの3つのデメリットを取り上げます。デメリット1:続かないので、コツコツ積み上げることができないせっかちであるというのは、たとえば、ある人が10分でやることを、1分でやろうとします。そのために、急ぐんです。せっかちになれる程の体力があるというのは、素晴らしいことですが、同時に、短時間に膨大なエネルギーを一気に消費するため、疲れやすいんです。次、次と、今この瞬間から、先のことを考えます。頭の中はいつも「急げ!」のモードです。一体、どこへ向かって急いでいるんでしょうね。そこで節約できた、1時間、2時間があったとしても、 ...

シンプルに考える

私は、物事をポジティブに考えようとする傾向があります。これは、決していい意味ではないです。物事をポジティブに考えようとするというのは、そう考えられない時は、ネガティブになるという意味です。

つまり、すごく極端なわけです。ポジティブ思考というのは、私にとっては、全然いい意味ではないんですね。ポジティブ思考というのは、デフォルトがネガティブ思考になっているので、わざわざ気分を上げるような「ポジティブ思考」が必要になるわけです。

心が落ち着いていると、瞬発的に気分を上げようとする、ポジティブ思考に頼らなくても、自然と、物事を冷静に、見ることができます。でも、心が落ち着いていないと、常にふわふわと宙に浮いているような感じで、安定感がなく、感情の波も激しくなります。

物事は、ポジティブもネガティブも、両面があって、そして同時に、ポジティブでもネガティブでもない、様々な見方もあるんです。自分が考えていることなど、無数の選択肢の中の一つに過ぎないんですね。

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今回は、「怒る」という感情について、取り上げます。「怒る」というのは、 ...

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完璧主義をやめるには、完璧主義のデメリットと、完璧主義をやめるメリットを考える必要があります。何かをするときは、それをするメリットと、それをしないデメリットがはっきりしていると、行動に繋がりやすいです。

完璧主義のデメリット

デメリット1:白黒思考になりがちになってしまうこと。

完璧主義の傾向が強いと、優れているもの、よいもの以外は全部ダメと捉えてしまいがちです。例えば、毎朝7時前に起きると決めて、7時10分に起きてしまったら、今日は、目標通り起きられなかったと考えてしまいます。7時前なら、7時前以外全部ダメとしてしまうんです。

本当は、毎日7時半に起きていて、7時10分になっただけでもすごい話なのに、こういうのを受け入れず、肯定しないので、目標達成がとても難しいものになってしまいます。

白黒思考になると、白以外は全部黒としてしまうので、物事の選択肢と可能性が狭まってしまいます。実は視点を変えれば、世界はもっと広くて、沢山の色で溢れているのに、全部自分で締め出してしまうんですね。もったいないです。

デメリット2:焦りが多く ...

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私は自分の人生を振り返った時に、多くの時間を無駄にしてきたということの一つに、「心配」という感情の処理があります。

この感情の処理がうまくできず、絶えず心配しているという日々を長く過ごしてきました。

今回は、日々の生活の中で、心配に押しつぶされそうになっている時に、どのように対処していくのかについてです。

心配とは今を放棄した時間の使い方

心配というのは、未来のことを考えています。過去を心配する人はいないでしょう。なぜなら、過去は変えられないという事実を、誰もが知っているからです。誰もが未来を心配します。なぜ未来を心配するかというと、未来は良いものにならないかもしれないという前提条件が頭の中にあるからです。

今の連続は、未来を創っていきます。「未来は良いものにならない」という人は、今、十分に満足できていない場合が多いです。今、満足していないと、今の連続が未来を創っていくので、未来が良いものにならないという発想に結びつくことは自然です。

なので、心配を少なくするためには、「今」を改善していく必要があります。習慣を見直していく ...

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こころの栄養にならない考え方に、

他人によって、自分の(存在)価値を高めてもらおうとする考え方

があります。

この考え方を、ここでは頭文字をとって省略し、「他人によって(T)、自分の価値(J)、高める(T)」から、TJTの考え方と呼びます。頭文字ってのが、適当すぎますが、「他人によって、自分の価値を高める考え方」と毎回書くのが、あまりにも長すぎるので、いいネーミングを思いつくまで、TJTの考え方と、ここでは呼びます。

TJTの考え方が強く出ると、人から褒められたり、評価されたり、すごいと言われること、常に求めます。意識している、していないに関わらず。そして、人から受け入れられると過度に「安心感」を抱きます。

この安心感は、どういうものかというと、

良かった!私が私でいて、大丈夫なんだ!

という安心感です。ちょっと重たい安心感です。

TJTの考え方は、人目をかなり気にします。他人の言動、行動が自分の思考を支配しやすくて、他人に流されやすく、他人からの影響を受けやすいです。

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地獄の言葉とは、傷つけられる言葉、強いものだと「死」が出てくるような強い暴言から、日常的に言われる悪口、言っている本人は、悪気すら持っていない嫌味まで指します。

まず第一段階として、このような発言している家族が身近にいて、病名がついていない場合は、病気を疑ってください。精神疾患の病名、依存症、認知症など、何かしらの病気に当てはまるような行動がないかです。

「死ね」という発言をするのは、まともな精神状態ではありません。

たとえ病名がついていなかったとしても、家族に対して、死ねと言える時点で、相当その人の心は、病んでいます。

一時的なヒステリックとか、カッとなって言ってしまったのかとか、言い訳なしです。

他人に甘すぎて、自分に厳しすぎるあなたは、「死ね」と言った家族を、受け入れてしまうことがあるかもしれません。でも、限度を超えていて、明らかに問題があります。

今回は、タイトルからして、ちょっと過酷なテーマですが、すごく心が傷つく言葉であり、長期間にわたって、心が重くなってしまう原因になりうるので、取り上げます。

シンプルに考える, 悩みの正体

自己欺瞞という言葉があります。辞書を調べると、次のように書いてあります。

1、自分で自分の心を騙すこと。

2、自分の信条や良心に背いたことを無意識で行う場合にも、意識しながら強いて行う場合にもいう。

(精選版 国語大辞典)

1について、まず、自分自身を騙すというのは、自分が誤りをした場合、間違った場合に、問題を正当化すること、これは、自分自身を騙すことに繋がります。あの人のせいで…とすることで、自分の問題を騙す、なかったことにする、人の問題にすり替えることができます。騙すというのは、嘘をつくことではありません。騙すというのは、嘘を本当だと思い込ませることです。

2については、まず2種類あるということ。一つが「無意識」の時。つまり、自分の良心などに背いているということすら、気づいていない状態。「なんでこんなに苦しいのかわからない」、「なんでこんなに怒っているのかわからない」という得体のしれない心の葛藤を抱く時は、この「無意識」の分類によく当てはまります。

そして、もう一つが、「意識しながら」の時。これはまさに、 ...

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今回は、自分迷子について取り上げます。

自分迷子とは、こんな人です。

■自分って何だろう?何がしたいんだろうとふとした時に考えてしまう
■なぜか、特に気が合うわけでもないのに、友達として付き合っているし、誘ったり誘われたりしている
■これだ!って思って始めたはずなのに仕事の転職を繰り返してしまう

などなどです。

上記に当てはまる場合は、自分迷子になっている可能性があります。

こころの栄養は、人間関係の境界線をもって、心軽く生きていくためのものです。

そのためには、自分との境界線ーつまり、自分を知り、自分を受け入れるということはとても大切です。

自分を知るとはどういう意味か?

まず最初に、ここで言う「自分を知る」とは、あまり心地いいものではないです。むしろ、生きづらさの原因になっている自分を知ろう!という意味だからです。なので、自分を知るということは、むしろ少し怖いくらいの気持ちがあるくらいの方が、現実にちゃんと向き合う準備ができているサインです。

今まで自分に嘘をついてき ...

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2023年がスタートしました。いかがお過ごしでしょうか。

新年の目標・抱負は立てましたか?素晴らしいですね!立ててませんか?いいじゃないですか。目標・抱負が思いつかないくらい、今に満足しているのかもしれませんよ。

さて、今回は、新年の目標・抱負について取り上げます。

新年の目標は「無理やり」立てなくて大丈夫

意気込んでいて、勢いとエネルギーがあって、やる気にみなぎっていて、「さあやるぞ!」という目標は、素晴らしいと思います。

でも、「今年こそはこうしなくては!」とか、「あれをしなくてはいけない!」「何々を成し遂げなくてはならない!」といったマスト(Must)がある思いはどこか、力みがあり、少し歯を食いしばっています。

気持ちにゆとりがありません。

「〇〇でなくてはならない!」とプレッシャーを感じるような…そんな思いを抱かせるような目標は、心には負担かもしれません。

私たちは勝手に、2022年の12月31日と2023年の1月1日をすごく大きな節目のように捉えていますね。けれども、体にとっては何にも変わ ...

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年末年始が近づいてきました。

年末年始は、実家に帰省したり、両親と会ったり、兄弟と会ったり、また親戚に会ったり、そんな機会があると思います。

もし年末年始の休暇が、むしろ普段よりもとって疲れてしまうということはありませんか?家族付き合いがむしろストレスに感じてしまっていませんか?

今回は、年末年始の家族づきあいについて、負担を感じている考えについて取り上げます。

家族付き合いは義務ではない

もしあなたが年末年始の人付き合いで、疲れを感じているとしたら、それは義務感から行動している可能性があります。

家族付き合いは義務ではないです。親なら子供を育てる、これは義務ですね。育児放棄したらつかまります。税金を納める。これも義務ですね。滞納したら、催促がきます。

でも、親戚とワイワイがやがやする。田舎の両親に会いに行く。これは、全く義務ではありませんよ。

やりたくないなら、やらなくていいんです。

本当は何をしたいのか?を考えてみてください。

自分一人で、もしくは心の知れた夫や妻と二人で ...